天井の下 (フィールコミックスゴールド み 2-2)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 243
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (171ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396762025

感想・レビュー・書評

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  • (佐々木文庫より。P81、そしてP82。この何気ないページの展開がどうもツボで。「田中さんッ」「ぶっちゅううううー、ぶっちゅうちゅうちゅうちゅう」「ドン」「すいません、やっぱ帰ります」ていうのが。こんなところに、僕の読みたかったような話を描いてくれている人がいたのか、と。そして、それを教えてくれた文庫所蔵者に、謝謝。であるのです。(10/12/17)

  • エロすくなめの南Q太の短編集。魅力的なキャラクターが多いです。

  • 南Q太の単行本で一番好き。これ以降のはパス…。淳ちゃんが好きです。南Q太は男女の恋愛より同性の恋愛のほうがいいなあ。

  • ドラマティックとは言えない日常。何気なく日々を過ごす中、ふと、胸にぽっかりあいた穴に気づくことがある。毎日穏やかで、とりたてて大きな不満があるわけでもいないのに、こういったときに感じる虚無感ほどたちの悪いものはない。どんなに他人と関わってみても、簡単に孤独を拭い去れないというか。
    南Q太はそういった微妙な心情を描くのがうまい。この本は、どうってことない毎日を送りながらも、ふと見つけた心のほころびを捉えた作品集である。どの話も、決して大きな盛り上がりはないのだけれど、投げやりでもなくガツガツしてるわけでもなく、だからこそリアルだよなと思わせる主人公たちの姿がある。日々のお勤め生活も、そして自分の故郷も疎ましいと思っていた主人公が、ちょっとしたきっかけで全てがうまくいかなくなり、会社も辞めてしまったとき、ぼそっと「実家帰ろうかなぁ」とつぶやくくだりは、なんかわかるなぁと思ってしまった。
    どうにかしなきゃとあがいてみても、流されるしかないときもある。ありのままを受け入れることは実は難しくて、どうにかして人生に何か意味を持たせたくて頑張りすぎたりする。そうしてみたって徒労なだけ、まぁいいかと思うことだって大事なことだと、思わされた。
    全ては天井の下の出来事。世間は意外と狭くてちっぽけなものなのだ。

  • 南Q太の本の中でいちばん好き。短編集です。クリスマスの話は泣きます。

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