Strawberry shortcakes (Feelコミックス)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 1996
感想 : 283
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396762926

感想・レビュー・書評

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  • 彼女のススメで読んでみた。


    女の人って複雑。
    理解できなくもない。

    満たされない1つ
    埋まらない1つ
    所有できない1つ
    それら行動にはいつも
    裏側が存在するように思う。

    巨大な感情の洪水をうちに秘めた
    シンプルなラインの装いバランス。

    無駄がない詩のようです。

    その空気感は、とても嫌いじゃない。


    それぞれ平和な日常の中
    それぞれが激しい感情の渦に呑まれ
    また、それぞれ日常に帰る。

  • なななんきりこの余白は過分にしてあたたかい。90年代の松本大洋みたいに世界が不安定な奥行きをもっているのがすき。4人の女が出てくる。それはどこにでもありそうなひとたちだった。しかし初出から10年を経た今見ると、彼女たちはあまりにも弱っちいロマンチストで、かえって今どきのオトコノコみたいだから不思議だ。状況はあまり変わっていないけれどオンナノコって何度も生まれ変わるのかな。

  • 4人、それぞれの女の物語。
    誰かに必要とされたいとか寂しいとか、
    そんな感情をリアルに描いてる。

    ごてごてとしていないシンプルな絵なので途中で疲れたり、
    胸やけすることもないので恋愛ものが苦手な人にもオススメ。
    残酷なまでに淡々とした漫画だけど、
    最後にはちゃんと救いのある終わり方なのがいい。



  • ここ出てくる女の子たちはみんな迷っていて。


    最後、それぞれが答えという答えを見つけられたわけじゃないけど

    きっと大丈夫だって想える。




    愛とか恋とかいくつになってもわからないもんだよね。






    恋したいなって切ないような気分になるけど
    読み終わった後不思議な爽快感が残る。



  • ずったずた。
    痛い、痛い、痛い、痛い。

    ひょろり!
    ひょろり!
    秋代さんの状況が自分と近いわけじゃないのに、何故だかひどく感情移入してしまう。
    そうなんだよー。
    セックスは何も、何もうまない。
    好きでない人とのセックスは。

    なんか、どう頑張っても自分に置き換えてしまって。

    他人事とは思えない。


    ―あたしで、イったくせに。

  • この本を、高3の頃きれいな装幀だなぁと父に買ってもらったのが魚喃を知ったきっかけ。映画も観たくてまだ観れてない。南瓜とマヨネーズも一緒に。

    塔子
    「あたしのことバカにするな

    今までさんざん
    プレッシャーや不安とたたかって
    それでも それでも
    一生懸命にがんばっている
    あたしのことバカにするなよ」

    「なぜか 涙が出てきて止まらなくなっていた
    感情は 言葉にして吐き出さないと
    勝手に出口を見付けてしまう」

    ちひろ
    「自分がどこにいるのか
    誰に何をどう求めているのか
    なにもかも わからないのは 疲れるけど
    考えるのは たぶんもっと疲れる」

    里子
    「停滞している あたしの生活にも いちおう
    事件というものが あるんだなァ」

    大好きなお別れのシーン
    「…ちひろ あたしあんたのこと大嫌いだった」
    「うん… あたしも塔子のこと大嫌いだったよ」
    「いなくなるなんてさみしいよ
    今までありがとう 元気でがんばるんだよ」

    「憎みつつも感謝している
    あたしがこうなるまでの過程には
    あなたがとても必要だった」

    秋代
    「あんたが泣いてくれるんだったら
    あたしいくらでも生きれる」

  • 心の機微が繊細に描かれていて、なんともいえない苦しさや怒り、寂しさに共感して切なくなった。あーそう、そうなのって思うような文が多々あって、こんな感情が他の人にもあるんだっていう安心感もある。魚喃キリコさんの作品の中で一番好き。

  • 大切な本だけれど実家に置いておき、そして時折開く。
    わたしにとって、遠くに離したい存在だ。

    どの主人公も、静かに、声にならない悲鳴を発し続けている。
    助けて、って、ずっと言ってる。
    そんな本。

  • 映画がだいすきなので原作も読みました。
    終始わたしの嫌いなわたしと対面している気持ち、ちひろが出てくるだけでくるしかったです。愛想よく媚びるしか能がない感じ、電話でわざわざ「だーれだ!」って言っちゃうのとか女の子に嫌われるのとかぜんぶ。。わたしの何気ない言葉が誰かをを傷つけてるかもしれないと思いました。
    でもやっぱり才能があるのっていいな、代わりのきかない存在になれるのって羨ましいな。
    女の子がんばりたいです。

  • こういう物語が、紡がれても紡がれても無くならないのが、
    悲しかったり、その実ほっとしたり。

    まぁ映画化もわかるかなー。

著者プロフィール

1993年『HOLE』(月刊漫画『ガロ』)でデビュー。主に『COMICアレ!』『DAISUKI』『CUTiE comic』『FEEL YOUNG』などで執筆、代表作に『blue』『南瓜とマヨネーズ』『strawberry shortcakes』がある。いずれも映画化され、話題を呼んだ。2007年に出版した『キャンディーの色は赤。』を最後に漫画作品の単行本は出版していない。

「2020年 『魚喃キリコ 未収録作品集 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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