スイスと日本 国を守るということ -「永世中立」を支える「民間防衛」の知恵に学ぶ

著者 :
  • 祥伝社
3.67
  • (7)
  • (4)
  • (11)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 77
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396681067

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • スイスは非戦の国ではなく、自衛のために武装する国だとは知っていたが、傭兵で外貨を稼いできた歴史や、武器の生産と輸出が現在の主要産業の一つだとは知りませんでした。

  • 「永世中立」を堅持してきた平和国として知られる、スイス。日本では好意的に捉えられることが多い国だが、その実態はどのようなものなのか? 同国の軍事や安全保障、歴史などについて日本との対比を交え説く。

    序章 現地で見た素顔のスイス
    第1章 「永世中立」と「民間防衛」:スイスが守ってきた二つの国是―スイス人は誰一人として「非武装中立」が平和に繋がるとは考えていない
    第2章 スイスの国防観、日本の自衛観―日本は、いまのスイスより安全か?
    第3章 スイス人が具現化した真の民主主義―封建主義と闘って勝ち得た国民主体の政治
    第4章 したたかなスイス人―戦略的地勢から生み出された国民性
    第5章 「海洋国家」と「大陸国家」…それぞれの「国防線」―「国防線」のない国・日本

  • まず、スイスを誤解してました。「戦争は人間が弱いがゆえに起こしてしまうことであり、平和には力が必要」と、特に欧米の多くの国が考えている事・身を持って経験している事を、知りました。
    私を含め、大抵の日本人が世界情勢・軍事に音痴なことが、よくわかりました。

    佐藤優氏の著書にはよく、外交を語るうえでは3つの要素があると書いてあり、そのうちの1つが地政学的要素だとあります。
    ずっと、なぜ地理がそんなに重要なのかわかっていませんでしたが、本書でよく理解できました。
    そもそも、大陸国家と海洋国家では、守るべき物も脅威からの守り方もちがうのですね。

    あと、中国はアメリカからの防御壁とするために日本を属国にしたいことを理解しました。

    難しいことを避ける今の風潮が、いかに危険なことか、よく分かりました。

  • スイスの国防を初心者向けに分かりやすく解説し、あわせて日本の防衛を考察。

  • 日本とスイスは似ているとい思ってる日本人は結構多いじゃないんでしょうか?実際は全然違うようです。
    日本の間接民主制は地域主義と政治無関心につながっていると思います。
    著者は軍関係者とあって語調が強いです。

  • スイスといえば、美しい自然に囲まれ、時計などの宝飾品が有名で、「永世中立国」の平和な国。
    この本を読むまでは、憲法で戦争放棄を謳う日本は、スイスをお手本にするべきと、漠然と考えていました。
    しかし、読み進めるうちに、スイスは四方を大国に囲まれており、大国同士の争いに巻き込まれた場合は、自国の領土が戦場になるのが必至なため、永世中立を死守する必要があったわけで、島国の上米国の庇護下に入っている日本とはまったく状況が違うことがわかりました。
    また、バチカン市国で教皇の護衛をスイス衛兵がしているのは、平和の象徴として永世中立国が担当しているのではなく、単にスイスの傭兵が昔から強くて優秀だったからのだというのも初めて知りました。

    憲法改正や米軍の存在について考えるときには、日本が如何に特殊で、ある意味「おいしいとこどり」をしているかを知る必要があると思います。
    憲法改正や米国との関係のあり方が取り沙汰される昨今、ぜひ一度読んでいただきたいお勧め本です。

  • 文化や慣習が違うし、何でもかんでも、日本はスイスを模範にはできないと思う。だけど、スイスが国防について非常に意識の高い国であるのは確かで、見習うべき点はたくさんあると思う。そのスイスの現在に至るまでの道のりは決して平坦ではなく、長い年月をかけて勝ち取り、築き上げてきたものがそこにはあるんだということを知った。勉強になりました。
    <div class="booklog-all" style="margin-bottom:10px;"><div class="booklog-data" style="float:left; width:300px;"><div class="booklog-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396681062/ieiriblog-22" target="_blank">スイスと日本 国を守るということ −「永世中立」を支える「民間防衛」の知恵に学ぶ</a></div><div class="booklog-pub">松村 劭 / 祥伝社(2005/12)</div><div class="booklog-info" style="margin-top:10px;">Amazonランキング:位<br>Amazonおすすめ度:<img src="http://booklog.jp/img/0.gif"><br></div><div class="booklog-link" style="margin-top:10px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396681062/ieiriblog-22" target="_blank">Amazonで詳細を見る</a><br><a href="http://booklog.jp/asin/4396681062/via=sr1041" target="_blank">Booklogでレビューを見る</a> by <a href="http://booklog.jp" target="_blank">Booklog</a><br></div></div><br style="clear:left"></div>

  • 1回読んだだけでは理解できない!
    何度も読み返したい。

全9件中 1 - 9件を表示

松村劭の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヴィクトール・E...
村上 春樹
ジャレド・ダイア...
松下 幸之助
ジュリアン・バジ...
ジェームス W....
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×