- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396634544
感想・レビュー・書評
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大河ドラマを見て光秀肯定派の視点で見ると、何か話がよく入ってきます。長谷川さんのような男前では無いですが、努力の人、という感じ。坊主頭の員昌がカッコいいイメージ。
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磯野員昌を主人公にした珍しい作品。姉川の戦いで猛将として信長を苦しめるがその勢いには逆らえず降伏。主家の浅井家は滅亡するが久政に信長の暗殺を誓う。史実では出奔後の足跡は謎の部分が多いが作者はその空白の部分を想像力豊かに埋めてくれる。史実を崩す事なく最後まで楽しく読める作品です。
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66歳の矢的先生に向かっていい視線だなぁ~などと間違っても言えないが、これは面白い!選択肢が魅力的で僕の記憶の中で磯野員昌という武将を題材にした作品など目にしたことがない。
彼は好機を逃がしてばかりの人生だったような気がする。信長暗殺を最初の君主である浅井長政に進言して却下され、その後の戦の進行でも意見は取り入れられなかったが、たらればで考えればどういう時代になったか恐ろしく感じる。
彼はさらに死に場所も失う。姉川の戦いで目指すは信長の首一つだと「員昌の姉川十一段崩し」と言われる猛撃を織田軍団にくわえる。その後自身の佐和山城が落とされ降伏。そして明智配下として織田軍団に名を連ねる。そして光秀の影武者に…歴史上で消えた人物を使うのは僕の思考と同じなんですよね。
もともとWキャストのような光秀も謎の多い人物ですから話は面白い。歴史作家さんは息が長いですよね。ネタが多すぎる。正直羨ましく感じる歴史小説を書くのに志賀在住だなんてなんて魅力的! -
これは歴史好きなら一気読み必至。
猛将・磯野員昌と明智光秀との友情がやがて歴史に残る大事件に… -
敵中を突破し、信長をあと一歩まで追い詰める。
磯野員昌は戦いぶりも勇ましく、敗将になってからも、自らの目的を見失わないなど、頼もしい。
悪者がはっきりしていて、共感しやすい。
本能寺の変へと向かう、光秀とのやり取りと計画も面白い。
後半ふたりがかみ合わなくなるのが、ちょっと悲しい。 -
浅井長政配下の猛将である磯野員昌について書いた本です。
磯野員昌といえば、精鋭揃いの浅井勢でも抜群の強さを誇る武将で、姉川の戦いでは、織田勢の十三段構えのうち、十一段まで打ち破る強さを見せた武将です。
織田信長に降伏した後はあまり知られていませんが、この本ではその後の活躍についてが本題となっています。
↓ ブログも書いています。
http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/post-ce12.html