春雷

著者 :
  • 祥伝社
3.55
  • (7)
  • (43)
  • (34)
  • (2)
  • (3)
本棚登録 : 250
感想 : 30
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634612

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ・世のため人のために尽くした者は、それだけで満足するしかない。この世で、ひとに褒められ栄耀栄華を誇るのは、さようなものを欲してあがいた者だけだ。ひとに褒めれれるよりも尽くすことを選んだ者には、何も回ってこぬ。望んでおらぬものは、手に入らぬということだ
    ・ひとは他人を語るとき、おのれを語るもののようだ
    ・世の中には忠義の皮をかぶった不忠の臣がまことに多い
    ・人は善人にも悪人にもなりきれぬものだ
    ・おぬしの正義はおのれの正しさを言い立て、ひとを謗り、糺すものだ。何も作ろうとはせぬ
    ・この世は罪のない者ほどひどい目にあうのだ
    ・「風 蕭々と易水寒し 壮士ひとたび去って復た還らず」中国、戦国時代の刺客である荊軻が詠じた詩句
    ☆守るもののために権力を恐れず信念を貫く男の物語

  • 孤独だけど自分の意志をどこまでも貫く人たちが本当にかっこよかった…
    兼清が名君と言われつつ全然そんなことないところに愕然とした…

  • ▶︎購入2016/05/17
    ▶︎2016/06/03-/06/04
    ▶︎「人は他人を語るとき、己を語るようなものだ。」「おぬしの正義はおのれの正しさを言い立て、ひとを謗り、糺すものだ。何も作ろうとはせぬ。」心したいものである。
    ▶︎ヤマモトマサアキ氏の表紙画も良い。

  • 面白くて一気に読んだが、結末には少しばかり不満が残る。武士が政治をつかさどっていた時代は、窮屈な生き方を強いられていたようだ ことをなすには、尋常ではなく鬼にならなければならないようだ 

著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『青嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2023年 『神剣 人斬り彦斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

葉室麟の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×