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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784396636814
作品紹介・あらすじ
どこ行ったって、へこたれんと生きていく。
それが能登の人間や――。
著者渾身の新たなる代表作
懸命に生きようと見上げた空には、いつも「星」があった。
父が語り始めた、波瀾万丈の生涯を送った一族の物語とは――。
人生の輝きが胸を打つ、感動のファミリーストーリー。
2024年元日、能登半島に震度7の地震が襲った。大阪で暮らすホテルマン・星場恵介は、故郷で震災が起こったことを入院中の父に伝えた。能登半島で生まれ育った両親は戦後、若くして大阪に出、今は二人とも入院生活をしている。同じ病院にいながら会うことのできない両親を案ずる恵介に、父はこれまで語らなかったふるさとでの母との思い出、そして故郷を離れ波瀾万丈の人生を送った一族の話を語り始めた。心震える感動の家族物語。
みんなの感想まとめ
人生の艱難辛苦を描いた感動的な家族の物語が展開されます。大阪で暮らす星場恵介が、入院中の父から語られる波瀾万丈な一族の歴史を通じて、故郷・能登の地震を受けた思いを深めていく様子が描かれています。両親の...
感想・レビュー・書評
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大阪で暮らす星場恵介は、2024年元日、能登半島の地震を入院中である両親に伝える。
両親は、戦後若くして大阪に出てきてクリーニング店を営んでいた。
母が脳梗塞で倒れて言語に障害が残ってからは、同じ病院で入院していた父が、恵介に能登での話をするようになった。
父が語った話は、星場の名前の由来から波乱万丈の生涯を送った一族のことだった。
懸命に生きようと見上げた空には、いつも「星」があった…それは船から放り出されて和歌山を目指した親戚のことかもしれないし、北海道で山菜を売り歩いていた親戚のことかもしれないし、それは能登で両親が見上げた空かもしれない。
〈誰ひとりとして、楽な人生なんか、なかった。
けど、みんな、懸命に生きてきた。
泣きたい日もあったけど、笑える日もあった。〉
両親も戦後に一生懸命に働いた…その前の祖父母の時代には戦争もあり、子どもも多くてもっと苦労をして働いたことがとてもわかる。
星場の名を継ぐ子孫もまた、どこへ行ってもへこたれずに生きていく…という強い信念を感じた。
先祖の来し方を知るというのも感慨深いものだと思った。
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父と母の歩んできた人生、自分が生まれる前のこと、もっと聞いても良いような気がしてきた。
小説では、クリーニング屋を営んでいた両親が、亡くなる直前に、若い頃のことや親戚の話を沢山してくれる。どんな人でも大なり小なり山もあれば谷もあるわけで、人生色々だなと思いながら読んだ。この両親は裕福ではなかっただろうが、最後までお互いのことを大事に思えていて、とても幸せだったと思う。
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高齢の親に今までの人生の話を聞くことは、是非やっておくべきことだと思いました。恵介の父親が、自分の生きざまや一族の生きざまを話すのはとても楽しそうでした。いつのまにか能登の星場家の家系図をたどっていくような感じになりました。そうしたい気持ちがとてもよくわかり、読者の私自身も主人公の恵介と一緒に話を聞いているような気持ちになりました
一人一人に人生の物語があり、それを子どもに話すことは、ある年齢になったらやってみたいことになるような気がします。この小説で話をする父親は、興味をもって聞いてくれる息子に話すのが、とても楽しそうでした。私も同じように父から祖父母や親戚の話をたくさん聞かされ、それがとても楽しい時間だったことを思い出しました。自分の先が見えてきたときに、話したくなるのかもしれません。
後半、久しぶりに読書で胸にぐっと来る場面がありました。両親が入院している期間に穏やかな時間が持てることは、とても幸せなことだと改めて思いました。
懸命に生きてきた星場家一族のファミリーストーリーでした。
〈目次〉
第一章 卒業写真
第二章 初夏の星たち
第三章 流浪の海
第四章 キャメルとハーモニカ
第五章 濡れた仔馬のたて髪を
第六章 キャバレーの星
第七章 星のゆりかご
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感動した。感動した。もっとも親近感を感じる増山実さんの新作を読めたことに感謝しています。そして傑作中の傑作間違いなしの大傑作感動ストーリーを読んでしまいました。能登地震が起こったきっかけでかつて能登で暮らしていた星場家の感動ストーリーの始まりです。大河ドラマにも匹敵するような波瀾万丈、手に汗握る物語に読む手が止まりませんでした。星にまつわる名曲や星座のお話に興味津々でした。もうジーンとしたシーンは星場恵介の母と父が同じ病院で会える時の場面が鳥肌ものでした。あと星場洋一さんの北海道に渡って成功するまでのお話は感動ものでした。あなたもぜひ感動間違いなしの大傑作を読んで涙して下さい。
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<懐>
7~8年前だったと思う。フォークソング界の将軍様 金森幸介はんに増山実の著作を紹介してもらって読み始めた。最初は確か『波の上のキネマ』だったと思う。それ以来彼の上梓される新刊は全部読んで来たつもりである。関西の雰囲気が色濃く漂う僕の好みの作家さんである。(ついでに増山実は僕と同学年作家さんなのだ!)
本書を読んでいる最中そのいたるところで,未だに僕は第一部までしか読めていない 北杜夫著『輝ける碧き空の下で』(文庫版 第1部,2部 各上下巻 計4冊)が思い浮かんだ。どことなく似ているのだ。そして偶然にも今日BookOffオンラインストアから,お客様がリクエスト中の『輝ける…』その第2部の下巻が入荷しました,というMailが来たのだ。今まで何回かの連絡では購入を躊躇していたが今回は早速注文する事にした…が,あらためてMailのLink先を見てみると「在庫無し」に変わってしまっていた。うーむ残念。
読み始めてからづっと 本書は書き下ろし作品 だとばかり思っていた。ところが読み終えてあらためてあとづけをみると,月刊『小説NON』に連載,とあるではないか。驚いた。今迄読んで来た増山実の本は全部書き下しだった記憶がるからだ。僕の中では 小説誌や週刊誌,新聞に連載された作品はかなり面白い,という思い込みがあって,そのような定期刊行される書籍類に連載されるにはそれなりの知名度としっかりした実力を備えた作家でなければならない,と云う(そう云う実績のない作家さんには)ちょっと失礼な思いがあったのだ。
ともかく本書僕にはとても面白かったのです。広く一般受けするかどうかはともかく,僕達1950年代の最後半に生まれた世代にはとても懐かしい雰囲気が漂う良い作品です。 -
増山さんの新刊が出たと知って、早速図書館から借りてきた
増山さんの作品は、いつも温かくどこか懐かしく、忘れかけていた大切なものを私に思い起こさせてくれる
大阪でホテルマンとして働く星場恵介
両親は、能登半島で生まれ育ったが若くして大阪に出、クリーニング店を営み三人の子供を育ててきた
今は、92歳と89歳、同じ病院で入院していた
恵介は、父の体調を気遣いながらも、2024年元日、能登半島地震が起きたことを伝える
若い時から口数の少なかった父が、病床で、幼かった頃のこと、母との出会いや故郷を出、波瀾万丈の人生を送った一族のことを語り始める
読みながら、何度も泣いた
星場家の歴史でありながら、私が思い出していたのは、父が脳内出血で倒れて亡くなるまでの3ヶ月間の入院生活のこと
毎日のように見舞い、車椅子を押しながら父と話した
若い時から話好きで自分の子供の頃のことや若い時の苦労話を話していたが、その頃は、「ああ、またか」と、半分も真面目に聴いていなかった
それどころか、勉強があると席を立ち聴こうともしなかった。返す返すも生意気な可愛げのない娘であった
父が95歳で倒れ病床に伏して、やっと聴く耳を持った不肖の娘
3か月間の入院生活のうち、話ができていたのは2か月ほどだったが、今までで一番濃厚な父と娘の時間だった気がする
あの時のことを思い出して、泣けてしかたがなかった
もっともっと早い時期からいろんな話を聴いておくべきだったと後悔しかない
作中の恵介は、父の話を辿り能登の生家や親戚縁者を訪ね歩き父の話を伝え、親戚の無事を確かめ、またそれを父に伝える
何という親孝行な息子かと感動した
大叔母や大叔父、祖父母、従兄弟たち、昔の親類縁者って本当にこんな感じだった
仏壇のある座敷の長押には、誰かも知らないお爺さんやお婆さんの写真が飾られていたっけ
しかし、その一人一人に波瀾万丈の人生があり、命が繋がれて、今の自分があることを今更ながら実感する
同じ病院でありながら父母の対面はままならず、やっと実現したベッドを並べての対面シーン
老夫婦の間には私たちの想像を超えるいろんな思いが去来したことだろうとここでも泣かされた
京都や福井の漁師は、冬、夜空に輝くカペラを能登の方角を指し示していることから『能登星』と言ったそう
さらに、北西にいるカペラを見上げるように東の空から現れ輝く牛飼い座のアルクトゥルスを『能登睨み星』
と呼んだそうだ
久しぶりに星座早見盤を持って、夜空を見上げてみたくなった
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親の人生について全然知らないなぁと思ったけど足跡を辿るまでするのかなぁ?ルーツを知りたいと思うかどうか考えると知りたいとは思わないから家族愛はないのかも知れない。
けど、子どもの頃はしゃべるのさえ怖かった父親が自分が家を出てからしゃべるようになったし冗談もいうようになった。その心境は知りたい。
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金沢出身の星場恵介の両親。父(92歳)と母(90歳)は大阪にでてきてクリーニング屋を営んでこどもを育ててきた。
いつも一緒に過ごしていた父と母は入院し、彼らの故郷が地震で被災してしまう。
日々弱っていく両親に金沢の状況を伝えたり、親戚の状況を知るために落ち着いた頃に父の故郷を訪ねることになった星場恵介。
両親達の幼き頃、若かりし頃の話や、星場という苗字のルーツ、星場の親戚の話を聞いていくうちに、楽しくなってくる恵介。
恵介の知らない両親や親戚に会いにいく物語が始まる。
というお話。
読んでいてたくさんの親戚が出てきて、人物関係がよくわからなくなることもありましたが、本作品を読んでいて、両親の若い頃の話や親戚の話って、楽しいものなのかもしれないと思いました。
お盆に親戚で集まったり、実家に帰ったりする時の親戚の話って、子供の頃は聞いててもわからないしつまらないなと思ったことはありませんか?
私はよく思ってました。
面白くないなと。
そして、そのイメージのまま大人になって、最近になって思いました。
最近、親戚のおじさんやおばさんから、あるいは親から、昔話を聞いたことがないなと。
本作品はその昔話、実は結構面白いものなのかもしれないなと気付かされる作品なんだなと思いました。
自分のルーツがどんなものなのかというのを知るのも楽しそうなのですが、両親の馴れ初めや両親の生立ちを聞くことって今聞くと面白いことが多いなと思います。
私も去年、母を亡くし、それまで興味がなかった両親の馴れ初めや、両親が初めて旅行に行った話を父から聞くと、そんなことあったんだと思ったと同時に母が懐かしくなりました。
今となっては父が語る母親の思い出話が私の中では若かりし頃の母がイキイキと生きている思い出だなと思うし、その話を母からも聞いてみたかったなと思います。
そんなことを思うと、もっと両親と色んなことを話せば良かったなと思うし、親戚のおじさんおばさんの話ももっと聞いておけば良かったなと思いました。
そして、辛くなったら星を見てみたいなと感じる作品でもありました。
もういない人には会えないし、離れた故郷も今直ぐにはいけないかもしれません。
でも、空に浮かぶ星はいなくなった大切な人もみた星かもしれないし、離れた故郷でみた星と同じ星をみることができる。
星空で繋がっていると思うと素敵だなと感じた作品です。 -
面白かった。ノンフィクションかと思うくらいのリアルな語りで引き込まれた。
星にまつわる苗字の一族のはなし。
どの一族にも破天荒な伯父さんがいたり、どうしようもなく苦労した叔母さんがいたりするような普通の市井の人の話だけど、どれも波瀾万丈でドラマがある。自分もおじいちゃんの話を聞いてみたい気持ちになった。
そして、能登の人間の辛抱強さと優しさ、賢さが胸を打った。 -
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ある家族の歴史、、、能登出身の父と母、、、昭和を生きた物語。
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ダメでした。
能登に起源をおく主人公・恵介の星場一族のファミリーヒストリーです。
実は私も数年前に我が家のファミリーヒストリーを調べました。文化・文政時代から瀬戸内海で小さな廻船業を営む一族で、斜陽となった明治期には祖父を除く5人の兄弟がアメリカ・ブラジルに移民。現地での厳しい開墾、差別、そして太平洋戦争、様々な辛酸を嘗めた事が判りました。幸いなことに、父の代には一旦完全に関係が切れていたその子孫を見つけ出す事も出来、様々な情報交換が出来ました。
この物語は国内だけですが、ある意味似たような話です。でもなんかピンとこない。読んでいて、何故かふた昔くらい前のテレビドラマを見ている感じがします。
直前に読んだ川上未映子の『夏物語』は女性が描く女性の物語で有りながら男性の私が読んでも迫ってくるモノがありました。しかしこの話は、私の体験に近いものでありながらも、そうした感覚が起きないのです。一つには本筋に関係のない書き込みが多すぎるし(父母の面会が病院の都合で何度も延期される)、表現力の差もあるように思います。また地震・水害とか余りにタイムリーに織り込まれているのも気になります(初出は2024年8月ですから、震災があってすぐに書き始め、豪雨災害は執筆中に取り込んだ事になります)。
他の人は高評価の様ですので、私の個人的な思いなのでしょうが。。。 -
どどんと大きな展開がある訳ではないけれど
つい読む速度が上がり、もっと知りたいという気持ちの連鎖であっという間に読了。
人生は物語、を体現した一冊。
生き様から学び感じるものは大きい。
それが身内なら尚更。
紡いできたものを受け取る今、「よく」生きたいと改めて思う。 -
もともと能登の話を書くつもりだったのか、
震災があったから書こうと思ったのか。
いずれにせよ、自分と連なる人の
生き様を知るということは、
自分を知ることにもなるんだと思った、
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久しぶりに本読んで号泣しました。
自分の祖父母、両親、親戚と重なること多々あり。
みんな必死で生きている姿が目に浮かびました。
亡き祖父母、先祖に、感謝です。 -
家族の物語。
能登半島地震をきっかけに,主人公・星場恵介が,両親の故郷である能登へ出向き,そこで両親や両親に繋がる人々の過去の記憶をたどりながら,自分の中にある命のつながりに気づいていく。
興味深いのは,本書タイトルにも主人公の名字にもある「星」にまつわる話題だ。
主人公は,2度にわたって,柳田植物公園内にある満天星を訪れ,プラネタリウムを鑑賞している。最初の日なんて,1日,すべての上映を見るという嵌まりようなのだ。このとき,星空について解説してくれるのは,宇佐美さん。この宇佐美さんのことも,かなり正確に書かれていて,こんなに暴露していいんかい!本書巻末には,もちろん,「本書はフィクションです。登場する人物,組織,および団体は,実在するものといっさい関係ありません。」とは書かれているけれどもね(^^;) -
能登地震を真ん中に据えて、三世代にわたる家族の物語は、この作者のこれまでのなんとなく優しいストーリーではなく、繋ぐ、とか伝わる、とかいう作者の意思が強く感じられる感動作やったと思う。1日も早く復興がなるように。
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ルーツを遡りながら、関わる人々の人生を丁寧に心に落とし込めた恵介も、辿ってもらえた縁者の一人ひとりも、羨ましい限り。
読み始めは痛ましい2024年元旦を思い出し、それが辛くて最後まで読み切れる自信がなく途中断念しかけたけれど、全てが自分を取り巻くことに重なり、能登の話し言葉に癒されながら気がつくと夢中になっていた。懸命に生きた星場一族を恵介と一緒に辿りつつ、自分を振り返り純粋に感謝の想いで満たされた。読めて良かった。 -
自分の親戚、一族のルーツを巡る静かな淡々としたお話だった。
私自身は親戚付き合い皆無(色々あってほぼ絶縁)だから共感は全くできなかった 笑
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