定年オヤジ改造計画

著者 :
  • 祥伝社
4.04
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本棚登録 : 897
感想 : 139
  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635398

感想・レビュー・書評

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  • 前半は、常雄の発言にイライラ。こんな考え方しかできないの?と悲しくなりました。
    自分の母親は、母性の塊と信じていたが実は、子ども嫌いで自分のことしか考えていないような母親だったと兄たちに聞かされたあたりは、笑ってしまいました。田舎者の世間知らずと思っていた兄たちの方がよっぽど世の中のことを理解していたなんて。
    半ば強制的に孫の世話をさせられることになり身をもって主婦たちの苦労を知った常雄が少しずつ考え方が変わっていく辺りは、読んでいてこちらもうれしくなりました。
    すごくおもしろくてでも少しホロリとし心温まる感じは、さすが垣谷さんらしい作品だなぁと思いました。
    男性の方にも是非読んでもらいたいなぁ〜。

  • バタバタしており
    久々の読了です


    今月中は読書ペースは
    落ちそうですが
    マイペースに読んでいこうと思ってます(^^)


    さて、「もう別れてもいいですか」を
    最近読了したばかりだったので
    こちらはその夫側の目線で書かれている感じでした


    途中で出てくる
    女ならできる
    男には無理
    母性がなんちゃら〜

    のくだりに
    何度イライラしながら読みましたが


    最後にはどうにか変わってくれた夫に
    少し溜飲がおりました。


    母親のホントの姿がわかったときは
    えーってなりました笑



    そして子育て中の身としては
    母親の孤独さ、不安さに
    とても共感しました


    つくづく社会の仕組みや
    人の考え方を変えていくのは
    難しいと感じます


    女たちの諦める感じ
    わかるーーー!!!



    もう別れてもいいですかより
    スッキリ感があり
    楽しく読めました(^^)

  • こんな無神経なクソおやじを作り出した男尊女卑の日本社会を風刺している。
    ここまで極端でないにせよ、似たようなリアルは世間に多く存在してる。
    自身に当てはめてみても、チクチクと突き刺さり冷や汗が出る。
    ピンチを乗り越えられそうな結末にしてくれてほっとした。
    この本は男が読むべきだと思う。それも定年オヤジでなく、まさに働き盛りの年代が読むべきだ。

  • 女性が 話をやめたときは 納得したからではなく
    諦めたとき
    この言葉が 私の心に ぐさりと 響きました。
    この小説は 女性が あるあると 読むだけでなく
    男性 とくに 旦那が 読むものですね。
    『妻のトリセツ』も あわせて 読むと 人生変わります。
    今知って よかったなと 思いました。

  • フォローしている方の書評を見て読んでみた作品。旧態依然とした考え方に凝り固まった定年オヤジが、息子夫婦の育児の手伝いをする事をキッカケにこれまでの自分の妻や子供達との関係を反省し、自分なりに変わっていこうとする姿を描く。

    男目線から見て読んですごく良かった。自分もちゃんと家事や子育てにもっとしっかり関われば良かったと反省しきりだった。主人公のように今からでも変われると思うので、日々の態度を改めながらしっかり妻孝行をしていこうと思う。

  • 「定年オヤジ改造計画」

    タイトルから察せられるのは、どうしようもないオヤジが周りの人々によって再生していくという話。
    もうね、いつも通りの安定した垣谷節を期待していた。どうせ、面白いに決まっている!と。

    果たして、方向性はそのとおりだった。だけど、手法が違う!
    一人称がオヤジなのだ。

    定年したオヤジには妻と息子と娘がいる。
    このオヤジが家族に放つ言葉がいちいち酷い。

    「男は仕事で疲れているのだから、家事なんてしなくていい。」
    「女には母性愛があるから、育児が辛いわけがない。」

    そんなことを平然と言ってのける。
    妻は諦めたような顔をし、娘は面と向かって否定してくる。

    でも、オヤジにはそれらのリアクションの理由が分からない。自分が正しいと思っているからだ。
    こんなオヤジが一人称の小説、、、読んでいる方が辛すぎる。

    でも新鮮さがあった。
    他の垣谷作品では、女性の一人称から愚かな人間(主に男性w)を描くから、
    こんな作風もイケるのかと、改めて作者を好きになった。

    しかし、ひょんなことから再生が始まる。
    息子夫婦からの依頼で、オヤジは孫の面倒を見ることになった。

    ありがちな話だけど、育児の世界に足を踏み入れたオヤジは、それがどれだけ大変なことか身に沁みて理解する。

    でも、面白いのはここから。
    息子は完全にオヤジの背中を見て育っているのだ。

    息子もまた、働いている妻を家政婦か何かのようにしか扱わない。
    そんな息子に過去の自分を見たオヤジは、息子を更生しようとしていく。

    オヤジと息子の相互作用的な再生が本当に良すぎて、思わず涙腺が緩んだ。


    正直、ご都合主義を多分に含んだ作品だと思う。
    地元の親類たちはリベラルな考えを持っているし、孫はあまりにも良い子だし、そして何より、オヤジは愚かではあったけど自省はできた。

    だからあくまでファンタジー的なのだけど、物語のエッセンスはとても意義のあるものだった。
    人間はいくつになったも変われるのだ。生き方は多様でいいのだ。

    ああ、とても良い本を読んだ。

  • ほんと面白かった。
    自分の親を想像して笑えた。
    父は、定年後、今までの考え方を変えれて、本当に良かった。
    あと、料理をしてくれれば助かるんだが。

  • 主人公(と、その同期)のことを心の中でずーっと「クソジジイ!」と罵倒しながらどんどんどんどん読んでしまった。
    「クソジジイ!」連呼のまま、あっという間に半分も超えてしまい、とうとうそれは残り5分の1に至るまで続いてしまった。

    ここに私の、(亡くなった)実家の父、(亡くなった)舅、姑、社会、夫、息子、に対しての恨みつらみのオンパレードを思わずつられて書いてしまいそうになったが、思い留まる。
    何故なら、垣谷美雨さんが本書で代弁してくれているから。
    いや順序が違うな。
    垣谷美雨さんが代弁してくれているのが本書なのだ。

    垣谷さんは11冊目。
    垣谷さんが、独身なのか、専業主婦だったのか、お子さんがいらっしゃるのか、全く存じ上げないが、とにかく垣谷さんの作品には救われる。
    本当に垣谷さん、ありがとうございます。

  • 定年した男性はぬれ落ち葉のように
    奥様にくっついて 奥様がちょっと困るという
    話しを耳にしますので どう改造されるのか
    読んでみようと思いました。

    ので てっきり 奥様目線の話しかと思ったら
    改造される側の 男性目線の話でした。

    だから プランはたてたものの 上手くいかないとか?
    と 思いながら読みましたが
    順調に 改造していきました。

    タイトルにプランと入れてあるのが ちょっと違和感を感じましたが
    お話の内容は 面白かったですね。
    実際にこういう風にいけば 世の奥様方は幸せですよね。

    結婚したら男性に読んでもらいたい本ですね。

  • 独身の娘と、結婚して二人の孫がいる息子、夫源病にかかった妻がいる、定年退職したばかりの男性が主人公の話。
    イクメンとかいう言葉も流行ってきているので、昔ほどじゃないけど、男は仕事、女は家庭みたいな古い価値観を持っていると、どうなるかということを、これでもか、これでもか、これでもか、と嫌になるほど思い知らされる物語。
    女性が読んだら溜飲を下げるのか、怒りを増長させるのか、それとも、そんな都合の良い話は無いと呆れ果てるのか。
    結婚する前に読むと、結婚したくなくなるだろうから、結婚して子供が生まれる前の男性に読んでもらいたい一冊。
    自分は既にいいオッサンですが、たぶん手遅れです。もがいてはいるけど。

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著者プロフィール

2005年「竜巻ガール」で第27回小説推理新人賞を受賞し、小説家デビュー。

「2022年 『あきらめません!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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