ライオンは仔猫に夢中 ~平塚おんな探偵の事件簿3~ (平塚おんな探偵の事件簿 3)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 210
感想 : 38
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635268

感想・レビュー・書評

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  • おんな二人の 掛け合いが 最高だった。

    前回までの 2冊は。

    今回は 期待外れでした。

    しかし 白い仔猫 登場で まあ 良しとしますか。

    次回作に 期待します。

  •  続編が出たということは、このコンビに、それなりに需要があるのだろうか。平塚おんな探偵の事件簿シリーズの第3作を、書店で見かけた。いつも文句を言いつつも、つい手に取ってしまう、東川篤哉作品なのであった。

     ガールズコンビが主役で、舞台が平塚とピンポイントである点が、このシリーズの個性なのだろう。ガールズコンビは意外と例が少ない気はする。しかし、平塚が舞台である点は、もはやどうでもよくなっているような…。

     第一話「失われた靴を求めて」。そういううるさい人がいることは聞いたことがあるから、とっかかりとしてはいい。しかし、犯人を追い込む材料としては、弱すぎる。何とでも言い逃れができただろう。何より、やり方が危険すぎる。

     第二話「密室から逃げてきた男」。一応、密室ものとダイイング・メッセージものの融合。苦しいトリックではあるが、なるほどとは思う。しかし、ダイイング・メッセージの方が、かなりこじつけくさい。若い世代は知らないだろうなあ。

     第三話「おしゃべり鸚鵡を追いかけて」。タイトル通りの依頼内容だが、2人の無鉄砲さが裏目に出てしまった話。現実の犯罪とは、杜撰で偶発的である。ある意味、既存のミステリーに対するアンチテーゼと思えなくもない。

     第四話「あの夏の面影」。酷い目に遭った後に、また面倒な依頼を受けた2人。見事解決したはずだが、実は…。未解決事件との絡みがやや強引だが、罪を犯した後ろめたさは、簡単には消えないということか。キーワードは、最後まで「女心」だったとだけ書いておこう。

     このシリーズに限らないが、やっぱり推理の部分が弱い。それは読む前からわかっていたし、じゃあ何で読むんだよと言われると返す言葉もないが、東川作品に期待する気持ちが、まだ残っているから手に取るのだと思う。

     長編を出すのは難しいとしても、長編で見せてくれた「ガチ」さを、短編でも見せてほしい。ガチすぎると売れないのかもしれないけれども。

    • daruma2017さん
      はじめまして。レビューが面白く的確なのでフォローさせていただきました。これからも参考にさせてください。
      はじめまして。レビューが面白く的確なのでフォローさせていただきました。これからも参考にさせてください。
      2017/09/30
    • 今野隆之さん
      遅くなりましたが、コメントありがとうごぞいます。的確かどうかはわかりませんが、好き勝手を書いているだけです。今後とも、よろしくお願いいたしま...
      遅くなりましたが、コメントありがとうごぞいます。的確かどうかはわかりませんが、好き勝手を書いているだけです。今後とも、よろしくお願いいたします。
      2017/10/08
  • やっぱりおもしろくないんだよなぁ。
    苦手克服したくて東川さんの本に挑戦してるけど、やっぱダメだ。
    美伽が性格悪いの、しんどい。
    話もおもしろくない。

  • ミステリ。連作短編集。シリーズ3作目。
    無難な作品が4作。うち2作は動物もの。
    このシリーズは、面白いことは面白いけど、あまり特徴がない印象。
    安定して楽しめるのは、この著者の魅力ですね。

  • 久しぶりの東川篤哉。謎解きより、登場人物達の会話や独り言が楽しい。

  • 平塚おんな探偵の事件簿 第3弾

    第一話 失われた靴を求めて
    第二話 密室から逃げてきた男
    第三話 おしゃべり鸚鵡を追いかけて
    第四話 あの夏の面影

    平塚に探偵事務所を構える同級生コンビ、エルザと美伽が、町の難事件を解決する。

    殺人事件にペット捜し、浮気調査など、ちょっとした日常の変化から事件のヒントを見出し、推理を展開していくエルザ。

    第四話が少しだけどんでん返しモノ。


    続いているから人気があるということなのかなぁ。

    前作に新しくヤクザの女親分の登場があり、キャラ濃いから出てくるかと思ったらスルー。

  • 私も今度からは神様じゃなくて,ポテサラに誓いを立てよう。

  • シリーズ3作目で猪突猛進の探偵とボケ役助手、絡み役刑事がメイン。軽いテンポの推理物になるかな。東川作品は「謎解きはディナーの後で」シリーズからあまり変らず、気楽な時間潰しレベルだが、読後感は悪くない。キャラが浅くて物足りなさはあるが、そういう作風、ジャンルなので突っ込みの必要はないだろう。ただ、語り手役割のボケ助手は、ちょっと諄くて面倒な部分あり。

  • トリックは強引だが、これだけ書き続けられるのもすごい。

  • なんやかんやで相変わらずドタバタガールズユニット(笑)のお二人。

    短編集。

    でも一つ一つは作りこまれてて楽しい。

    えー!?そんなんありえへんッてっていう話でも東川さんなら許される気がする。

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著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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