平凡な革命家の食卓

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 83
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635435

感想・レビュー・書評

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  • *地味な市議の死。外傷や嘔吐物は一切なし。医師の診断も心不全。なんとか殺人に〈格上げ〉できないものか。
    本庁への栄転を目論む卯月枝衣子警部補29歳。彼女の出来心が、〈事件性なし〉の孕む闇を暴く!?軽妙に、見事に、人間の業の深さに迫る新感覚ミステリー!*

    樋口氏らしい、まったりのんびりお気楽調なテンポと文体がファンとしては無条件に楽しい。捉えどころのない事件の真相が二転三転した挙句、これぞ樋口ワールド!的なオチに持ち込まれ、なんだか煙に巻かれたような読後感もさすがです。増岡と真由美の結婚に至る経緯や、殺人に至る動機がやや弱い気もするけど、まあそこは…ご愛嬌かな。

  • 柚香のお節介&ちゃっかり度が苦手。
    タイトルの意味がわからない。

  • ファンの方に怒られそうですが、著者を全く存じあげておらず著作初読でした。ストーリといい登場人物の魅力的なことといい完璧にハマりました。読み進める毎に夢中になり久しぶりに時間を忘れ寝不足になりました。著作を読み漁ろうと思います。

  • 積読本が溜まってしまって発売日に買ったのになかなか読み始められなかった樋口有介最新作。

    これまでに無い視点切り替えで展開されるストーリー。
    これまで通りの味わいを残しながら、テンポ感など新しさも感じられる作品。

    一癖も二癖もある登場人物達の真意を探りながら読み進める面白さ。
    シリーズ化するのかな?

    広告業界の話はいまいちリアリティーに欠けたけれど…。

    帯は、無いな。
    デザインなんだろうが文字と情報量が多過ぎ。
    その文字群も印象的な言葉じゃないし。

  • +++
    地味な市議の死。外傷や嘔吐物は一切なし。医師の診断も心不全。
    なんとか殺人に〈格上げ〉できないものか。
    本庁への栄転を目論む卯月枝衣子警部補29歳。
    彼女の出来心が、〈事件性なし〉の孕む闇を暴く!?
    軽妙に、見事に、人間の業の深さに迫る新感覚ミステリー!
    +++

    単なる病死で決着するはずの市議の死から、さまざまな人間模様が見えてくる。家族それぞれの存在や思惑、近所の住人の生き様やそこに住む必然性、そして捜査する警察官の野望や日頃の鬱憤まで。ありふれたものに見えた一件の死亡案件に、これほど濃密な要素が絡み合っていることに、驚くしかない。考えてみれば、どんな人間も、その人にとっては人生の主役。多かれ少なかれ、ドラマティックな要素を抱え込んでいるのが当然なのかもしれない。そして、二転三転する事件の真実の先にあるラストに至ってさえ、なお本当の真相には迫っていないのではないかという疑いを抱かせる。心情的にはすっかりそちらに持っていかれている。巧みで興味深い一冊である。

  • 東京・国分寺市の閑静な住宅街で市議会議員の男が死んだ。遺体に不審な点もなく、病死として片付けられようとしたが、野心満々の女性刑事卯月枝衣子警部補は本庁への栄転の足掛かりにしたいと、昼行燈の刑事課長を言いくるめ殺人への格上げを目指して単独捜査に乗り出す。
    調べるに従って、小さな違和感は大きな展開をみせ、事件は意外な方向へと動いていく。

    地元が小説の舞台、それも殺人事件の!という高揚感、そして表紙の不穏な雰囲気も好みで手に取った作品。地元が東京の田舎のさえない所轄として描かれるのがちょっと残念(事実だけど)ではあるけど、ミステリーとしては事件の真相が明らかになっていく過程がなかなかいい。
    殺人の動機自体は、「そんなことあるかな~」と感じるものの、現実感を損ねるほどではない。さらに、主人公の枝衣子と専門学校講師水沢との軽妙なやり取りも作者の持ち味らしく、作品にスピード感を与えている。
    犯人逮捕で解決した事件に、実は違う側面もあるのでは・・・と思わせるシーンが怖い。そこは、警察には立証できないのだろうな~。

    枝衣子が本庁の刑事に取り上げられる予感もあり、彼女のシリーズが楽しみ。

  • 決して心が動く物語ではないが、この著者のすっとぼけたストーリー作りは楽しめる。
    記憶にも残らず再読もしないと思うが休日の一時を埋める読書としては、むしろ相応しい感じ。

  • ゆったりしたミステリー

  • 119乾いた文体でウイットもあって、読んでて楽しかった。卯月刑事は北川ケイコにして欲しいワン

  • 平凡な人物の自然死かと思いきや、正反対の心象を受ける展開があったりと面白く読めた。この作品は前情報がないほうが断然楽しく読める。

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著者プロフィール

一九五〇年、群馬県前橋市生まれ。八八年に『ぼくと、ぼくらの夏』で第六回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞。次作『風少女』が直木賞候補となる。主な著書に『彼女はたぶん魔法を使う』にはじまる〈柚木草平シリーズ〉、『猿の悲しみ』『遠い国からきた少年』の〈風町サエシリーズ〉、時代小説『船宿たき川捕物暦』のほか、『ピース』『金魚鉢の夏』『風景を見る犬』『あなたの隣にいる孤独』『平凡な革命家の食卓』などがある。

「2018年 『亀と観覧車』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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