下山事件 暗殺者たちの夏

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 191
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634704

感想・レビュー・書評

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  • 「下山事件 最後の証言」よりも下山事件がよく分かる。
    ただし,いつものぶっ飛んだネタキャラがいないので娯楽としては弱め。

  • 自著「下山事件 最後の証言」の小説版(焼き直し)

  • 昭和史最大の謎と言われる事件の断片をフィクションで埋めて生まれたノンフィクション。
    今までもこの事件の謎を追う本を著している著者ならではの密度の濃さ、熱の高さが圧巻。
    真相は闇の中とはいえ、時の権力の怖さに震える。
    「利益」を守るためなら、人は鬼にも悪魔にでもなれるという事か。

  • 柴田哲孝作品初読み。
    ノンフィクション風のフィクション。
    実際に起こった事件がモデル。
    長かったけどなんとか完読。
    実際に事件を知らないのでなんとも言えないが、戦後の混乱冷めやらぬ時代に色々な利権がらみだったんだろうなと。
    実行は柴田某のグループだったのだろうが命令を下したのは雲の上の人なのだろうなあ。

  • どこまでが作り話かわかりずいので、文庫になった証言本のほうが、事件を知るには良い。でも時代背景の説明や戦後の東京の雰囲気はこちらがよく書かれている。小説にしては事実を追うせいか、人物描写に思い入れが少なく、印象に残るキャラクターは皆無。旅館の嘘つき女将フクくらいか。

  • 面白かったー。だいたいの流れはわかってるので、それが小説になったことでさらにわかりやすくなったと思う。

  • フィクションだけどフィクションじゃないというのがよくわかる。教科書で知ってるくらいだったけど、ほぼ真実であるのがわかるだけでなく、この時代は魑魅魍魎なことが多かったのかなと思った。

  • GHQと日本の闇の国家権力によって事件は迷宮入りとなった。実行犯の下山総裁の誘拐から殺害そして轢死に見せかけた一連の計画はけっこう杜撰であり、証拠も至る所に残している。いまの警察の捜査体制と鑑識能力をもってすれば、簡単に犯人は捕まるであろう。同じようなきな臭い事件が起こり、日本政府が大きな打撃を受けるようなことになれば、それこそ特定秘密保護法の指定によって何もかも闇に葬り去ってしまうのであろうか。

  • すごいです。
    話の中にも出てくるけど、何が真実で何が嘘が分からなくなってくる。

    夜道歩くのが、少し怖くなりました。

  • 圧巻です。

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著者プロフィール

1957年、東京都出身。日本大学芸術学部写真学科中退。フリーのカメラマンから作家に転身し、現在はフィクションとノンフィクションの両分野で広く活躍する。パリ〜ダカールラリーにプライベートで2回出場し、1990年にはドライバーとして完走。1991年『KAPPA』で小説家デビュー。2006年、『下山事件 最後の証言』で第59回「日本推理作家協会賞・評論その他の部門」と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。2007年、『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラー作家となった。他の著書に『DANCER』『GEQ』『デッドエンド』『WOLF』『下山事件 暗殺者たちの夏』『クズリ』『野守虫』『五十六 ISOROKU異聞・真珠湾攻撃』『ミッドナイト』『幕末紀』など、多数ある。

「2021年 『ジミー・ハワードのジッポー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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