下山事件 暗殺者たちの夏

  • 祥伝社 (2015年6月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784396634704

感想・レビュー・書評

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  • 闇の奥へ…の一冊。

    かの有名な迷宮入り事件。
    真実という闇の奥へいざなう面白さに夢中になった。

    まるで捜査本部解散後、一人の刑事が熱き思いで独自に捜査したどり着いたあの日を目にした気分。

    GHQ占領下、日本が戦後復興を遂げようとしている陰で、複雑に絡み合う国、組織、謀略、緻密な計画、マグロに戦慄を覚えずにはいられない。
    満州式拷問法、これが事実なら言葉がでない。
    人を人とも思わぬ扱い。
    悪意に加担しながらも、家族、娘の前で優しい父親の姿を見せる人物にも恐怖を感じた。

    自殺か他殺か…この時代の科学捜査、法医学を駆使するシーンも読みどころの一つ。
    他殺であると確信した思いが塵となる虚しさよ…。
    真実は藪の中…水面下の巨大なチカラ、闇の怖さ、現在にも通じる圧力…様々な思いが頭を巡る。

    • あいさん
      この事件聞いたことあるけどどんな事件かわからないな。
      このようなことがあったことを知らなきゃいけないとは思うけど、拷問が怖くてなかなか…
      この事件聞いたことあるけどどんな事件かわからないな。
      このようなことがあったことを知らなきゃいけないとは思うけど、拷問が怖くてなかなか…
      2019/05/26
    • くるたんさん
      けいたん♪

      これ、他殺自殺真っ二つに分かれた事件、としか知らなかったー。
      でも絶対他殺なんじゃないか、って思うよ。
      ちょっと吐き気と怒りを...
      けいたん♪

      これ、他殺自殺真っ二つに分かれた事件、としか知らなかったー。
      でも絶対他殺なんじゃないか、って思うよ。
      ちょっと吐き気と怒りを感じながらも ミステリチックで読みやすかったのは良かった♪

      この作者さんの家族が関係していたらしいから、ますますのめりこんじゃった♪
      2019/05/26
  • 作者がノンフィクションとして発表した「下山事件最後の証言」(2005)の10年後に小説として再び事件の真相に迫ったもの。戦後のGHQ支配の闇の中で復権した右翼、特高、企業人、政治家たちの黒い蠢きをサスペンスとして描き切っている。
    現実の事件と切り離して読んでも一級品だ。作者はそんな読み方を許さないだろうが。

  • どこまでが真実で、どこからがフィクションなのか…
    昭和の未解決事件「下山事件」に焦点を当てた作品。この「下山事件」、最近まで全然知らなかった。同じ作者の「Mの暗号」を読んだ時に触れていたので、もっと深く知りたいと思い、読んでみたが、史実を調べながら読んでも、どこまでが事実なのか、いまいちよく分からず、何となく消化不良…実際に未解決の事件なので、どれくらいか分からないけれど、作者の「他殺説」の思い込みは含まれているはず。でも、その線引きが分からないのは、作者の巧さなのか?私の読み込みの甘さなのか?

  • ★2018年1月26日読了『下山事件 暗殺者たちの夏』柴田哲孝著

    月初に読んだ『下山事件 最後の証言』柴田哲孝著の続編というよりも、小説版。最後の証言は、著者が取材した内容をルポの形で多面的な観点からある程度公平に初代国鉄総裁下山氏の死を自殺説と他殺説双方から検証して、最終的には他殺説を支持していた。

    今回読んだ暗殺者たちの夏は、一転他殺説を前提に小説形式で事件の背景から関わった人物、事件の経緯、総裁の思いまで丁寧に描き切っている。

    主要関係者がほとんど死去したこの時期まで待たないと書けなかった作品、それだけの想いを込めて書かれた作品と感じた。

  • 闇が深い。 下山総裁が不憫でならない。

  • 現時点で事実を知ることはできないが、エンタメ小説として完成している。下山事件についてwikipedia記事程度の事前知識があれば面白く読める。

  • 終戦から四年、生きるか死ぬかの時代、暗躍する男たち、いったい何が本当で、何が嘘なのか。膨大な資料と長い年月をかけた取材をもとに書かれた小説である事がうかがえる。柴田豊が娘の菱子の視線で描かれるとき、信頼おける父親の顔でしかない。更に最後の真実を読んで菱子の視線から伝わる柴田豊の感触に納得した。

  • 購入済み。
    2022.04.12.途中棄権。登場人物、機関名など多種多様の名称が溢れていてとても読みにくい。135頁まで。
    一旦、積読とする。
    さて、どうするか。
    2024.08.30.
    春頃に森山未來主演でNHKドラマになっていた。とても複雑な未解決事件。2022年の私の感想も無理もない結果だったのだ。
    再読してみようか?とも考えたが未解決事件にかわりはないので、やはり処分することに。

  • ★★★☆☆

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • -

  •  人名が多くて覚えられなくて、読むのが大変で1ページ2分くらい掛かった。半分ノンフィクションみたいな小説なので、資料性がある分エンタメ性が低いのではないだろうか。下山総裁が殺される場面が生々しくて怖かった。戦争で人を殺していた人が戦後暗躍している感じも生々しかった。他殺説を封殺するために人事異動をして骨抜きにするところがすごくリアルだった。柴田先生のノンフィクションの方も先に読んでおり、下山事件はもうお腹いっぱいだ。

  • 2017.7.4読了。下山事件、闇深すぎ!

  • 凄まじい話だった。ノンフィクションよりもある意味リアル。

  • この本は小説である。しかし、限り無くノンフィクションに近い。下山総裁がなぜどのように謀殺されたかという詳細が描かれている。戦後の日本の暗部を描いている。

  • 2016 3.19

  • 2016_03_05-0025

  • 時の国鉄総裁が暗殺された事件とだけ知っていたが、こんな裏事情があるとは知らなかった。多くの関係者があの世に行ってしまったので書けるようになったのだろうな。戦後の混乱期とはいえ、こんな無法がまかり通るというのは恐ろしい。犯人検挙にはいたらなかったものの、件の商会がさっさと解体されたのかどうかが気になる。

  • 「下山事件」は聞いたことはあるが詳しく知らない。
    そんな状況だったが、新聞書評で気になり、読んでみた。
    事実の積み上げから小説としてまとめられている。
    おそろしいとしか言えない事件だ。
    利権のために人を殺すこともそれを隠すために証拠を用意したり、圧力をかけたり…一体なんなんだろう…。

  • ハラハラしながら一気読み。これが真実なのだろうか…。

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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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