- Amazon.co.jp ・マンガ (157ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396763053
感想・レビュー・書評
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エンバーミング(遺体衛生保全)を題材に、「死」を扱うストーリー。エンバーマーって実在するのですね。
三原作品は全体的に崇高で耽美かつパンクな雰囲気があり、V系に傾倒していた高校生の頃は読み漁っていました(同じくV系好きのお友達が貸してくれた)。
クールでいい加減な男に見える心十郎が、実は努力家で本気の恋愛には不器用だったり。こういうギャップも思春期乙女心にきゅんきゅんきたものです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
エンバーミング、と聞いて近年話題になったのは、「世界一美しい少女のミイラ」と呼ばれたイタリアのロザリア・ロンバルドちゃんが記憶に新しいですよね。ロザリアちゃんは早くに亡くなってしまって、それを悲しむ父親の希望でエンバーミングされ、百年の時が経った今でも美しく眠っています。百年を超えても腐敗しない奇跡のエンバーミングを施した、遺体保存専門家で医師でもあったアルフレード・サラフィアは謎多き人物ですが、どうしてでしょうか、やはり不気味なものよりも静謐な、幻想的な雰囲気を感じます、エンバーミングって。
本編では死化粧師ことエンバーマーの間宮心十郎が偏見と戦いながらエンバーミングを施していくという、ありそうでなかったストーリー。『ブラック・ジャック』を彷彿とさせるような、一話一話で切ない気持ちになる展開。こういうお話すごく好みで、食い入るように読みました。三原ミツカズ先生の漫画って、かわいいしカッコいいキャラが多いけど、内容はめちゃくちゃ真面目で倫理を説く深いマンガが多いんだよなぁ・・・・・・ -
エンバーミングを主題とした作品。
本作は「亡くなった人をいかにして送りだすか」がテーマなので、誰かが亡くならねば話は進まないのですが……魅力的な登場人物ばかりで、毎度落ち込みました。「死ぬな!」と何度思ったことでしょうか。
しかし、次をめくる手が止まらないことも事実でした。望まれない死を迎えた彼らをいかに送りだすか。人物への想いが強い分、エンバーマーの意義について強く実感させられました。それぞれ人物が生前抱いていた「想い」を反映するというのは、マンガだから可能なことといえるかもしれませんが。
特に印象が強かったのは、時計のおじいさんの話と、ナルシストの青年の話です。詳細はネタバレになるので略しますが、死がものごとを美しく見せるということは、悲しい現実だとつくづく思いました。 -
2015-12-20
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エンバーマーという日本ではまだ馴染みのない職業を取り上げ、三原ミツカズ独特の美学をもって、間宮心十郎という人物の内的世界を描く。ビジュアル系の絵柄が好きになれないと思っていたけど、読んでみて虜になってしまう作品でした。
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5巻まで読んだ
エンバーミングが主人公なんだけど、一見ちゃらんぽらんで女癖の悪いお兄ちゃん。
でも実は……って感じで、なかなか面白いキャラだった。
一つ一つのお話が、死に関わることだからやっぱり切なくて、そして主人公の天邪鬼の性格がなんか可愛く思える。 -
序盤は好きなんだけど、やっぱり後半からラストは…なんか入り込めなかった。
こういう仕事があるんだとこの漫画で知った。 -
1〜7巻
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エンバーミング(遺体衛生保全)
16.02.08 05,07巻up
全07巻 完結
06巻欠 -
三原先生に描く手が特に好き。