南瓜とマヨネーズ (Feelコミックス)

著者 :
  • 祥伝社
3.66
  • (207)
  • (161)
  • (455)
  • (16)
  • (3)
本棚登録 : 1520
感想 : 172
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396763251

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 好意と一緒にいることは、必ずしも比例しないんだなあ。
    よき。

  • 主人公の行き場のない思いとか共感できる。終わりを自分できちんと決められる男性は強い。ハギオみたいなダメ男に惹かれてしまう気持ちもわかる。主人公は被害者にならないで誰も恨まない所がすごいなと思った。私とは違う。

  • 魚喃キリコの作品は、どれも日常(せいかつ)の一部で、すべてで、
    むかし何気なく手に取った『キャンディーの色は赤。』『痛々しいラヴ』以来その毒にあてられてしまった。

    なんだかたまらなかった。

    彼女の作品に流れるありふれたことばに嘘は、なく。
    白々しい科白も、甘ったるい空気も。
    ただただ“そこに在るべき現実”ばかりがあって。
    切り取られたそんな他愛ない一瞬が、紛れもない“わたしたちの生活”。

    『南瓜とマヨネーズ』は、そんなありふれたことばや“間”が、日常(せいかつ)を絶妙に表現している。ぜんぜんロマンチックではないし、ダサいし、世界は狭いし、お金はないし、あと一歩の勇気はないし。でも日常ではそれが圧倒的に大部分を占めていて。
    けれどそれは幸福なんであった。間違いなく、幸福なんであった。

  • 大学生の時に大好きだった魚喃キリコ。
    これを読んだときは、絶句。
    恋をしてると、この本の持つ痛さがよくわかる。

    春なので、何だか久しぶりに読んでみたよ。


    「わたしたちのこのありふれた平凡は
     本当はとてもこわれやすくてなくさないことは奇跡」

  • ナナナンだいすき。せいちゃんとハギオは正反対。せいちゃんといるときっと底なしのぬるさにゾッとする。そして、ハギオといると1秒先の未来を案じることであたまがいっぱい、苦しくなる。立ち止まって迷って、そうして最後のシーン。せいちゃんの伸びた前髪にじんわり、きます。

  • その猫は
    めったに人になつかない
    ノラ猫だったけど
    あたしはたまにさわったりしていて
    だけど あたしには
    口の下のそのブチのことは
    気付けなかった

    わたしたちの
    この ありふれた平凡は
    本当はとても
    こわれやすくて
    なくさないことは奇跡

    ---------
    今のあたしには
    ことばが
    ぐさり
    ぐさりとささって
    しまって
    いま




    せいちゃんの横顔と
    目が点の表情がすき

    20100923

  • 大学生の頃とかに読んでたらハマってたんだろうな、気怠げな世界観や恋愛が中心の生活の描写にそこまで入れ込めなくなったのは、私が歳を重ねたせいもあるのだと思った。

  • ★3.5
    少し前に映画を観たので、原作コミックを手に取った次第。シンプルだけれど、とても好きな絵柄だった。そして、映画とは受ける印象が少し違っていて、私的には原作の方が好み。ツチダの愛人契約は残念なものの、今の恋人と過去に好きだった人、二人の間で揺れ動く気持ちは分からなくもない。が、やっぱりハギオには未来が見えないので、ツチダから距離を置けたのは良かったと思う。対するせいちゃんは優しすぎて、本当に全部を流せるのかな、と疑問。まだ携帯電話が普及していない時代、公衆電話から家の電話に連絡しているのが懐かしい。

  • 平鍋さんのレビュー読んで、思わず注文してしまった一冊。

    構図としてはシンプルなんだけど、なかなか深いシナリオですね。こういうの好きです。

    タイトルが、余韻を誘いますね。

  • 手放すのを かなり惜しんだ、父に買ってもらったシリーズ。

  • 映画見たので原作を。原作の方が8億倍くらい良い。ラストのシーンであああってなるよね。せいちゃんとツチダに憧れてしまうんだ。

  • ダメ男にハマるダメ女の気だるい日常。読んでいて鼻で笑いたくなるような。でも、こういうのが読みたかった!

  • 自分が既婚だからなのかもしれないけど、終始登場人物たちに感情移入できず…
    (とくにハギオに対しては 何だこいつ としか思えなかった)
    可奈子ちゃん、いい子だね。

  • 2017/07/01

  • 友達が、もういらないからとくれた漫画。
    魚喃キリコの絵は好き。話も。
    切なくて、そっと泣きました。そして日々の自分を猛烈に後悔しました。

  • 支え支えられるのか、立って寄り添うのか

  •  1度には1回読むので良いのだけれど、なぜかたまに読み返したくなる! 頻度が多い気がします。どちらかというと芸術家っぽい人とばかり付き合ってしまうので、セイちゃんと付き合っている時の気持ちが良く分かるー(>_<)水商売に走ってしまうのは残念ながら(?)分からないけど。笑

  • こういう何とも言えないもどかしい感じの世界観が好きです。

  • 僕が初めて読んだ魚喃キリコ作品はこれで、読み返してみても、やっぱり僕の中の魚喃キリコはこれだなぁって思う。もう痛々しいラヴで、もう見ていられないくらいに悲しくて儚くて、でも愛おしい。そんな物語。今はこのジャケットじゃなくて、新装版になっているけれど、僕の中ではこの青いジャケットがこの作品。(11/8/20)

  • 90年代~00年代にまたがっている気だるい日常。
    バブルがはじけて随分経ちます。

  • 自己本位な自分も好きになれるような生き方。

    いまにもこわれそうな毎日、その奇跡に対して、「感謝」することが、生きてるという実感。

  • ハギオみたいな人っているのよね~

    リアルすぎるので傷口が閉じた後に読んでほしいです。

  • 例えば日常にすっぽり納まってしまうのか,それともリスクを負ってでも非日常に足を踏み入れるのか.

  • いただきものの南瓜を、
    ポテトサラダの要領でサラダにしてみたことがある。
    これがなかなかに美味しくて
    一見合わなそうな南瓜とマヨネーズもやり方次第でうまく合うのだ。

    あなたと私の両方が美味しくなる調理方法はきっとある。
    新たな調味料を買ってこなくても、きっとすでに持ってるものでできるはず。
    難しいのはそれに気がつけるかどうか。

  • はじめは、このタイトルなんだろう?て思ってたけど。
    読み終わってからは、ああタイトル通りなんだな。と。

  • 大好き

  • 好きだけどモヤモヤする。。読後がすっきりしないのは主人公とその彼の性格のせい>< 私と真逆だものなあ。。ところでB型を悪者にするのはやめてねww

  • 間が会話が空気がたまらなくナナナンワールド。リアルに感じる女は多いかも(笑)すごく同調してしまって読むとくるしくなる、そんな一人称あたし系女子だけじゃなくて、大人な男に読んでほしい。ラストは泣く。

  • 落ち込むばかり…

  • 繊細な世界。
    魚喃キリコ作品はぜんぶすき。

全172件中 1 - 30件を表示

著者プロフィール

1993年『HOLE』(月刊漫画『ガロ』)でデビュー。主に『COMICアレ!』『DAISUKI』『CUTiE comic』『FEEL YOUNG』などで執筆、代表作に『blue』『南瓜とマヨネーズ』『strawberry shortcakes』がある。いずれも映画化され、話題を呼んだ。2007年に出版した『キャンディーの色は赤。』を最後に漫画作品の単行本は出版していない。

「2020年 『魚喃キリコ 未収録作品集 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

魚喃キリコの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×