ヒポクラテスの誓い

  • 祥伝社 (2015年5月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784396634674

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

法医学をテーマにしたこの作品は、解剖を通じて死者の真実を追求する医師たちの姿を描いています。主人公の研修医、栂野真琴は、個性的な法医学者たちと共に学び成長しながら、様々な死因に迫るストーリーが展開され...

感想・レビュー・書評

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  •  このシリーズも読みたかったんです。表紙が独特で、目を引きますもんね…!!期待も高く手にすると、「あなた、死体はお好き?」とか!?もう、これは絶対面白いヤツだと確信しました。

     物語の舞台は浦和大学法医学教室、主人公は研修医の栂野真琴…内科志望だが、単位取得のために津久場教授からのすすめもあって配属となったという設定です。法医学教室には、解剖が大好きなキャシー准教授と、斯界の権威で解剖の腕は超一流であるものの唯我独尊タイプの光崎藤次郎教授が所属してしています。埼玉県警の古手川和也刑事が捜査の一環として法医学教室に出入りし、その上司は強面ではあるが検挙率トップの班長渡瀬刑事…。5編の連作短編…飲酒し凍死した男性、交通事故死した女性、競艇レース中に激突死した競艇選手、マイコプラズマ肺炎治療を受けながらも死亡した女性、腹膜炎の入院治療を受けながら亡くなった女の子…死因が明らかになっているケースであっても、光崎藤次郎教授は解剖します。

     生きている人間は嘘を吐く、死体は真実しか語らない…と解剖に望む光崎教授がちょっとカッコいい!!光崎教授は、管轄内で既往症のある遺体が出たら教えろと、古手川刑事に依頼していた、その理由も最終章で明らかになります。やっぱり面白いっ!!光崎教授とキャシー准教授…超個性的っ!!主人公の栂野真琴は二人から何を学んでいくか、そして古手川刑事とは、なんか…いい感じになりそうかな!渡瀬班長は直接は登場しないけれど今後は登場してくれるだろうか??ヒポクラテスシリーズ、次も超楽しみっ(*´∀`*)


    ※〈ヒポクラテスの誓い〉…医学の父ヒポクラテスがギリシャ神への宣誓文として謳ったもので、生死は関係なく患者の利益を優先するというもの。
    『…療生治療を施すにあたっては、能力と判断の及び限り、患者の利益になることを考え、危害を加えたり不正を行う目的で治療することはいたしません…また、どの家に入っていくにせよ、全ては患者の利益になることを考え、どんな意図的不正も害悪も加えません。そしてこの誓いを守る限り、私は人生と医術を享受できますが、万が一、この誓いを破る時、私はその反対の運命を賜るでしょう』

    • 1Q84O1さん
      今月はほんと中山七里祭りですね〜
      (⁠ ⁠/⁠^⁠ω⁠^⁠)⁠/⁠♪⁠♪
      今月はほんと中山七里祭りですね〜
      (⁠ ⁠/⁠^⁠ω⁠^⁠)⁠/⁠♪⁠♪
      2025/01/24
    • かなさん
      ultraman719さん、こんにちは!
      ホント面白いですよね♪
      このシリーズ、今まで読んでなかったのが
      もったいなかったと思えるほど...
      ultraman719さん、こんにちは!
      ホント面白いですよね♪
      このシリーズ、今まで読んでなかったのが
      もったいなかったと思えるほどでした(^-^;
      2025/01/24
    • かなさん
      1Q84O1さん、こんにちは!
      はいっ!1月は、中村七里祭り、
      開催月間となっています(^O^)/
      1Q84O1さん、こんにちは!
      はいっ!1月は、中村七里祭り、
      開催月間となっています(^O^)/
      2025/01/24
  • 遺体の声を聴く。
    遺体は、嘘以外の全てだ。生きている人間は嘘を吐くが、死体は真実しか語らん。
    埼玉県の浦和医大病院の臨床研修医師・栂野真琴(つがのまこと)が、解剖研修医師として法医学教室の光崎藤次郎教授にもまれて成長して行く物語と。光崎教授が、何かを探しています。探し求めたものが表に出たとき大学病院が……大変な事になります。

    真琴は、内科部長・津久場教授の命で法医学教室へ知らずにスパイとして送り込まれる。そこには光崎教授と女性のアメリカ人のキャシー・ペンドルトン准教授と二人しかいず人手不足であった。その補充と単位不足もあって真琴が送り込まれる。
    最初に教室の入り口に掲げられている「ヒポクラテスの誓い」と呼ばれる誓文を読まされる。そこには、生きている者も死んでいる者も分け隔てなく同じ患者と……。
    中山七里さんの本を読むのは初めてです。

    【読後】
    最後に真琴が走り出す。大学の中で何かが行われているのを感じる。それが何なのか分からないが、最後の物語で病院内の患者のカルテが無くなり、検査データーが削除される。やっとクライマックスに……。長かったが事件の概要が意外な所から出て来る。
    光崎教授の傍若無人さと、キャシー准教授のクルーさが面白い、テンポがよく、真琴の成長が実感できる。読んでいて面白い。ただ、字が小さいので読むのが大変でした。

    ヒポクラテスの誓いシリーズの1作目
    2015.05発行。字の大きさは…字が小さくて読めない大きさ。2021.11.10~12読了。★★★☆☆
    生者と死者、加害者と被害者、監察医と法医学者、母と娘、背約と誓約、の5編の連載短編集です。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    「ヒポクラテスの誓い」は、医師の倫理・任務などについての、ギリシア神への宣誓文。現代の医療倫理の根幹を成す患者の生命・健康保護の思想、患者のプライバシー保護のほか、専門家としての尊厳の保持、徒弟制度の維持や職能の閉鎖性維持なども謳われている。

    ヒポクラテスの誓い(日本語訳)
    現実に医学部で使用されているものではなく直訳したものを記す。

    医の神アポロン、アスクレーピオス、ヒギエイア、パナケイア、及び全ての神々よ。私自身の能力と判断に従って、この誓約を守ることを誓う。
    ・ この医術を教えてくれた師を実の親のように敬い、自らの財産を分け与えて、必要ある時には助ける。
    ・ 師の子孫を自身の兄弟のように見て、彼らが学ばんとすれば報酬なしにこの術を教える。
    ・ 著作や講義その他あらゆる方法で、医術の知識を師や自らの息子、また、医の規則に則って誓約で結ばれている弟子達に分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
    ・ 自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。
    ・ 依頼されても人を殺す薬を与えない。
    ・ 同様に婦人を流産させる道具を与えない。
    ・ 生涯を純粋と神聖を貫き、医術を行う。
    ・ どんな家を訪れる時もそこの自由人と奴隷の相違を問わず、不正を犯すことなく、医術を行う。
    ・ 医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。
    この誓いを守り続ける限り、私は人生と医術とを享受し、全ての人から尊敬されるであろう!
    しかし、万が一、この誓いを破る時、私はその反対の運命を賜るだろう。
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    【バックナンバー】
    ヒポクラテスの誓いシリーズのバックナンバーは、私の本棚より「タグ」→「タグの一覧を絞り込む」に「中山七里」と入力。または、その中から中山七里を探してください。そうすると著者中山七里さんの本が一覧表示されます。
    私は、本を登録するときには、著者名と登録した年(2021)で登録しています。たまにシリーズ名でも登録もします。例えば「風烈廻り与力・青柳剣一郎」などです。

    • fufufuyokoさん
      読みたくなりました。本棚に登録!
      読みたくなりました。本棚に登録!
      2021/11/13
    • やまさん
      こんにちは(^-^) 
      fufufuyokoさん♪ありがとうございます。
      中山さんの本は初めてですが、明るい真琴の成長が楽しみな医療ミス...
      こんにちは(^-^) 
      fufufuyokoさん♪ありがとうございます。
      中山さんの本は初めてですが、明るい真琴の成長が楽しみな医療ミステリーで、最後の章だけが大学のミステリーになっています。
      レビューを楽しみにしています(⌒-⌒)ニコニコ...
      2021/11/13
  • 渡瀬シリーズが好きで図書館でこの本にも少し間接的に出てくると知って借りてみた。
     法医学ものは勝手なイメージで少しクセが強そうな法医学者が解剖するような作品をドラマや小説を通して見ていたが、この作品で出てくる法医学者の光崎は生きてる人や死んでる人関係なく全ては患者の利益を尊重する「ヒポクラテスの誓い」を守る1人の医師なんだなと作品を通して強く感じました

    光崎の一筋縄では行かないけれど、強い信念を持ち、自分の主張をはっきりいう性格がとても羨ましい。また、作品に出てくるキャラクターが魅力的で中山七里さんの作品はとても読みやすいなと改めて思いました。
     研修医の真琴の成長も楽しめる作品です。

    そして、法医学は死者のためのものだけでなく、生きている人を救うこともできる医学でもあることも知ることができました。

  • ずっと気になっていた作家さんです。いろいろなシリーズが出ていますが、図書館で借りているので順番に読めるものを...とまず借りたものです。
    法医学のお話ですが、おもしろかったです。解剖シーンは、描写がリアルでまたすごかったです。
    他のお話やシリーズも読破してみたいと思いました。

  • 昨日、法医学シリーズ第6弾「ヒポクラテスの困惑」が送付されてきた。思い返してみると中山七里のシリーズ物は同じ傾向のものが続くので、それよりは単独ものを選んだ方がバラエティがあって面白い。しかし、有名シリーズがロングシリーズ(刑事犬養隼人シリーズは現在第7弾)になるにつれ、このままシリーズものを放置しておくと中山七里ワールド全体に後れを取ってしまう。すぐに最新作(第6弾)に取り掛かっても良いが、まずは基本に立ち返って本書第1弾から読むことにした。さて、次に第2弾に進むか、最新刊に飛びつくかはお楽しみ!中山七里は読む順番に時々拘るが、それはこちらの意思が優先される。

    今回はシリーズの幕開けとして、設定の確認等をしようと読み始めたが既読であると直ぐに判明した。まあ、それにめげずに読んだところ、どんでん返しは殆ど無かった。なので、犯人はすぐに判った。それと、ちらっと最新刊のさわりを見たが、真琴が当時は研修医のところ助教に昇進していたものの、他のメンバーは約10年も経つのに役職はそのままだった。そりゃそうだよな、日頃の行いがあれだもの。

  • 「あなた、死体はお好き?」
    研修医の真琴さんが内科の津久場先生から単位が足りない分、研修してこいと法医学教室に放り込まれ...な、お話。

    毎話、法医学ミスター権威の光崎教授がなかば無理矢理解剖をするために真琴さん頑張ります。
    そして死者の言葉に真実が⁉︎
    法医学って大事なんですねぇ
    表現グロくて最初引きましたけど、最後の方慣れちゃいましたε-(´∀`; )

    短編で展開しますが最後に全て回収されます。
    古手川刑事も良い仕事をしてまして楽しかったです。

  • 面白いけどグロい。
    そこまでの描写が要るのかと思う。
    読んでいるうちに慣れている自分が怖いですね。

  • サスペンスドラマが好きで「法医学教室の事件ファイル」、「科捜研の女」などを見ていて法医学者に憧れの気持ちもありましたが、この本を読んで現実はあんなにきれいなものじゃないんだと思い知りました。

    「誤診、術式ミスに絡んで医療過誤の訴訟が増加すると共に外科を目指す医学生と医師の数が減った。たらい回し診療と勤務実態の過酷さが報じられると産婦人科医の数も減った。医療過疎地での激務と収入の少なさが知れると、地方勤務を希望する者が減った。医は仁術というものの、医者も医学生も人間であることに変わりはない。そして人間であれば条件の恵まれた方に流れるのは当然だ。それを選り好みと指弾されれば首肯するしかないが、それでは医者は過酷な状況も笑って受容しなければならないのか。小市民的な怠惰や打算をそんなにも糾弾されなくてはいけないのか。」

    知り合いの息子さんが医大生だけど、プライベートも充実させたいと、緊急呼び出しのない科を希望してると聞いたことを思い出しました。

    1話完結で読みやすいし、過去の作品でチラッと出ていた光浦教授、そして古手川刑事に名前だけの渡瀬警部など、中山作品が好きな人にはもちろん、そうでなくても楽しめると思います。

    Ai診断の話は、やはりテレビドラマで見たバチスタシリーズを思い出しました。

    今後のシリーズも楽しみ。

  • 中山先生はとうとう法医学者になられたのですね…?すごい知識量と取材力。シリーズ化されているので次も読みます。

  • サラッと読めるけどちゃんと面白い。最後は意外な結末。

    自分が解剖されるのは全然ありだわ。家族の解剖も…そんなに抵抗ない気がするな〜。

  • 法医学に焦点を当てた医療ミステリシリーズの一作目。
    人を解剖する、という日常見ることも触れることもない世界の話で興味深かった。

    物言わぬ遺体と対話し、鮮やかな手つきで論理的事実のみをストイックに追求する光崎教授の姿勢は、信頼に足る上司だと思えた。

  • 2021/08/07読了
    #中山七里作品

    法医学教室にスパイとして送り込まれた
    新人研修医の真琴。
    傲岸不遜な光崎教授に毒されながらも
    次第に成長していく。
    難しい医療ものだが、文体がやさしく
    読んでいて楽しい。

  • ヒポクラテスシリーズの1作目。
    先に2作目を読んでいたのでおおよその話の流れは掴めていたけど。
    真琴が法医学に携わる成り行き。様々な事件を経ての彼女の変化。
    そして終盤にかけて明らかになる意外な黒幕。
    中山さん作品らいしい、最後の最後で来る衝撃。
    描写は相変わらずグロいものだけど、もう慣れました(笑)
    このシリーズもまた追ってみたいと思います。

  • #読了 #ヒポクラテスの誓い #中山七里
    研修医の栂野真琴は単位不足のため、法医学教室に入ることになった。真琴を出迎えたのは法医学の権威・光崎藤次郎教授と「死体好き」な外国人准教授キャシー。
    ヒポクラテスシリーズ第一作。
    死者の声を聞く法医学ミステリー。

  • 最新刊を読んだので読み返してみました
    真琴先生は研修医でちょっと青臭い←ほめている
    古手川さんもまだこの時は真琴先生に嫌なヤツ認定されていたんですよね
    所々に『カエル男』のエピソードが出現するのもファンにとっては良き

    解剖をして明らかになる真実は人を救う
    時には刃にもなりますが…
    ボートレーサーの話では特にそう思いました

  • 面白かった。
    それぞれ登場人物のキャラが良かった。
    渡瀬警部もだいぶ気になる。

    「裕福な人間は普通に服を着て外出するだけで、自分たちの生活が満ち足りていることを無意識に見せつけているのさ。本当に憎むべき対象は他にあるのに、どうしても隣の芝生を憎んじまう。そんな風にして本人たちの知らないところで逆恨みされていく」小手川刑事のセリフ。

  • 検視医の話なので難しい言葉が出てくるが、いつもの中山七里の本のようにどんどん物語に引き込んでいく。
    スーパーな主人公に感化されていく主人公、人の本質を突く心をえぐるようなセリフが、引き込まれる要素かと感じている。
    まだ読んでいないものも今後少しずつ読む予定にしている。

  • 連作短編。最後まで飽きることなくほぼ一気読み。面白かった。解剖シーンはちょっと苦手。

  • 昔から、法医学関連の物語が好きなのでこちらも読んでみました。

    全5編からなる連作短編集。
    解剖に至るまでの展開は大体いつも同じで、解剖後に分かる事実も「へぇ〜」程度。
    (私事ですが、某法医学ドラマでは亡くなった人の想いや経緯が解剖後判明した時、大体号泣してました)
    あっ!と驚く真実とか、どんでん返し!とかは全く無く、正直エンタメ度は低い。
    静かにじわじわと進んでいく感じ。
    それでも、全体的な印象としては面白かった…けれど、少し読みにくい。

    内容自体は複雑ではないものの、医療用語はバンバン出てくるし、日常生活で凡そ使わない二字熟語もやたらと使われてるし…
    前後の文脈から何となくこういう意味かなと推測しながら読んでみたものの、元々気になる事があるとすぐ調べる性格なもので、結局調べながら読んでいたので読了するまでに時間がかかりました。

    最初は法医学に対して興味が無かった主人公が、最後は自らその道を選ぶ結末からが、この物語の始まりであり、もっと面白くなる展開が待っていそうと期待できます。

  • んー...法医学、解剖に関しては知らないことが学べて面白いと思えたが、解剖に至るまでの過程に関しては共感出来ない話しが多すぎて正直無いなぁと思った。いくら真実を知りたいからと言っても嘘つくのは違うし、結果よければ的なのは都合が良すぎる。
    シリーズものだが、こんな感じのままなら次のはしばらく読まないかな...

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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