平凡な革命家の食卓

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 63
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635435

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  • 東京・国分寺市の閑静な住宅街で市議会議員の男が死んだ。遺体に不審な点もなく、病死として片付けられようとしたが、野心満々の女性刑事卯月枝衣子警部補は本庁への栄転の足掛かりにしたいと、昼行燈の刑事課長を言いくるめ殺人への格上げを目指して単独捜査に乗り出す。
    調べるに従って、小さな違和感は大きな展開をみせ、事件は意外な方向へと動いていく。

    地元が小説の舞台、それも殺人事件の!という高揚感、そして表紙の不穏な雰囲気も好みで手に取った作品。地元が東京の田舎のさえない所轄として描かれるのがちょっと残念(事実だけど)ではあるけど、ミステリーとしては事件の真相が明らかになっていく過程がなかなかいい。
    殺人の動機自体は、「そんなことあるかな~」と感じるものの、現実感を損ねるほどではない。さらに、主人公の枝衣子と専門学校講師水沢との軽妙なやり取りも作者の持ち味らしく、作品にスピード感を与えている。
    犯人逮捕で解決した事件に、実は違う側面もあるのでは・・・と思わせるシーンが怖い。そこは、警察には立証できないのだろうな~。

    枝衣子が本庁の刑事に取り上げられる予感もあり、彼女のシリーズが楽しみ。

  • 最初は、なんじゃこれと思いましたが、後半は雰囲気は感じれた。ペーソスはある。

  • 面白かった。最後はなんとなく予想できた。

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プロフィール

一九五〇年(昭和二十五)群馬県前橋市生まれ。八八年に『ぼくと、ぼくらの夏』で第六回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞。次作『風少女』が直木賞候補となる。主な著書に『彼女はたぶん魔法を使う』にはじまる〈柚木草平シリーズ〉、『猿の悲しみ』『笑う少年』の〈風町サエシリーズ〉、時代小説『船宿たき川捕物暦』のほか、『ピース』『金魚鉢の夏』『亀と観覧車』『風景を見る犬』などがある。

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