それは令和のことでした、 (単行本文芸フィクション)

  • 祥伝社 (2024年4月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784396636616

作品紹介・あらすじ

一行を読み逃せば、謎の迷宮から出られない。
奇想の歌野ワールド、珠玉の作品集
新しい価値観のゆらぎが生み出す7つの悲劇

ボーナス・トラック 青春ショートショート「花火大会」

著者の企みに舌を巻く!哀しみと可笑しみの令和ミステリー
小学生のときは女男と指をさされ、母親からはあなたの代わりは誰にもつとまらない、胸を張れと言われる。平穏を求めて入学資格に性別条項のない私立の中高一貫校に入るが、いじめはさらにエスカレートし、みじめな姿がSNSで世界中にさらされていく。それは僕の名前が太郎だから――(「彼の名は」)

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

多様なテーマが織りなす短編集で、各話が独自の視点から現代の社会問題を描いています。作品全体には哀しみや不快感を伴うオチが多く、読み手を驚かせる展開が続きます。特に「彼の名は」や「有情無情」などでは、個...

感想・レビュー・書評

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  • 短編集です。
    連作ではありません。

    なんで、そういうところでそういう風に、おとすのだという極めつけのオチがある話が多かったです。
    嫌~なオチが多めで、前向きなオチは少なかったように思います。
    まず、最初の1話目が救われない話で「これってイヤミス?」と思いましたが、全部が全部イヤミスではなかったです。
    タイトルが『それは令和のことでした』ですが、令和ってこんな時代なのでしょうか。




    「彼の名は」
    船橋太郎という名の少年が、母親のエゴによりいじめに逢う話。この話のオチは凄かったです。

    「有情無情」
    一度善意でした親切から小児性愛者とみなされ、社会から捨てられた高齢男性の悲劇。

    「わたしが告発する!」
    引きこもりの30歳の姉を殺してしまった弟は、婚約者と共謀してなんとか姉を生きているようにみせかけますが。まさかの〇〇の告発が。

    「君は認知障害で」
    認知症の高齢女性から10万円をキャッシュで盗んだゲーム廃人の大学生。10万円を盗んだことは確かですが、殺人はしていないのに高齢女性を刺し殺したことにされてしまいます。このトリックは面白かったし、一番明るい話かと思いました。

    「死にゆく母にできること」
    今は高齢でがん患者として入院している母に支配されてきた娘。かいがいしく母の看病をするも自宅に帰ると自分の子どもをストレスから虐待してしまう。そんな彼女が最後にとった行動は。

    「無実が二人を分かつまで」
    比良依吹24歳と三田一は上野公園の炊き出しで出会い、浅沼商会という家族経営の日雇いの肉体労働をする会社に勤めることになります。しかし、三田は浅沼商会の不正金を見つけ殺されそうになります。三田を殺そうとしたのは誰か。三田は無実なのか。途中まで三田の無実を信じて期待しますが、オチがまた哀しかったです。

    「彼女の煙が晴れるとき」
    橘駒音は将棋道場に通う真剣師です。トラックドライバーの憲士郎と連れ子で持病を患う高校生の陽菜と暮らしています。しかし陽菜の看病が大変で喫煙依存症になってしまいます。最後に駒音のとある重大な秘密が明らかになります。

    「花火大会」
    麻美、こずえ、綾、花子と花火大会の花火を見ているわたし。超短編ですがこれもオチがあります。

  • 生きづらい令和時代と人間の歪み、優しさと厳しさの狭間に見えたのは何か… #それは令和のことでした

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ベテラン作家、歌野晶午先生の作品集。全八編からなる短編集で、生きづらい令和時代の歪みを切り取り、その中から発生した人間関係の情愛を描いています。物語の意外性や社会問題への指摘も先生らしく、あっという間に読み終わってしまいました。

    ●彼の名は
    行き過ぎた価値観の母親のため、いじめにあってしまう学生の物語。

    さすがベテラン先生、物語に興味をひきつけるのお上手。ムカムカしながらも、どんなストーリーなのか興味津々。ラストはやりやがったなってオチが最高。これですよ。

    ●有情無情 【おすすめ】
    年老いた男性が通学見守りで子供たちの安全を見守っていて…
    結局こういうことだと思うわ。合理性や正論ばかり振りかざす世の中から生まれるすれ違い。

    ●わたしが告発する!
    引きこもりの姉をもつ弟、両親が亡くなり、遺産相続と将来への不安を考えた彼の取った行動とは。

    煩わしいのはわかるけど、家族ならもっと言い合いをしてでも理解を深めなよ。それができるのは一番近くにいる人だけなのに…と、悲しくてやりきれない。

    ●君は認知障害で
    既に通わなくなった幽霊大学生の主人公が、位置情報系のスマホゲームにはまっていた。ある日、街を歩きながらゲームにいそしんでいると、認知症が疑われる老婆と出会う。彼女との出会いが彼の人生を変えてしまい…

    現代の若者と生き抜くつらさ、高齢者を狙った犯罪、そして家族が何たるかを問われる作品。

    ●死にゆく母にできること
    入院している母の看護をしている妻と、その家族の物語。厳しかった母の躾の影響で、自らの娘にも辛くあってしまう悩める母は…

    育ってきた環境と夫婦の価値観のズレが現実的すぎて恐ろしい。しかも短編にも関わらず、この重厚感はなんだ。

    ●無実を二人を分かつまで 【おすすめ】
    会社を辞めた主人公は、住宅や遺品整理の日雇い労働に就く。ある日従業員が会社の金庫を荒らす事件が発生、その際に仲間が重体の怪我を負ってしまう…

    謎解きとしても読みごたえがある作品。底辺を彷徨う人間たちと、まだまだ優しくない日本を痛烈に味わうことになる。どこまでも悲しい。

    ●彼女の煙がはれるとき 【おすすめ】
    将棋の女性真剣師である駒音、彼女はトラック運転手の憲士郎と引きこもり女子高生の陽菜の三人家族であった。将棋道場に通いながらも日ごろの家事と介護生活をしており、彼女は煙草を吸うことでストレス解消していた。健康のためにも煙草をやめたいのだが…

    興味深い設定で、ぐいぐい引き込まれる。実は私も喫煙者、世間の目や肩身の狭い思いがよくわかる。格差社会や福祉の現実も良く描かれていて、実は社会問題も描いているおすすめの作品。

    ●花火大会
    夏の花火大会、いつもの女子仲間が集まって…

    ラストは本書唯一の掌編。青春時代、友達、約束… 真夏の夜空に広がった花火と友情が美しい。

    ■ぜっさん推しポイント
    令和時代となり、不適切なことは許されない時代になりました。少し前はコロナ禍で世界中が大混乱、そしてとある国では戦争も始まり、すっかり不安定な世の中になったものです。

    私の仕事もテレワークがメインとなりました。時間がとれるようになって、とてもありがたいんですが人との繋がりが希薄になったような気がしますね。人間関係で大事なのは、余白の部分だと思うのです。決めごとを妥当な内容で合意形成するだけでなく、あまった余白でどういったコミュニケーションをするのか。

    本作品の数々を読んでいると、もう少し人に寄り添った世の中にならないものかと憤りを禁じ得ないです。

  • 8つの短編集。

    最後に驚かされるこの不快な感じは何だろう。
    ぞわりとするのは、あり得ないと思う気持ちかそれとも別の恐怖なのか、いや人間のすることだからなくはないと思った方がいいのか。
    とにかく泥沼にハマった感じで、読み進めなけば何もできない状態に陥ってしまった。

    「彼の名は」
    ジェンダーとか言うより、あり得ない名前だわ。
    太郎、素直に(たろう)であってくれ。

    「有情無情」
    何もしなければよかったのか。

    「わたしが告発する!」
    ラスト一行の「詰みました」それ以外に言うことなし。

    「君は認知障害で」
    唯一、父の心情を感じた。

    「死にゆく母にできること」
    恨みしか残らないのは許せないということか。

    「無実が二人を分かつまで」
    えぇー、最後の奥の手も使えずだとは。

    「彼女の煙が晴れるとき」
    小学生だったとは。

    「花火大会」
    スマホ⁉︎にいた。






  • 久しぶりの歌野晶午作品。新聞でいちおしミステリーとして紹介されていたので読了。

    タイトル通り、令和の世の中で話題になっているような、今っぽいことをテーマにしたミステリ短編集。8編全て雰囲気が違い、8つの方法で見事にひっくり返された。笑

    感想を書こうとするとネタバレになりそうで難しいのだが、個人的には『君は認知障害で』が好き。息子がいる身としては他人事ではない。

  • 違和感を抱きながら読み進めた先の結末はいつも驚かされる。
    想像した世界が一気に反転する歌野マジック。
    さすがでした。
    「葉桜の季節に〜」を読んだときのような反転具合に騙された感とお見事!という気持ちと。
    現代の社会問題に関連した作品が続き、生きづらい世の中だなあってため息が溢れます。
    令和ってこんな時代なのか。

  • 初読みの歌野さん
    8つの短編集
    どれも最後のオチにおぉぉぉー!っとなる作品ばかり


    「彼の名は」
    個性を尊重する母親のもとに生まれた「太郎」
    ジェンダーレスの垣根のない社会で生きてもらいたいとの願いからこの名前が付けられたが…
    最後の一行でびっくり!


    「有情無情」
    子供へのちょっとした優しさがまさか犯罪に!?
    今の時代、子供に触れること声をかけることすら恐怖に…


    「わたしが告発する!」
    両親が事故で亡くなった後、実家にいるひきこもりの姉を殺しちゃった!
    だけど、ひきこもっていたから死んだこともバレないないだろう…
    と思っていたら、姉が実家に隠していたあるものから警察がやって来た
    犯行はまだバレてないけどアウト!
    詰みました…


    「君は認知障害で」
    ダメダメ学生で無気力な僕は認知症の老婆から金を盗み取った
    その老婆は殺人事件に巻き込まれ死亡
    殺したのは僕じゃない
    だけど、容疑者として警察で事情聴取を…
    通報したのは誰だ!?
    そして、助け舟を出してくれるのは誰だ?


    「死にゆく母にできること」
    子供の頃から母の言いなりに…
    母の顔色を窺ってしか行動ができない…
    その結果、大人になっても自己主張ができない…
    そんな母に本音をぶつけた行動の結果が…


    「無実が二人を分かつまで」
    なるほど…
    だったら、奥の手も使えないなと…


    「彼女の煙が晴れるとき」
    勝手に思い込んだらダメですね…
    話の流れから駒音は○○だと当たり前に思い込んでました
    最後にまたびっくりさせられる!


    「花火大会」
    たった3ページの話
    はい、省略!


    初読みにしては当たり作品だったかな♪

    • 1Q84O1さん
      ガンジーに関する書籍です
      ガンジーに関する書籍です
      2024/09/28
    • ultraman719さん
      また、ツルツルに戻るの?
      また、ツルツルに戻るの?
      2024/09/28
    • 1Q84O1さん
      戻りません!
      増毛完了なので(-ω☆)キラリ
      戻りません!
      増毛完了なので(-ω☆)キラリ
      2024/09/28
  • 爽やかなYAものやハートフルなものを連続して読んでいると、ガツンとした重いものが読みたくなる。

    歌野さんはお初で、このタイトルに惹きつけられた。読み進めるだけでイヤな気分になるのに、最後の最後に奈落の底へ突き落とされる話から、明るい希望がほんのちょっと見える話まで、どれも読み応え十分だった。

    令和の世ってSNSにヤングケアラー、毒親、LGBTQ、小さな親切が余計なお世話、まさにこの短編集に出てくることばかり。

    生きづらい世の中だな。

  • 紙の本ならではの面白さあり!
    すっかり騙されました。笑
    短編集で、最後の一文に毎回痺れる作品集でした。
    気に入ったので、歌野さんの作品を何冊か購入しました。

  • 社会問題に直面する人々を描いた短編集。

    なるほど…
    歌野晶午さんらしく、見えていた世界が反転する仕掛けがあります。
    思いもよらぬ方向へ展開されるラストに唸らされました。
    どれも現代ならではという感じがして色々考えさせられました。
    生きづらい世の中だなぁと暗い気持ちになったりしますが、様々なタイプの作品があって重苦しいだけではなかったです。

  • 8編からなる、パンチの効いた短編集

    印象に残ったのは、「彼の名は」「有情無情」
    「わたしが告発する!」「無実が二人を分かつまで」
    「彼女の煙が晴れるとき」

    〈彼の名は〉
    第1話目から、最後で、えーーーーーーーっと
    なった。‥なるほど、これが聞いていた、
    この作家さんのどんでん返しか‥
    途中のイジメの描写が結構キツい。
    主人公が人を殺めてしまった、という心理は分からないでもないが、その原因となった
    名前が‥(太郎)その名前をつけた母親の
    思考回路、完全におかしい。
    〈有情無情〉
    救いようのない話だった。
    悪いのは誰だ?老人はただ、親切心から
    した事だったのに性犯罪者とされてしまう。
    自分が手を差し伸べていたら救えたかもしれない
    命を救うことが出来なかった。その自責の念から
    命を絶つ‥今の世の中、下手に他人の子どもに手を差し伸べることが出来なくなっているのかもしれない。救いようのない話だが、何故か印象に残る。
    〈わたしが告発する!〉
    初めから自首すれば、こんな事にはならなかった
    はずなのに‥引きこもりの姉の秘密
    〈無実が二人を分かつまで〉
    これこそ、この作者さんの真骨頂。
    ラスト、そうきましたかー
    〈彼女の煙が晴れるとき〉
    この話もラストがお見事。
    すっかり騙されました。作者さんの、してやったりの表情が目に浮かんでくるようだった。

  • 短編集なので、私は読んだそばから忘れがち。

    図書館窓口で手にした時に「うわっ、結構分厚いな」と思ったのは杞憂であった。
    楽しい話ではないのだけれど、とても読みやすく、あっという間に読めた。

    私は紙の本しか読んだことがないので、電子書籍に読み上げ機能があるのか、オーディブルがどのような感じなのかを知らない。
    本書1話目をどう表現しているのだろうか?
    耳で聴く読書を楽しんでいる方々もちゃんと楽しめるように表現されていればいいなと思う。

  • 歌野晶午さんによる短編集、令和の時代に蔓延る人々の陰湿さや権利主張、対話や協調よりも相手を如何に打ちのめすかの叩きや拒絶などアフアーコロナで浮き彫りになった人々の温かさの欠如、手を取り合わなくなった個の世界が広がっている。どの短編も現状の問題に対する作者なりのアンサーが描かれており、短編を8つではなく幾つもの長編を読んだような心への訴えが感じられた。

    「彼の名は」では親の主義主張に翻弄された子どもの生きづらさや苦心が描かれて、それは最後の一行でより明らかになった。

    「有情無情」では事実の切り取りにより権利や迫害を主張し相手を捩じ伏せようとする最近のネット社会にある人の惨さが、地域社会という閉じた場でどのように人を苦しめるかを痛々しく描いている。

    「わたしが告発する!」では引きこもりの姉をもつ家族の苦しみ、それによる生きづらさや引きこもりの姉に隠された真実が生々しく描かれている。

    「君は認知障害で」ではゲーム中毒で大学に行けなくなった青年のリアルの世界での、リアルだからこその仮想にはない肉感の伴った羨望や欲望、衝動性などが描かれていた。

    「死にゆく母にできること」では、母に支配され母の言いなりに育った娘が家庭に対してどのような再生産をしているか、死が近づく母とどのように最期を分かち合うか、心の叫びが行動に現れていた。

    「無実が二人を分かつまで」では炊き出しに並ぶ人に興味を持った男が自分もまた興味から仕事を辞め、炊き出しに並んだり、日雇いの仕事をし始めたりする。そこで出会った人の真実は今の世相を反映しているような解決編ならそこにはあった。

    「彼女の煙が晴れるとき」は再婚により血の繋がりのない家族ができた主人公が、コロナ後の後遺症に苦しむ家族との日々の関わり、そこのストレスから依存してしまう煙草どの関わりが描かれている。これもまた読み終えたときに現代社会への見方が大きく変わり、題名の意味合いがより心に響く。

    ラストに一つ短い作品があり、それはヤングジャンプ系に掲載されたとのことだった。
    作品全体を通して令和を生きていく我々世代の葛藤や悩み、課題などを丁寧に表現されていておすすめできる。一日に一短編を読むとかでも良いと思う。

  • 令和の時代(かな?平成からあることかもしれないけど)の生きづらさを描いた8つの短編集。
    ○ジェンダーを意識した名前を付けられたばかりに苦労する太郎の話。「彼の名は」
    ○昭和の感覚でよその子に接したら、強制わいせつを疑われてしまった話。「有情無情」
    ○引きこもりの姉がいる弟が、両親が亡くなった後、何とかしようとするがならなかった話「わたしが告発する!」
    ○いなかから自由を求めて都会に出たのはいいものの楽を求めていくうちに廃人になり、あげくに殺人の罪をきせられる話。1番主人公がダメなヤツと思った割には、つけてもらった弁護士が優秀で、意外に最後ホロッとさせられてよかった。「君は認知障害で」
    ○親の呪縛から逃れられずにずっと縛られて生きてきた主人公が自分を振り返って母にしたいと思ったこと「死にゆく母にできること」
    ○炊き出しで知り合った人の話。そんな生活をするのには理由がある「無実が二人を分かつまで」
    ○隠れケアラーがどんどん増えている令和をまさに反映してると思った「彼女の煙が晴れるとき」
    ○ショートショート。短いながらこの本で1番明るい話かも。「花火大会」

    こう振り返ったら、前半のよく人が死ぬし暗い。というイメージから、今の令和の生きづらさをうまく伝えてるなと思った。読みながらあるあると読んでいき、時にはラストの人間関係になるほどと感心した。

  • ラグビーボールのような一冊。

    今という令和の時代に繰り広げられる、人生の事件とも言うべき8話の短編集はまるでラグビーボール。
    どこにどうバウンドしていくか予測できない。

    一話目からストーリーの内容はきつい。
    つらくて暗くて気分もどよんときた。
    なんて嫌な展開かと思いきや、まさかの落とし。一瞬、口が開く。
    これにやられた。

    その後も暗いストーリーが続くけれど、令和時代らしい世知辛さを苦さとして盛り込み、歌野さんの計算され尽くした落とし方とも言える職人技に唸らされた。「彼女の煙が晴れるとき」は驚きと清々しい着地に気分上々。

  • タイトル通り、それは令和だからこそ成り立ったミステリー集。
    読者を最後の数行で裏切るどんでん返しの連続。どうしたらこんな倒置法が思いつけるのか、、、
    今度こそ騙されないぞといろんな可能性を想像しながら読んだが、見事に予想を超える結末ばかりだった。
    短編集だが、次の作品が気になってあっという間に一気読みだった。

  • 読了時このミス上位だなと思ったらランク外で驚いた短編集
    (なんなら葉桜…より僕は好きです)

    まあ、感想いいにくい作品なんであれですけど
    短編集なのに1つ1つ世界観すごくて、なんであまり評価されてないのだろう。いい短編集ですよ


  • 8つの短編から成る作品。
    ストーリーが中途半端に終わってあまりスッキリしないものもあるので、好みが分かれるかもしれない。

  • 令和的な社会問題を扱った短編集。どれも歌野氏特有の捻りが効いていて簡単には読み終えなかった。暗い気持ちになりつつあったが、ラストのショートショート、「花火大会」はとても良かった。

  • いじめなどの描写が生々しくて、辛くて途中までしか読めなかった。

  • 様々な家族の話。
    すごく胸抉られる話も、自分と重ねてしまう話もあった。
    「君は認知障害で」は、事態の深刻さを微塵もわかっていない本当にアホとしか言いようがない大学生と独自のやり方で息子を守る父親の話。父親の愛に感動してしまった。

    歌野さんの話は、葉桜の季節に…以来の2冊目。
    読みやすい!そして読みやすいだけじゃない!ファンになりました。

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

歌野晶午の作品

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