農ガール、農ライフ

著者 :
  • 祥伝社
3.62
  • (12)
  • (57)
  • (36)
  • (8)
  • (1)
  • 本棚登録 :285
  • レビュー :49
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635060

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • しのさんの推薦本。同棲相手に別れ話を切り出され、さらに派遣切りにあった33歳が、一念発起農業ガールを目指し、奮闘する物語。
    現実的には深刻な話だが、悲壮感はあまり感じることなく、すいすい読み進められた。
    やはり、彼女の前向きな姿勢と、彼女を助ける人々が次々と現れる、人間性善説にたったポジティブさゆえか。
    少子高齢化の波は、地方により顕著に表れ、後継ぎ不足、耕作放棄地、等々農業をめぐる環境の困難さは、いや増すばかり。
    せめて、小説の中では未来に希望を持ちたい。最近、就農や地方の活躍とかをテーマにした作品がヒットしているのは、歓迎すべき傾向と思う。
    そして、こういった本が読まれることで、より多くの人が農業の未来、日本の将来に目を向けるようになったら、現実世界でも少しは希望が持てるかも。本の力を信じてみたい。

    • しのさん
      こんばんは (#^^#)

      うわ~早速読んで下さったのですね。
      ありがとうございます( *´艸`)
      田舎に馴染むのってとっても大変だし、
      農業は私も出来ると思いませんが、
      本当に素晴らしい作品ですね(*'▽')
      2017/03/16
    • hongoh-遊民さん
      コメントありがとうございます。
      次は『ヒカルの卵』を・・・
      2017/03/17
  • 最近1カ月で、垣谷さんの本、3冊目です。

    派遣切りにあったその日、同棲相手がまさかの他の女性と結婚宣言。

    久美子は一夜にして、No仕事、No恋人、そしてNo家~!
    この世の終わりのようなどん底を味わった久美子が選んだ道が”ひとり農家”
    そう、農ガール。

    自分のあらたな洗濯に意気揚々。
    これですべてが上手くいくと思ったのだが、世の中そう甘くなかった…

    でも、全力投球ってやっぱりすごいよ!

  • 派遣契約を打ち切られた日に、同棲していた男に別れを切り出され、人生追い詰められた主人公、久美子。

    仕事も住むところもないドン詰まりの時に目にしたTV番組をみて農業に従事することを夢見はじめる。
    が。TVで見たような生易しいものでもなく、またもや住むところがなくなり、のたれ死ぬなら両親の墓の前で、、と考える時もありながら、なんとか道を切り開いていく久美子の孤軍奮闘ぶりがさわやかに書かれています。

    ヒヤッとする共感っぽいものを感じたり、応援だったり、良かったねー!って思ったり。楽しく読めました。

  • 同棲していた彼氏に振られ
    派遣は契約を切られ
    無職どころかホームレスの危機に瀕した主人公。
    テレビで農業をしている同世代の女性の特集を見たことがきっかけで自分も農業で生きていくべく奔走する話。

    農業をするにあたって、何が大変かと考えた時に
    私自身は単に、農作業をする体力の有無と
    天候に左右される仕事であること…
    虫が怖いこと(笑)などしか思いつかなかったけど
    それだけじゃない現実が次から次へと出てきてびっくりした。
    農業するのって本当に大変。
    会社での人間関係のストレスとは無縁…と思ったけど
    どこにも人間関係の大切さはあるんだよなーと思い知らされた。

    自分自身農業をする予定はないけれど
    主人公の人柄の良さやいい意味で普通な人…という感じに、応援しながら読める本でした。

  • 図書館の新刊リストで目があって、読んだことはないけれどなんとなくポチっとして、回送していただきました。
    初めて読む作家さんやったんやけど、
    「またこれ、すごいいい出会いやったな!」
    と、ウハウハなっております。

    後半はもうイッキ読み。基本的に著者はこういった女性の自立や仕事のお話が多いのかもしれへんけど、他の作品もぜひ読んでみたい。

    タイトル通り、(経緯やきっかけはさておき)若い女性が農業をやってみる、虫がキャー、作物が育たなくてキャー、ものがたりの最後には不格好でも手塩にかけた作物が収穫できて、メデタシメデタシ

    みたいな、話とちゃうからね!?

    もう全然違ってた。
    まァ濃かった。主人公の久美ちゃんは三十代半ばなので、フォーティーズの私の方が
    「もっとアレだよ・・・。底辺かもよ・・・」
    と、思うところもあったけれど(;^ω^)、農業説明会で退席した彼と再び出会いがあるのかとか、婚活で出会ったオッサンが実はいい人なのかもとか、蜂蜜ボーイこそ運命の相手やろとか、時折登場する男性との結婚が持ち上がるのかと思えばまったくそういうこともなく、最終的に一人で生きていけそうな芯の強さが増したな、ちゅう具合。

    イタリア男(笑)は気にならなくもないけど、しかし婚活でいわれていた女性像が、いわゆる「結婚する女性」ちゅうか、結婚に必要なスキルやろ。

    勉強はもちろん、機転が利くとか、一芸があるとか、そんなものがあったら結婚できひん。
    結婚するということは、相手の男の自尊心をいかにくすぐってあげるか、でもって女性の年齢を重ねるごとに、相手も
    「どこをほめろと!?」
    と、いいたくなるような人しか残ってこなくなる、ちゅう、なんともびみょうな現実やったね。

    それでも、どこかで妥協してどこかで結婚に踏み切る女性たちもありやと思う!
    それはそれで戦いやし、その場その場で幸せを模索せなあかんもんな・・・。

    いやほんま、結婚って、せなあかん!?


    ・・・と、思ってしまう本でしたよ。笑


    修さんはギリギリで男をあげたけどね・・・。冒頭は、ひどかった。
    何その、女性は外で働こうがなんだろうが家のことをして当り前みたいな風潮は? 若い人ですらこれなら、なんかもう

    気持ち悪いわ!

    と、思ってムカムカしたよ。笑
    久美ちゃん、そんな男なんてさっさと見切りをつけろー! みたいな。


    まあ、男性側にもそれなりにいいようがあるみたいやねんけど、修と久美の場合は久美が(修の)プロポーズを断ったというのがきっかけで、
    「ああ・・・まあ・・・ふうん・・・?」
    ちゅう具合。

    修はそれでプライドがズタズタになったそうやけど、勤めていた会社が倒産したときに
    「じゃあ、結婚でもする?」
    っていわれてウンと言えるような性格ならもっと早くに結婚してるやろ! ともいいたい。

    働く場所がなくなって途方に暮れている久美の気持ちはどこへいったのだ!
    所詮、自分だけか!!

    (アカン、作中の男性に対するイライラばかりが募る・・・)


    ちゃうねん。そんないただけない男性との関係だけやったら
    「さすがに、もうエエわ・・・」
    と、思うけれど(もうね、物語くらい王子様がキラキラ登場したらエエやろ)(とかいうてるから現実を見失うわけやね)、そこにうまい具合に農業を盛り込んできてくれるのが、さらに面白かった。


    でもこれは実際に知っている人からすれば
    「そんな、簡単な!」
    と、叫びたくなるのかな。

    でも、持ち家があって、畑があれば何が来ても生き延びていけそうっていう久美ちゃんの気持ちは、究極の自立やな~、と、思った。

    決してこの本を読んで
    「私も農業をやってみたい!」
    と、思ったらあかんのはわかる。笑

    (私なんて、事務仕事しかしてへんから絶対無理やわ)

    ここまできちんとやれるのは久美ちゃんがしっかりしてるからなんやし、楽しいばかりでは絶対にないやろうしね・・・。

    でも私は、子どもたちに進路をすすめるのは、公務員か水産高校や農業高校、または町工場の工員さんなのでした。
    イヤイヤ、10代でそこは選ばないよね・・・。今私が10代に戻れるならそのどれかを選ぶのに・・・。

    (イヤ、ちゃうねん、今からでも間に合うねん!) ←根性はいるやろうけど・・・


    女性は働くべきだ、いや、結婚して家庭に入るほうがいい。
    親の稼業をつげば安定できる、都心で暮らしたほうがなにかと便利。

    いろんな考え方があった。みんなそれなりに苦労をして、その結果の結論なので、どれも正解じゃないし、どれも正解。
    ただ、こうやって選べる自由があるというのは、とてもありがたいことなのだと思った。

    作中にも書いてあった。お堅い企業で正社員として勤めることだけが「自立」ではないのだ。
    いろんな生き方で、食べていければそれが「自立」なんだと。

    先日読んだホリエモン氏の本もそうやったんだよね。
    ほんで、「自立」というのは、誰の手も借りない、と、いうことでも(一概には)ないらしい。
    まあねえ、一人ですべてをやりきる、と、いうのが第一条件なのであれば一人で全部を背負わなあかんやろうし、そうでなくて、例えば子どもを育てるとか、久美のように農業を始めるとか、そこをきちんと務めることが第一条件なら、他人の手を借りていても「自立」することはできるんやろうな。

    自立かあ。どうやろうなあ。私なんか、甘々やもんな。
    それやったらせめて、甘々な環境にしてもらえてることを感謝することから始めよう。
    いただいた恩の上にあぐらをかくのではなく、それを誰かに返そう。


    いやー、それにしてもすごいな婚活パーティ。すごい世界やわ。
    お寺でやる婚活とか覗いてみたい気もしてたけど(笑)、私の性格では婚活パーティなんて敷居が高すぎる。

    (2016.12.04)

  • 「結婚を考えている彼女ができたから、部屋から出て行ってくれ」派遣ギリに遭った日、32歳の水沢久美子は同棲相手から突然別れを切り出された。5年前、プロポーズを断ったのは自分だったのに。仕事と彼氏と家を失った久美子は、偶然目にした「農業女子特集」というTV番組に釘付けになった。自力で耕した畑から採れた作物で生きる同世代の輝く笑顔。―農業だ!さっそく田舎に引っ越し農業大学校に入学、野菜作りのノウハウを習得した久美子は、希望に満ちた農村ライフが待っていると信じていたのだが…。


    サバサバした性格の主人公&登場人物が、とてもリアルで面白かった。

    垣谷さんの作品はこれが初めてだったけど
    読みやすくて嫌味もなくどんどん読めた。

    他の作品も読んでみよう( ・∀・)

  • また農業?と思ってしまった、正直なところw
    だって、誉田哲也さんの「幸せの条件」、原田マハさんの「生きるぼくら」「ラブコメ」・・・あれ?もう一人くらいいたような?(忘れたw)なんてのを読んでもので~。
    ま、みなさん切り口は違うんですけどねw

    で、この小説ですが・・・面白かったです!w
    お仕事小説、起業小説、恋愛ドタバタ含め・・・と思ってたら、裏事情なんかも垣間見れて・・・農業なんて、やるだけで大変、と思ってたのに、農地さえも借りられないんですね~~!!!あまってるのに貸してもらえない、わからなくはないけど、困ったもんです。。。

    実弟が農業をやる、と言い出した時に私が言ったことは的を得ていました。「農家の一人娘のところへ婿入りするしかないでしょ?」w

    農家の嫁探しも大変そうですな・・・。
    いや、歳食ってコミュ力がないと男も女も結婚って大変だよね。んで、コミュ力があればいいってもんでもないし~( ̄ω ̄;)

    主人公の久美ちゃん32歳は、なかなかたくましい。
    結婚って、自立したもん同士じゃないと無理よね。
    何もなければいいかもだけど、何かあった時には崩れちゃう。んで、自立してないと離婚もできないしね~。
    自立できてないと、悲惨だもんな・・・。

    自立してない人とは友達にもなれないもんねw
    アヤノさんと富士江さんみたいな女性に憧れますねーw

  • 登場人物が皆、こ狡くてもやもやする
    善意と優しさ100%で出来ている人なんて居ないのは分かってるので
    優しくて頑張ってるけど、ある部分では知り合いを出し抜いたりする人物像と言うのは、リアルと言えばリアルだけど、小説として読んでいて、気持ちの良い物ではないなぁ

  • 等身大のstory

  • なんで垣谷さんの本ってこんなに痛快なんだろう。
    やっぱり好き。

    テーマもすばらしいけど
    現代社会の闇というかなんというか
    マスコミや婚カツのあたりの描き方は
    とってもよかった。

    「結婚するにはね、妥協ってもんが必要なんだよ」
    富士江さんの言葉に耳が痛い。

全49件中 1 - 10件を表示

垣谷美雨の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

農ガール、農ライフを本棚に登録しているひと

ツイートする