天を灼く

  • 祥伝社
3.29
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本棚登録 : 111
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635077

感想・レビュー・書評

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  • ストーリーを要約したり、ピソードを一つひとつ振り返ると決して奇想天外な内容ではない。むしろ想定内。
    だからこそ、文章の端々からあさのあつこのユニークさが
    発揮されていた。

    ラスト、客観的に考えと主人公の今後は決して楽観視できないが、それでも明るさを感じた。

  • 天羽藩大組組頭伊吹斗十郎は、豪商から賄賂を受け取ったとの罪で切腹を申し渡される。斗十郎の息子藤士郎は、父の捕らえられた牢屋敷に呼び出され、父の切腹の介錯をすることになる。姉の美鶴とともに父の身の潔白を探る藤士郎。
    姉の美鶴、母の茂登子、藤士郎の親友慶吾、五馬、謎の若者柘植左京などの脇役が、活き活きと描かれ、いい味を出している。

  • あさのあつこさんの「天を灼く」、2016.10発行です。政の腐敗を正すために捨て石となった父、冤罪で切腹となった父の介錯をした息子伊吹藤士郎とその母、姉、友の生き様を描いた物語。ストーリーは、重いです。でも、読み応えがありました! 武士と商人、武士と農民、・・・、政治とは民の暮らしが楽になるようにするもの。飢えずに済むこと、夜、明かりを灯せること、そんな暮らしができるように。前編振り返り、父を介錯し疲れ切った藤士郎を優しく包む百姓の妻のシーンが(この作品の主題ではないと思いますが)最も印象に残りました。

  • これはまだまだ序章でこれから続くのかな?
    と言うか続かないと完全燃焼すぎて堪らないわ!
    あさのさん十八番の少年同士の友情と裏切り…
    読んでいて一緒に心乱される。
    若いからこその心の動きが堪らない。

  • ★3.5
    暗い。けど面白かった。さっすが!

  • おかんが図書館で借りた本。

    江戸時代。
    面白かったが、暗い話。
    後半、どんどん暗くなる。

    父上の冤罪を信じて動くが…。

    登場人物が皆、前向きで、そこまでの暗さを感じさせないから、すらすら読めるのだと思う。

  • 武士の子息として何不自由なく育った藤四郎。
    父親の切腹により世の荒波を知り、葛藤を
    抱えながらも現実に目を瞑る事なく生きて
    行く覚悟をする。
    父親の裏の顔や友の裏切り等、藤四郎に辛い
    現実ばかり突き付けられる。
    最後に江戸に向かうが、続きがあるなら
    ぜひ読みたい。

  • L

    児童書っぽいかと思いきや、かなり中身は深め。ただ父親が切腹だ、濡れ衣だ、犯人は、的なことで終わらないのが一歩進んでいる感じ。
    大抵の真相は父親は清廉潔白で藩政を憂いて巻き込まれ〜のところ、さらに進んだ真相が好印象。そのくらい人間腐ってないとな!的な。
    ただいつもの?友情あたりはあさの流でしかなかった。そこは安易で残念。家族の出自もあそこまで和気藹々の武家ならやっぱりそんなオチか、と思いますわな。いろいろも布石があからさま過ぎで驚きにつながらないところがいまいち。でも全体に漂う「あさの空気」は健在なので、さくさく読み進められる。終わりもここで終わりがきっといいのだろうね。主人公はもっと悩んで鬱々とした方が人間らしいかも。ちょっと晴れ晴れとしすぎ。 なんだかんだいいつつ面白かったよ。

  • 藩政改革なのか家族争議なのか?

  • 2017年3月西宮図書館

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プロフィール

あさの あつこ
1954年生まれの小説家、児童文学作家。岡山県英田郡美作町(現:美作市)湯郷出身。幼少の頃から本に親しみ、中学の頃から創作日記をつけはじめ、中学2、3年生の頃から作家を志す。青山学院大学文学部入学後、児童文学サークルに入り活動。卒業後小学校の臨時教諭を2年間務め、結婚。日本同人協会「季節風」同人となり、そこに連載した『ほたる館物語』で作家デビュー。
代表作に、1996年から執筆を続ける『バッテリー』。97年野間児童文芸賞受賞、99年『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、2005年『バッテリー』全6巻で小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞。シリーズ1000万部超の大ベストセラーとなり、映画化・アニメ化された。

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