- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396635442
感想・レビュー・書評
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お道具箱って好き。本屋さんでタイトルを見た時からワクワクでした♪
化粧ブラシ、女神像、仮面、笑顔、忍耐力…などなど。色んな道具から生み出されるミステリ。ショートショートだけど味わい深い作品も多く楽しかったです。
夫婦喧嘩を解決したいなら「ヴィリプラカの微笑」。でも、この夫婦には…
嫁姑問題の話でハラハラしたいなら「風水の紅」。嫁姑どうなるの〜 風水メイクって初めて聞いた。
ミステリとして1番ゾクッとしたのは「仮面の視線」。インドで工事現場監督をする日本人と現地の人の話。米澤穂信さんの作品『満願』の中の『万灯』と雰囲気が似てなんとも言えない恐ろしさがありました。
1番切なかったのは「遠くて近い森」。あのあと二人はどうなっただろう。
精神科医と患者の話「レコーディング・ダイエット」。「レコーディング・ダイエット」には興味もあるし、この話も好きだ。
祠の中では、像に向かって、夫婦互い言い分をぶつけていいことになっていた。ただし、一つだけ厳重な決まりがあった。一方が女神に訴えごとをしている間は、もう片方はひたすら口を閉じていなければならない、ということだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
平成最後の一冊に長岡弘樹「道具箱はささやく」読みました。
18個の短編集。意味がわかるとゾッとしたりホッとしたりの長岡さん流うまい話満載で満足。
ただ、タイトルの話はなくて、道具箱ってなんだろなぁ。
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18編の短編集。
短編のミステリーを書かせたら、今一番上手い作家さんだと思うが、今回収められている18編は全て原稿用紙20枚程度。その短さの中に様々なミステリーが完璧に収まっており、本当に「凄い!」としか言いようがない。
タイトルの「道具箱」はこの本自体のことを示しているのだと、納得の一冊。 -
トーハンの新刊ニュース2016年9月号〜2018年2月号掲載の18の短編に加筆修正して2018年6月祥伝社刊。意外性は少なく、驚きは少ないが、じんわりと響く余韻が楽しい。
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18の短編。一つ一つ読むと、そうなんですかと感心しつつ、それは無理があるなあと思うんだけれど、短い物語でいくつも作っている長岡さんすごいなあと感心。よく考えているなあと思うものがあるんだけれど、特に心理的なもので「嫉妬のストラテジー」、「レコーディング・ダイエット」は印象に残った。短いのでちょっとした時間で読める、それが魅力です。
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素晴らしいトリックと謎解き。
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これもフォローしてる方の推薦。教場のコワモテ風の長岡氏とは違い、ショートショートで色んな「長岡」を打ち出している。楽しく想像の世界で心を遊ばせてくれる。
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短編なのにミステリ自体がしっかりしてて、どれも面白かった。特に南谷&北山コンビのストーリーは好き。
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仕事の休憩時間に気分転換読み。ささやかでちょっと物足りなくもあり、難しいひねりも無い分、読後に「もう少し」と読み進めてあっという間に終わった。