- Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396636234
作品紹介・あらすじ
俺は犯人なのか――。
強盗殺人容疑で逮捕された、桐谷雅樹。
証拠は全て雅樹の犯行を示す!
最注目の著者が描く、"冤罪"ミステリー。
「桐谷雅樹。殺人の容疑で逮捕する。午前八時十一分」
2015年2月、桐谷雅樹の“日常”は脆くも崩れた。渋谷区松濤の高級住宅地で飲食店経営者が殺害され、現金およそ二千万円を奪われる事件が起きた。凶器が購入された量販店の防犯カメラに映っていたのは、まぎれもなく自分自身の姿。犯行現場から検出されたDNA型は雅樹のものと一致する。紙で切ったはずの手の傷跡、現場付近で寄せられた目撃証言……。すべては雅樹による犯行を示唆していた。やはり俺が犯人なのか――自らの記憶、精神をも疑いはじめた矢先、雅樹の不在証明が偶然にも立証される。しかし、待ち受けていたのはさらなる苦難だった。
感想・レビュー・書評
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冒頭から引き込まれる。
見に覚えのない強盗殺人事件の犯人にされた。
防犯カメラに映っていたのは、まさしく自分なのだが…。
さらに犯行現場から検出されたDNA型は、自分と同一。
これは何を意味するのか⁇
予測不能の面白い展開だと読み続けるのだが、自分とそっくりの顔を持つ人間が目の前に現れたときの驚愕から以降、そのあと起こり得ることを考えるのが辛くもあった。
両親の苦悩よりも彼らの気持ちは…と何度も思ってしまうところも多くあった。
ラストが清々しく感じたのは、この双子の兄弟の性格の良さだろう。 -
著者の本の読了は2作目ですが、感想は前回と同じで、
社会問題をベースにしつつも終わり方に救いのある希望の持てるミステリーで読後感が良い。ボリュームもそれなりにあるが文章がきれい?でスラスラと読める。
新作出たら読みたい作家です。 -
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<訪問>「二重らせんのスイッチ」を書いた 辻堂(つじどう)ゆめさん:北海道新聞 どうしん電子版
https://www.hokkaido-n...<訪問>「二重らせんのスイッチ」を書いた 辻堂(つじどう)ゆめさん:北海道新聞 どうしん電子版
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/687132?rct=s_books2022/05/30
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二重らせんというタイトルと表紙の絵から
双子に関係する物語に違いない。
なら、スイッチって一体何だろうと
タイトルの由来を楽しみに読みました。
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突然、身に覚えのない容疑で警察に逮捕され、
ましてや動かぬ証拠としてDNAが一致した
と言われたら。
ある日突然、人生が様変わりする。
DNA、生きてきた環境、過ごしてきた時間、
その人らしさを形作る基とはいったい何だろう。
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いきなり警察に逮捕され、どうなる?!と思ったけれど、予想できそうでできない感じで進むストーリーがなかなか面白かったです。
個人的には、最後のエピローグはなくてもよかったなあと感じた。 -
辻堂ゆめさんは東大法学部卒
子どものころアメリカにいたことがあるんですね、
新川帆立さんと一緒です。
新川さんの単行本はすべて読みました。
面白くてどんどん進んだのですが、ラストが
期待ほどではなかったみたいです。
一方辻堂ゆめさんは、
梅雨みたいにじとっとしているんだけど
梅雨が開けたらスッキリ!
私こういうミステリーが好きみたい。
DNAのこととか、PCのこと(Windowsのパスワードリセットと閲覧履歴の復元)なども知ったので、読んでよかったです。 -
タイトルや表紙から双子のDNAネタバレしてるので、どんな展開中なのかと思いながら読んだら、面白かった!先が知りたくて一気読みしました。…あらすじに触れると即ネタバレになりそうな感じです。
…少しネタバレになりますが、残念だったのは展開は楽しかったけど、多胎児の育児の虐待率の高さをもう少し掘り下げてほしかった。虐待は母親の資質ではない割合が多いと思っているので。 -
伏線が散らばっていて、「そういえばあの時こう言っていた」と言う会話から伏線回収して行くのが小気味良かった。
新たな真実を出すタイミングがうまいなーなんて思いながら読みました。(上から目線ではないですよ!)
少し時間が経過して、話の展開があまり思い出せなくなってから、また読み返したいなと思いました。
著者プロフィール
辻堂ゆめの作品





