デートクレンジング

著者 :
  • 祥伝社
2.95
  • (10)
  • (20)
  • (82)
  • (33)
  • (7)
本棚登録 : 612
レビュー : 60
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635411

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 誰にも共感できなかった。こういうつきあい方は苦手かな。35歳だし。。

  • 柚木さんらしく女性の心理を深く掘り下げてるなあと思いました。
    女の友情、共感はできなかった。
    自分環境や状況が変わったら友達と疎遠になる事もあるし仲良かったことは宝物のような思い出って考えるし
    縁があればまた繋がるって思って執着しないからかな?

  • 柚木麻子さんお得意の、女の子同士のものすごく濃密な友情物語。

    デートクレンズとは、アメリカの造語。
    「向こうはカップル前提の文化じゃない?
    みんな相手探しに一生懸命なんだよ。
    ブラインドデートみたいにろくに知らない相手と二人きりで会うことも抵抗ないくらい。
    シングルは日本以上に居場所がなくて、無意識のうちに、一人でいるくらいならどんな相手とでもデートした方がまだましって、社会から刷り込まれているみたいなのね。
    でも、そんなデート重ねても、迷走してすり減るだけ。
    デート地獄に陥って、どんな相手が好きなのかもよくわらかなくなって、自尊心さえ保てなくなる。
    だから、どんどん焦っちゃう時は、あえてデート断ちをして、自分を取り戻す時間を持つっていう意味なんだって。
    楽しめることをしたり、家族や友達と過ごしたり、一人で静かにしていたり」

  • デートクレンズ、とは、デートとデートの間に時間を取って、無駄なデートに振り回されないこと。

    「デートクレンジング」というアイドルグループの敏腕マネージャーを務めてきた実花と、夫の母親がやっている喫茶店で働きながら妊活をしている佐知子は学生時代からの友人同士で、35歳になる。

    もう年齢にあとがない、と急に婚活に邁進し始め「デートクレンズ」の期間もおかずに情緒不安定に暴走する実花に、既婚者である佐知子は違和感を隠しきれない。

    独身者と既婚者、子どものいる者といない者、立場の違う者同士で女の友情は成立するのか、否か。そもそも結婚して子供を産むことが本当に幸せなのか。

    トウの立った「女子」たちの友情の行方を描いた物語だ。

    卒業、就職、結婚、出産、さまざまなフェーズで人間関係は変化するし、「負け犬」という言葉が流行語になったようにどこかで優劣がつく。
    そんな世相にひそやかに対抗しようとする佐知子の奮闘ぶりは時に滑稽で、だけれど本当に失いたくない友人というのは漫然と関係を続けているだけでは持続しないのだという真理をついている。

    自分にこんな友人はいないけれども、女友達っていいよねえ、と言いたくなる物語だ。

  • +++
    「私にはもう時間がないの」
    女を焦らせる見えない時計を壊してしまえたらいいのに。

    喫茶店で働く佐知子には、アイドルグループ「デートクレンジング」のマネージャーをする実花という親友がいる。
    実花は自身もかつてアイドルを目指していた根っからのアイドルオタク。
    何度も二人でライブを観に行ったけれど、佐知子は隣で踊る実花よりも眩しく輝く女の子を見つけることは出来なかった。
    ある事件がきっかけで十年間、人生を捧げてきたグループが解散に追い込まれ、実花は突然何かに追い立てられるように“婚活"を始める。
    初めて親友が曝け出した脆さを前に、佐知子は大切なことを告げられずにいて……。

    自分らしく生きたいと願うあなたに最高のエールを贈る書下ろし長編小説。
    +++

    婚活、妊活、保活、などなど。「~~活」と名づけた途端に、本来愉しく希望の持てるはずのものまで、一刻も早く達成しなければならない義務になってしまう気がする。世間に蔓延する、何となくの雰囲気に焦らされ、前へ前へ、次へ次へと動き続けなければ、取り残され落ちこぼれてしまうという、ある種の強迫観念に縛られる人たちが、さまざまな形で描かれている。擦りむいた傷にできたかさぶたをはがされるような痛々しさもあり、客観的に眺めている読者としては、もっと楽に考えればいいのに、と言ってあげたくなる。女同士の友情や、家族とのかかわりも絡め、女たちの生き辛さがひしひしと伝わってくる。自分を縛っているのは、もしかしたら自分なのかもしれないとも思わされる。どんな立場にあっても、自分のことが好きでいられればそれが幸せかもしれないとも思う一冊だった。

  • 題材が面白そうで期待が大きかった分、裏切られた気分。これ、ほんとに、複雑な女心を丁寧にみずみずしく描写してきた柚木麻子さんの作品なのか?と思ってしまった。登場人物たちの思考や、話の展開が理解できず、感情移入したり同調できる部分が皆無。物語の世界に入り込めず、一気に読むこともできなかった。結婚が全てじゃない、ていう価値観は最早当たり前。結局シェアハウスに落ち着くなんて思考もありきたりすぎると思うのですが。残念の一言。

  • アイドルグループの独身美人マネージャーと、妊婦のカフェ店員。どちらもアラサー、まもなくアラフォー。
    昔の友人も、それぞれのライブイベントで少しずつ疎遠になっていく。それを繋ぎとめようとすると、途方も無い労力がかかるし、逆にそれが仇となりさらに距離は広がる。そんな経験の追体験。
    青春を捨てきれなかったり、婚活うまくいかなかったり、自尊心傷つけられたり、大きく進路変更したり…
    みんな色々経験してるんだよなぁ。
    最後妙に綺麗にまとまってしまったけれど、そこまでしなくてよかったなぁ。

  • デートクレンジングというアイドルグループとそのマネージャーと友人の話。グループ解散、結婚願望、婚活と何かに足枷を履かされたことから自分を取り戻すためにもがく
    登場人物が明るいタッチで描かれる柚木らしい作品。

  • ★3.0
    年齢と比例して訪れる、結婚や出産への焦り。実花のように打ち込める何かがあれば忘れていられるけれど、その何かがふっと手から離れてしまった時、これまで過ごした時間と年齢が一気に圧し掛かってくる。実のところ、結婚だ出産だと焚き付けてくるのは同じ女性で、最終的に自分を追い詰めるのは自分自身に他ならない。個人が悪いのか、社会が悪いのか、責任の所在は曖昧にそんな風に出来ている。テーマ自体はとても興味深かったけれど、理想のアイドル像と同列で語るのは少し違う気が。何はともあれ、佐知子の夫と義母が良い人すぎ!

  • 人生人それぞれなのに。

全60件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

柚木 麻子は日本の小説家で、1981年 東京都世田谷区生まれ。

立教大学文学部フランス文学科卒業。
大学在学中から脚本家を目指してシナリオセンターに通い、ドラマのプロットライターを勤めたこともあった。
卒業後は製菓メーカーへの就職を経て塾講師や契約社員などの職のかたわら小説の賞に応募し、2008年に第88回オール讀物新人賞を受賞した。受賞作「フォーゲットミー、ノットブルー」を含む初の単行本『終点のあの子』が2010年に刊行された。

2014年に『本屋さんのダイアナ』で第3回静岡書店大賞 小説部門受賞。
『伊藤くんA to E』『本屋さんのダイアナ』『ナイルパーチの女子会』『BUTTER』が直木賞の候補作となる。

デートクレンジングのその他の作品

デートクレンジング Kindle版 デートクレンジング 柚木麻子

柚木麻子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

デートクレンジングを本棚に登録しているひと

ツイートする