まち

著者 :
  • 祥伝社
4.13
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本棚登録 : 1892
感想 : 210
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396635800

感想・レビュー・書評

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  • じいちゃんがカッコいい。
    小学3年生で両親が亡くなり、歩荷のじいちゃんに引き取られた。高校を卒業して一人で東京に出てきた瞬一が周りの人と交流していく話。
    「瞬一は、頼る側じゃなく、頼られる側でいろ」このじいちゃんの言葉通り、小さいことだけど頼られる人になっている瞬一はすごい。利他の精神を持つべきだと思っているのだけど、ここぞという時には自分を優先してしまうだろう自分が悲しい。
    「人を守れる人間になれ」、これが自然に表に出る瞬一には幸せになって欲しいなと強く願いました。

  • 小野寺さん5読目。
    文庫本狙ってましたので、即購入。
    この作者は、ほっこりできるし、難しいこと考えずに読める割に大事な事を教えられる読後感がいつもありますね。

    『ひと』に表紙のテイスト似てますが、全く別のお話です。
    主人公が若い男の子なのは同じ。
    東京の下町がたくさん出てくるのは同じ。
    うー、どっちも面白かった!

    高校卒業と共に、東京に出て、進学せず就職せずバイトしながら生きていく生活の日々。
    じいちゃんのすすめで、東京に出てきた、なぜ?は最後の方でわかる。

    コンビニや引越しのバイト、ご近所とのつながりの中で、成長していく過程が素敵。

    ★じいちゃんの言葉
    人に頼られる人になれ、お前を頼った人は、お前をたすけてもくれるから。たすけてはくれなくても、お前を貶めはしないから。

    ★主人公の言葉
    身内でも何でもない人の長所を素直に認め、自分ではなくその人のようになれと言えるじいちゃんのような人に、僕はなりたい。

    東京に出てきた頃の自分を思い出して懐かしくなりました。わざわざ渋谷の美容院行ってみたり、六本木行ってみたり、ミーハーだった……。。

    主人公はかっこいい!こんなきれいな心で、誰からも好かれるような素敵な青年、幸せになってほしい!

    ミックスフライ弁当、食べたくなります!
    家で缶ビール飲みながら♪
    そして、ランニングしたくなる、最近なにかと理由つけて運動不足なのであります

  • 瞬一のように、自分の境遇を受け入れて自然体でいられる。真っ直ぐな生き方に憧れる。とても心が洗われる話だった。
    じいちゃんの生き方が良かったんだな。人は影響しあって生きているんだって感じた。
    年の差は関係無い。上手くいって欲しい。


    「筧ハイツ」って何か覚えている。
    コンビニ、高校の近く、井川幹太って
    なんだったっけ、「横道世之介」だったか?
    あーいや「ライフ」だ!懐かしいー

  • 表紙のイラストから完全に『ひと』の続編だと思って手に取りました
    ぜんぜん違いました(微妙にリンクしてますが)
    詐欺やん!表紙詐欺やん!(ひどい言いよう)

    詐欺ではありましたがすごい面白かったです(詐欺なのは譲らない)

    穏やかに流れる時間の中でいろいろな出来事が起こりますが主人公はそのひとつひとつにとても丁寧にとても誠実に対応して行きます
    そして周囲の人に心を配り、助けたいと意思をもった行動は小さな幸せを招いていきます
    当然です
    良い行動が良い結果をもたらすのは当然です
    もちろん時には避けられない不幸な出来事も起きますが積み重ねることで乗り越えられるのです

    そんな主人公の生き方はじいちゃんの影響であることは間違いなく
    じいちゃんは文字通り『前を歩く人』です
    より重い荷物を背負いながらも道のりを楽しめる人です
    死の目前にあっても他人を思いやれる人です
    後に続く若者の手本となれる人です

    自分もそんな人になりたいと思いました

  • テンポよく流れる物語にテンポよく流れる涙。

    今まで読んだ小野寺作品の中で一番泣いた。
    うん、一番好きかも。

    体を動かすことが好きな青年の日常、何気ない日常、人とのふれあいがただひたすらテンポよく紡がれていくその心地良さは今作も健在。

    年長者の言葉は宝。

    特におじいちゃんとの会話はストレートに、力強く心に響き、目からはテンポよく涙があふれ出したほど。

    人として生きていく上での当たり前なこと、大切なこと、それを素直に掬い取り生き方に繋げるそんな一人の青年の物語。

    心に沁み過ぎた。

    • やまさん
      新年明けまして、おめでとうございます。
      今年も宜しくお願い致します。
      いつもいいね!有難う御座います。
      やま
      新年明けまして、おめでとうございます。
      今年も宜しくお願い致します。
      いつもいいね!有難う御座います。
      やま
      2020/01/01
    • くるたんさん
      やまさん♪あけましておめでとうございます。
      こちらこそいつもありがとうございます♪
      今年もよろしくお願いいたします♪
      やまさん♪あけましておめでとうございます。
      こちらこそいつもありがとうございます♪
      今年もよろしくお願いいたします♪
      2020/01/01
  • 「瞬一は東京に出ろ。東京に出て、よその世界を知れ。知って、人 と交われ」
    じいちゃんの言葉に従い、進学でもなく就職でもないが、とりあえず東京に出て、一人暮らしを始めた江藤瞬一
    9歳の頃に火事で両親を亡くし、自分を助けるために両親は亡くなったのではないかという思いに囚われている。火にも恐怖心が消えない

    「ひと」「ライフ」と合わせて、三部作かと思わせるかのように
    前作と同じ筧ハイツが舞台。チラチラと「ひと」や「ライフ」で出てきたコンビニやお店・景色や人が登場するのも楽しい

    はじめは、小野寺節満載の何気ない日常会話の連続で、「ライフ」の二番煎じかと思ったが、いつのまにか平凡ではあるが、穏やかな誠実な物語展開に引き込まれていた

    何よりも心を打たれたのは、じいちゃんの生き方とその人生に裏打ちされた確かな言葉だ
    息子夫婦を火事で亡くし、歩荷(ぼっか)をしながら、残された孫瞬一を育てる
    食料や燃料などの必要物資を麓の問屋から山小屋へと運ぶ仕事なり人を歩荷ぼっかということをはじめて知った
    5、60kgの荷を背負って、往復15キロの道のりを運ぶ。日によっては、二往復も
    言葉少ないじいちゃんの言葉は、それだけに一言一言が重い

    瞬一もじいちゃんの背中を見て、じいちゃんの言葉を胸に刻んで成長していく

    「瞬一は、頼る側じゃなく、頼られる側でいろ。いつも頼ってた俺みたいな人間じゃなく、おれに頼られてた摂司みたいな人間になれお前を頼った人は、お前を助けてくれるから。助けてはくれなくても、お前を貶めはしないから」

    「人は大事にな」

    「知枝子さんと紀一は、やっぱりお前を助けに行ったんだと思う
    でも、瞬一は責任なんて感じるな。二人のことをただ誇れ。知枝
    子さんも紀一もおまえを守れる人間だった。そういうことだからな」

    身内でも何でもない人の長所を素直に認め、自分ではなく、その人のようになれと言えるじいちゃんのような人に、僕はなりたいという瞬一の思いをじいちゃんに聞かせてあげたかったなと思った

    前作の2編と合わせて、総武線平井という荒川沿いのこの「まち」で、少しずつ人との交わりを広げ、自分の人生を切り開こうとしている若者たち
    そんな若者たちの前途に幸あれとエールを送りたくなった

    やっぱり小野寺さんの作品は、心に沁みる

  • 2019年11月祥伝社刊。書き下ろし。ひと、まち、いえとあるのでシリーズ2作目なのかもしれない。ひとの登場人物が隣町の商店街にいたような。じいちゃんと暮らしていた瞬一が東京の江戸川区で暮らして行くお話。人々との交流が興味深く楽しく面白い。じいちゃんが素敵です。

  • あー、ほんとこのシリーズ大好きだぁ
    ちょっと読む順番間違えちゃったけど

  • 尾瀬のある片品から東京に出てきた若者が主人公。
    私も群馬県から引越ししてきたので結構共感します。

    東京砂漠って言葉がありますが
    この本では、その東京でも人が繋がれる小さなハイツ。
    何気ない日々のエピソードの数々ですが、いい本です。

     身内でも何でもない人の長所を素直に認め、
     自分ではなくその人のようになれ
     というじいちゃんのような人に、僕はなりたい。

    この人の本は初めてでしたが、もう一冊読もうと思いました。

  • ★「まち」の感想
    フォロワーさんのレビューを見て読みたくなった本。
    久しぶりに心が洗われるような物語を読んだ気がする。
    個人的に色々あって前向きにならずに逃げたい気分だったが元気を貰えたような気がする。
    主人公の瞬一は小3の頃に両親を火事で亡くし、祖父のじいちゃんに育てられた。
    高校卒業を期に故郷の群馬県片品を出て東京都江戸川区小松川の荒川ほとりのアパートに一人で暮らす。
    進学でもなく就職でもなくバイトをする日々。
    かといって生活が荒れるわけではなく淡々と毎日を過ごしている。
    最初はコンビニでのバイトだったが最近は引っ越し屋のバイトをしている。
    アパートの隣人母娘、階下の老人、大家夫妻、バイト先の仲間、故郷から出てきて独り暮らしをしている者、それぞれとの交流。
    じっちゃんの死、頼られる者になれという言葉の通り自分の進路を決めて行く。
    こう書くと、なんか陳腐だけど気持ちがさっぱり出来た読後感に浸れ、読んで良かったと思えた。
    フォロワーさん、ありがとうございました。
    小野寺史宜は他も読んでみよう。

    Amazonの紹介より-------------------
    人を守れる人間になれ――。
    じいちゃんが、母が、父が、身をもって教えてくれたこと。
    「村を出て、東京に行け」と祖父に背中を押され、東京で一人暮らしを始めた瞬一。
    人と交わり、若者は強く優しく成長していく。

    尾瀬ヶ原が広がる群馬県利根郡片品村で歩荷をしていた祖父に育てられた江藤瞬一。
    高校卒業とともに上京し、引越の日雇いバイトをしながら荒川沿いのアパートに住んで四年になる。
    かつて故郷で宿屋を営んでいた両親は小学三年生のときに火事で亡くなった。
    二人の死は、自分のせいではないかという思いがずっと消えずにいる。
    近頃は仕事終わりにバイト仲間と他愛のない話をしたり、
    お隣の母子に頼まれて虫退治をしたり、町の人々に馴染みつつあった。
    そんなある日、突然祖父が東京にやって来ると言い……。
    ひとがつながり、まちができる。僕にもうひとつ、帰る場所ができた。

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著者プロフィール

千葉県生まれ。2006年「裏へ走り蹴り込め」でオール讀物新人賞、08年「ROCKER」でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。『ひと』が2019年本屋大賞第2位に輝き、累計36万部のベストセラーに。同書は第3回宮崎本大賞も受賞した。他の著書に『ホケツ!』『家族のシナリオ』(以上祥伝社文庫)『いえ』(小社刊)、『奇跡集』『レジデンス』など多数。

「2022年 『まち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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