定年オヤジ改造計画

著者 :
  • 祥伝社
4.10
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本棚登録 : 166
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635398

感想・レビュー・書評

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  • 主人公(と、その同期)のことを心の中でずーっと「クソジジイ!」と罵倒しながらどんどんどんどん読んでしまった。
    「クソジジイ!」連呼のまま、あっという間に半分も超えてしまい、とうとうそれは残り5分の1に至るまで続いてしまった。

    ここに私の、(亡くなった)実家の父、(亡くなった)舅、姑、社会、夫、息子、に対しての恨みつらみのオンパレードを思わずつられて書いてしまいそうになったが、思い留まる。
    何故なら、垣谷美雨さんが本書で代弁してくれているから。
    いや順序が違うな。
    垣谷美雨さんが代弁してくれているのが本書なのだ。

    垣谷さんは11冊目。
    垣谷さんが、独身なのか、専業主婦だったのか、お子さんがいらっしゃるのか、全く存じ上げないが、とにかく垣谷さんの作品には救われる。
    本当に垣谷さん、ありがとうございます。

  • どうしようもなく頭が固く気配りに欠ける中年男性でありながら、なぜだか憎めないキャラクター。誰でもしょうもない部分はあるが、それには原因がある。人との関わりの中で変わっていく部分もある。それが人間らしいと思う。是枝監督の映画のようだと感じた。                                          心の中の声が正直で笑える。家族全員に避けられていてもあきらめずに会話しようとする姿勢も微笑ましい。家族や友人や近所の人や故郷の兄弟などとの会話を通して少しずつ視点が変わっていく様子が伝わってくる。パン屋さんごっこの対比がよかった。

    「男性は外で働き、女性は家事を」という資本主義に都合のよい考え方「母性愛」「家族愛」という否定しづらい風潮が生まれていったということが改めて腑に落ちた。

  • 仕事ばかりで家庭のことは奥さんにお任せ〜ってタイプの人は、ほんと定年してからすることがナイって思っちゃうんだろうな。日頃から趣味などがあってお出かけ先や知人がいればまた違うのだろうけど。
    なんだか、父親が定年退職したときを思い出してしまった。奥さんは自分のペースで生活しているから、それを乱される感じがしちゃうんだろうね。自分のことは自分でしてくれるなら、そう影響はないのかもしれないのに。
    ぜひとも男性に読んでもらいたい本だわ。

  • いや面白い。
    身につまされないわけでもないけれど、あり得なさそうで普通にありそうなところが怖い。

    まぁ、ボクは大丈夫やけど。
    ・・・と、自信タップリなところが「アウト」なんやろな!

  • (しばらく何のレビューも書いてない…(´∀`;)色々忘れてしまった)

    定年して、さあ第二の人生だ!と思ったら、誰も相手にしてくれなかった…的な話。(ざっくり)
    とにかく人の気持ちがわからない、分かろうともしない、自分が一番、自分が世間の常識…など読めば読むほどイラッとするんだけど(笑)
    え?俺が間違えてるの?と気付き愕然とする姿や、行動や言動をまわりが呆れてる感じが小気味がよくスラスラと楽しく読んでしまった。

    それに、主人公は決して悪人ではなく
    ただ今の社会を知らなすぎただけ、まわりを見ずに仕事一筋だっただけで、これから改善の余地はあるのかな?と思えるところも救いだったかな。

  • とにかくおもしろい!
    今まで、夫に対して思っていた、モヤモヤした些少なことが、きちんと文字になっている。
    読んで、何にイライラしていたのか、よくわかった。
    こんなにうまくいくわけないけど、男の人には読んでほしい、年配の人も若い人も。
    夏休み課題図書にしてもいいと思う。

  • 自分で自分を褒めてあげたい。38年間勤めた会社を定年退職した日、そう思った主人公。
    これから自由な時間をどうやって有意義な老後にするか、妻と旅行、日々の趣味と思いは尽きない。

    だが、いざ始まってみれば、妻には避けられ、夫原病と言われ、娘には考え方が間違っていると罵られ、家族の顔色を伺う心が休まる時のない休日々だった。

    幼い孫2人の保育園のお迎えを引き受けることになり、主人公の考え方が少しづつ少しづつ変わって行くのですが、本当にちょっとづつ二転三転で、その様子が面白いです。
    自分の姿を省みて落ち込んだり、息子改造ミッションを企てたり。ジイジは大奮闘。

    ホント、仕事を言い訳にしてる世のお父さんたち、しっかり!って感じです。ラストは幼い孫の、ギューギューボブってセリフで、爽やかな読後感。

  • 定年オヤジ改造計画。垣谷美雨先生の著書。世の中の定年オヤジ、定年オヤジ予備軍は一読してみる価値がある一冊です。少し極端で大袈裟に描かれているけれど、日本社会ではこの手のタイプの中高年男性がまだまだ大多数ではないでしょうか。

  • どの登場人物にも共感しながら一気読み。うちの家族にもこんな奴やあんな奴がいるし、自分自身もこんな風に若夫婦から思われているのかなぁと反省してみたり。こんなに付箋を貼った本は今までになかった。

  • 2018/7/29

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プロフィール

垣谷 美雨(かきや みう)
1959年生まれの小説家。兵庫県豊岡市出身、明治大学文学部文学科(フランス文学専攻)卒業。
ソフトウェア会社勤務を経て、2005年『竜巻ガール』で小説推理新人賞を受賞し、デビュー。代表作としてテレビドラマ化された『リセット』『夫のカノジョ』の他に、文庫化されてベストセラーとなった『老後の資金がありません』、『ニュータウンは黄昏れて』『子育てはもう卒業します』『避難所』『農ガール、農ライフ』『あなたのゼイ肉、落とします』『嫁をやめる日』『後悔病棟』『女たちの避難所』など著作多数。
『結婚相手は抽選で』が2018年10月に野村周平主演でドラマ化される。

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