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- / ISBN・EAN: 9784396765552
作品紹介・あらすじ
手島日波里、14歳。 同い年の子どもより、肉感的な身体つき。
彼女を知れば、男はたいがい性的な感情を抱き、女はたいがい悪意の弾をこめる。
彼女に劣情を抱いている男や、片思いをしている少年、劣等感を抱く女、そして彼女をおとしめたい少女が、
ひっそりと、かつエゴイスティックに彼女について語り出す。
彼女にまつわる心理展覧図はどこまでも広がるが、真実の正体は誰が知るのか?
少女の正体は魔性か、凡庸か――『HER』を超える“怪作"誕生!
感想・レビュー・書評
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怖い。
性犯罪の加害者とかマジで二葉亭四迷(※オブラート)と思うが
世間の、被害者に対する「てめえが悪いんだろカス被害者ぶってんじゃねえよ」って空気、
そっちも別の意味でめちゃくちゃ怖い。
人を見てるようで全然見てない、自分ばっか見てる。
笑ってるのに目が笑ってない。
人間不信になりそうな漫画だけどそれが非現実的と思えないところが非常に厄介。
で、続きはいつ発売なの。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うーーーわーーーー!!!すげー衝撃受けた。物凄いパワーのある作品だ、これは。あとがきでも言っていたが、確かに作者の怒りが伝わってきた。
世の中って理不尽なことばっかりだ。努力したってどうにもならないことがある。人間なんて汚いもんだよ。そんでしょうがないから息を止めて生きていくのね。
ひばりの人生が壮絶だ。大きな事件があるというわけではなくて。母親からは大事にされず(だから自己肯定感が低くおどおどする。父親からは性的虐待まがいのことをされ、周りからは年の割に発達した身体のせいで疎外される。それが一層周りから浮き、イラつかせる原因となる。
「私は見下されるために生きていく」そう言う教師の言葉が印象に残った。教室は世界の全てではない、人間は敵味方だけではない、綺麗と汚い以外のものごともある、生と死以外の選択肢もある、大人と子供以外の人間もいる、そんなことは誰もきっとあなたたちには教えてくれません わたしも きっと誰にも救えないから
学生時代って、視野が狭いんだよね。当たり前だけどさ。でも周りの世界が全てだと思ってしまうのよ。そのことはもっと広い世界を経験してみないとわからないし、子供で広い世界を経験するなんてことは難しい。難儀だなあ…生きるって。 -
漫画家って絵がうまいだけじゃなれないな
って実感する。そういう作品だわ。
ストーリーや展開力とか
人間観察とか心の機微とか洞察力とか
どんどん拡がっていくわ~
感心するくらい
ところで、題名が「ひばり」なの?
それがわかるのにtalk.5までかかった -
続きが読みたすぎる。
人の心の弱いところとか暗いところに
ぐいぐいはいってくる感じ。
痛いところ、ピンポイントで突かれた。 -
肉体的に成熟、中身は年相応の14歳の女の子が主人公の話。外見のせいで性的な目で見られたり、同性からは嫉妬されたり…。一見、どこにでもある既視感の強い世界。だから読者はある意味、「予習」をしている。舞台が学校という閉塞感も、である。情念が渦巻いているからに、必然的に暗くて重たいし、読後感は正直よくない。よくもこういう題材を扱おう(真っ向から挑もうと)と思ったなあと感心してしまう。ヤマシタさんはいろんな女性を描くけれど、これまた新しいジャンル。展開が読めないし、タイトルの「朝」に込められた意味も知りたい。
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日常的にある結構重度の残酷を、よくも書く。
ひどいことに、「あー、あるある」と軽く言ってしまう。
すごい。
多少、通り魔に刺された気分が残る読後。
二巻のラスト、は読者へ二択を投げたのか、そのつもりは作者にはないのかわからないが、、わたしは残酷な方を思った。 -
登場人物がみな不安だったり不満だったりを抱えていて、これから誰がどう爆発するのか、、、こっちまで不安!
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読み手の側頭部を金槌でブン殴ってくるような漫画
気持ち悪くなるくらいに面白い。多分、心に隙があったら、トイレに駆け込んでしまうレベル
どう言う漫画なのか、は伏せざるを得ないが、この手の話じゃなく、ヤマシタ先生の漫画に対する耐性のない人間はキツい、と思う
絵なのか、台詞回しなのか、それとも、やはり、大元の内容なのか、判別できなかったが、いずれにしても・・・おぞましい
途中でページを捲る指を止めたいのに、本を開いている手を閉じたいのに、「もっと読ませる」と釘付けになっている眼球が脳味噌を支配して、それを阻んでいる感じがした
イイ意味で『化け物』級の漫画家だよ、と他人に説明する、と思う、ヤマシタトモコ、と言う漫画家については
個人的にゾッときたのは、talk5・・・あえて、一つに絞らなきゃならないなら -
予想外。
に、おもしろくて、どうしようかと思った。
「HER」を超えるって、そんなこと言って大丈夫かなとおもったけどわたしのなかでは超えてしまったかも。 -
いやぁ、すごい。ヤマシタトモコさん凄すぎる
人間の愚かさと傲慢さ。誰も本当のその人を見ていない見ようとしないことにまた誰も気付かない、気付いても直せない。
何度も読み返したい作品