Strawberry shortcakes (フィールコミックスGOLD)

著者 : 魚喃キリコ
  • 祥伝社 (2002年12月1日発売)
3.69
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  • レビュー :280
  • Amazon.co.jp ・マンガ (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396762926

Strawberry shortcakes (フィールコミックスGOLD)の感想・レビュー・書評

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  • 「あたしでイッたくせに」

    本音で話すってむずかしい、卑怯なあたしは文字に逃げる
    メールして、いつまでたっても光らないケイタイの電源切って逃げる
    逃げても輪郭なんて、見えない。
    影だって、

    秋代がいちばんすき、
    自分のために泣いてくれるすきな人。
    その人を愛せたらどれだけ報われるんだろ

  • なんてリアルなのだろう。痛さ。切なさ。女が生きてゆくということ。
    淡々と低音で語られる。「その痛みは生きていれば当然なのよ」とでも言わんばかりに。
    けれど淡々とあっさりしているから、早朝でも深夜でも、生き苦しいときにも、いつだって読める。ちょっと不思議。


    摂食障害もちのイラストレーター塔子と「その他大勢」のOLちひろ。狂おしい片想いにもがくデリ嬢秋代。恋に憧れるフリーター里子。
    ちひろの「どこにも自分の居場所がない」感に共鳴してしまった。社会にはそれがない、恋人に求めることも叶わない。私は大切なものを手に入れることができたけれど、ちひろにも見つかるといいな。
    トイレで塔子をちひろが抱き締めるシーンがすきだ。
    あとは、この一冊の中に、里子がいてくれて良かったなあと思います。箸休め的な。救い。

  • みんな好き。
    塔子もちひろも秋代さんも里子も好き。(秋代さんはなぜかさんづけしてしまう)

    私的ラブなセリフは里子のセリフ。
    「たまげた。あれだけウンコウンコゆってたクセに。…なんか今ムッショーにかわいく見えた」
    そんなセリフをいう里子がムッショーにかわいく感じた。

  • 高校生の頃に魚喃さんの作品をよく読んでいて、最近再読。

    魚喃さんの作品には、「どうしようもない人々」が出てくる。
    元からどうしようもなかったのではなく、一生懸命日々を送っているはずなのに、いつの間にか「どうしようもなくなってしまった」人々。

    高校生の頃は自分には関係のない遠い世界の話として捉えていたけれど、社会に接するようになるにつれて、魚喃さんの描く世界と自分が今いる世界は紙一重だと思うようになった。
    不幸な偶然で歯車が狂えば、人は誰でも「どうしようもない」状態になってしまう。

    また五年後に再読してみたい作品。

  • 魚喃キリコの作品の中で一番好きな作品。わかる。わかる。わかる、と読み進む。魚喃キリコの作品は散文詩のようだ。ストーリーも校正も詩に近い。

    僕にとっての彼女の作品は聖書に近い。と、言っても聖書なんて読んだことがないのだけども。

    男とか女とか関係ない普遍的なそしてマイノリティの漫画。主人公たちが背負う傷がすべて理解できるわけじゃない。けど、今日のようなどうしようもない「独り」の時に読みたくなる。そして、その作品の中に治まりたいと思う。

    映画のストロベリーショートケイクスも好きだけど、そして原作ネタと比較してもいい作品だと思うけど(実際に作者が主人公の1人として出演しているわけだし)、漫画には勝てない。

    スクリーントーンの入れ方、台詞の入れ方、カット割り。すべてが「傷」。その「傷」がわかる。同調する。

    痛い。痛い。「独り」であることを感じる夜に、読みたくなる。

  • 彼女のススメで読んでみた。


    女の人って複雑。
    理解できなくもない。

    満たされない1つ
    埋まらない1つ
    所有できない1つ
    それら行動にはいつも
    裏側が存在するように思う。

    巨大な感情の洪水をうちに秘めた
    シンプルなラインの装いバランス。

    無駄がない詩のようです。

    その空気感は、とても嫌いじゃない。


    それぞれ平和な日常の中
    それぞれが激しい感情の渦に呑まれ
    また、それぞれ日常に帰る。

  • 女の子ってこんなんだよなぁ。

    どの女の子も自分の中に確実にいる。もしくはいた。

    痛くて苦しくて吐き気がした。
    でも愛おしいってみんなが思うのはそういうことだろうねー。



    男の子が読んだらどう思うんだろうと思ったけど、うーん。

  • なんかもう、どのこもあたしだ。

  • なななんきりこの余白は過分にしてあたたかい。90年代の松本大洋みたいに世界が不安定な奥行きをもっているのがすき。4人の女が出てくる。それはどこにでもありそうなひとたちだった。しかし初出から10年を経た今見ると、彼女たちはあまりにも弱っちいロマンチストで、かえって今どきのオトコノコみたいだから不思議だ。状況はあまり変わっていないけれどオンナノコって何度も生まれ変わるのかな。

  • 4人、それぞれの女の物語。
    誰かに必要とされたいとか寂しいとか、
    そんな感情をリアルに描いてる。

    ごてごてとしていないシンプルな絵なので途中で疲れたり、
    胸やけすることもないので恋愛ものが苦手な人にもオススメ。
    残酷なまでに淡々とした漫画だけど、
    最後にはちゃんと救いのある終わり方なのがいい。

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