農ガール、農ライフ

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635060

感想・レビュー・書評

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  • 人生、いいことばかりではないけど久美子のように諦めずに頑張っていれば自ずと道は、開けていけるのだな...とこちらも励まされるような前向きになれる1冊でした。
    読みやすくてあっという間に読了。
    垣谷さんの作品は、自分には、合っているのかも。他の作品もいろいろ読んでみたいです。

  • 若い女の子の農業ライフの話かと思ったら、さすが、垣谷美雨さんだと、思った。
    読後感は爽快!すっきりした。
    派遣ぎりにあい、職を失なうと同時に同棲相手が別の子と結婚を決意。家もうしなう。
    田舎に越して農業を始める大変さが、解りました。
    そして自分の生活を建て直すため、農業しながらの婚活。
    その中で婚活には逃げない、生き方も選択のひとつだ。
    価値観の同じ人はいない。価値観は二人でつくりあげるもの、この一説は心に響きました。
    久美子は農業や、新しい仲間や婚活仲間に教えられながら、自分の人生を生きてる、元気がもらえました。


  • どん底の生活から最高の仲間たちに出会い、自分を見直し、奮起して立ち直っていく主人公がよかったです。

    この本を読んでて思った事は、現実は甘くない。あと、住む場所がなくなるというのは本当に怖い、という事です。

  • 耕せば、人生は開ける! ……って本当ですか?
    仕事も彼氏も家も失い、農業に目覚めたアラサー女子。
    おんな一人、自給自足のハッピーライフは手に入るのか?
    すべての迷える女性に贈る、リアル・サバイバル小説!

    大丈夫、まだ、笑える――新しい自分に出会うRe:スタート!
    「結婚を考えている彼女ができたから、部屋を出て行ってくれ」
    派遣ギリに遭った日、32歳の水沢久美子は同棲相手から突然別れを切り出された。
    3年前、プロポーズを断ったのは自分だったのに。
    仕事と彼氏と家を失った久美子は、偶然目にした「農業女子特集」というTV番組に釘付けになった。
    自力で耕した畑から採れた作物で生きる同世代の輝く笑顔。
    ――農業だ!
    さっそく田舎に引っ越し農業大学校に入学、野菜作りのノウハウを習得した久美子は、
    希望に満ちた農村ライフが待っていると信じていたのだが……。
    「Amazon内容紹介」より

    楽しいだけじゃない農ライフが書かれていていいなと思った.一度レールから外れたら負け組だなんて誰が言った.今や誰もがレールから外れる可能性がある時代.いろんな生き方があると心の底から言える世の中になるにはまだしばらくかかると思うけど、いろんな生き方が当たり前になる時代がくるはず.いろんな経験がある方が人生は豊かになる.いろんな人とのつながりで人生はもっと豊かになる.

  • 主人公の心理描写や登場人物との会話が多少くどくて気疲れしてしまいましたが、本人の真面目さが呼び込む周りの温かみも伝わってきて、少し元気をもらえました。

  • しのさんの推薦本。同棲相手に別れ話を切り出され、さらに派遣切りにあった33歳が、一念発起農業ガールを目指し、奮闘する物語。
    現実的には深刻な話だが、悲壮感はあまり感じることなく、すいすい読み進められた。
    やはり、彼女の前向きな姿勢と、彼女を助ける人々が次々と現れる、人間性善説にたったポジティブさゆえか。
    少子高齢化の波は、地方により顕著に表れ、後継ぎ不足、耕作放棄地、等々農業をめぐる環境の困難さは、いや増すばかり。
    せめて、小説の中では未来に希望を持ちたい。最近、就農や地方の活躍とかをテーマにした作品がヒットしているのは、歓迎すべき傾向と思う。
    そして、こういった本が読まれることで、より多くの人が農業の未来、日本の将来に目を向けるようになったら、現実世界でも少しは希望が持てるかも。本の力を信じてみたい。

    • しのさん
      こんばんは (#^^#)

      うわ~早速読んで下さったのですね。
      ありがとうございます( *´艸`)
      田舎に馴染むのってとっても大変だ...
      こんばんは (#^^#)

      うわ~早速読んで下さったのですね。
      ありがとうございます( *´艸`)
      田舎に馴染むのってとっても大変だし、
      農業は私も出来ると思いませんが、
      本当に素晴らしい作品ですね(*'▽')
      2017/03/16
    • honno-遊民さん
      コメントありがとうございます。
      次は『ヒカルの卵』を・・・
      コメントありがとうございます。
      次は『ヒカルの卵』を・・・
      2017/03/17
  • 垣谷美雨さんの作品を読むのは何冊目になるんだろう。今回もご多分に漏れず、及第点を軽く超えてくる出来栄え。

    社会問題に触れつつも良質なエンタメ作品をつくることに定評のある垣谷美雨さん。今回のテーマはずばり「農業」。サブテーマとしては「住居」「婚活」「都会と地方」「男性と女性」かな。

    どれか1つでもピンときたなら、是非読んでみることをオススメしますw

    (長くなってしまうので省略。続きは書評ブログでどうぞ!)
    https://www.everyday-book-reviews.com/entry/%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%A1_%E8%BE%B2%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%80%81%E8%BE%B2%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95_%E5%9E%A3%E8%B0%B7%E7%BE%8E%E9%9B%A8

  • 最近1カ月で、垣谷さんの本、3冊目です。

    派遣切りにあったその日、同棲相手がまさかの他の女性と結婚宣言。

    久美子は一夜にして、No仕事、No恋人、そしてNo家~!
    この世の終わりのようなどん底を味わった久美子が選んだ道が”ひとり農家”
    そう、農ガール。

    自分のあらたな洗濯に意気揚々。
    これですべてが上手くいくと思ったのだが、世の中そう甘くなかった…

    でも、全力投球ってやっぱりすごいよ!

  • 職を失い、同棲相手にも別れを告げられ
    先が見えなくなった32歳独身の久美子が農業を志すお話
    大自然の中で親切な地元の歓迎されて農業女子の物語と思いきや...
    何でもスタートアップというのは、そんなに簡単にはいかないもの
    でも一歩一歩、新しい出会いと共に前に進んでいく
    結婚も一縷の望みを繋いでなんとか成長していく
    でもこういう話は面白いですね。パワーもらいます。

  • 生きていくための技術は
    たくさん持っていたほうがいい
    なにも、1人で生きていくためだけじゃない
    誰かと力を合わせれば
    もっとたくさんの武器を持てる

    仕事も住むところも彼氏も無くし
    途方に暮れたところに
    テレビで農業に活路を見出した女の子のドキュメンタリーを見る
    これだ!
    と、農業の道へ踏み出す

    物語なので、正しいステップを踏むように
    雲行きが怪しくなったり
    また、上がって行ったりする

    とても明るく日本の農業、日本の農家
    日本の女子の状況について
    物語の中に自然に織り込まれてくる

    高橋久美子さんの『その農地、私が買います』でも
    描かれていたように、
    農業という仕事で食べていくには、
    とても間口が狭い

    日本では食料自給率を上げようなんて
    考える人は農業してる人にはいないんだろうか
    これも時代の過渡期であってほしい

    テンポよく物語は進み、とても読みやすくて
    よっしゃ!やってみるか!と
    一歩踏み出す後押しになってくれるお話しでした


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著者プロフィール

1959(昭和34)年、兵庫県生れ。明治大学文学部卒。2005(平成17)年、「竜巻ガール」で小説推理新人賞を受賞し小説家デビュー。結婚難、高齢化と介護、住宅の老朽化などの社会問題や、現実に在り得たかもしれない世界を題材にした小説で知られる。著書に『リセット』『結婚相手は抽選で』『七十歳死亡法案、可決』『ニュータウンは黄昏れて』『夫のカノジョ』『あなたの人生、片づけます』『老後の資金がありません』『後悔病棟』『嫁をやめる日』『女たちの避難所』『四十歳、未婚出産』などがある。

「2023年 『うちの父が運転をやめません』 で使われていた紹介文から引用しています。」

垣谷美雨の作品

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