臭えば獣 香れば媚薬 (フィールコミックス) (Feelコミックス)

著者 :
  • 祥伝社
3.11
  • (0)
  • (2)
  • (6)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 62
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396765873

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 香りをテーマにした短編集。漫画で香りを表現って面白い。香りの表現というか、それにまつわる物語が様々。ちょっと変わったタイプの恋愛、王道の恋愛もの、人生観みたいなものなどが、非モテ系女子や小悪魔女子、孤高のダンサー、レズビアンなど個性豊かなキャラクターを通して描かれてる。タイトルに獣が入ってるのは動物性香料からきているようで、動物もまたテーマとなってるのでさらに面白い。扉絵に描かれたそれぞれのタイトルの香りの由来と物語を照らし合わせて読めるので、なるほどーと納得しながら読めた。

  • ムスク、アンバーグリス、シベット、ダマスクローズ、カストリウム、サンダルウッド。香料がポイントになる連作短編集。最後の『組香』で、オールスター勢ぞろいの後日譚と、香教室の先生のストーリー。愛嬌のある支店長、シベットがきっかけでやる気をとりもどしたダンサー、そして標語がキーになる豆腐屋の娘とバラ園の息子が印象に残る。サマルカンドの金の桃、唐代エキゾチシズムの研究をパラパラ眺めていたときのことを思い出して懐かしかった、個人的には。

  • 香料をテーマにした連作集。なんということもない話だし、画も好きな方ではないのだけど、なんか良い。コマの割り方とかアングルとかの効果でリズムがとてもいい。速いとこは速く遅いところは遅くっていう制御がしっかりされてるんだな。

  • 淡々とした日常描写の中にも、フェティッシュでどきりとするシーンがあって色っぽい。飄々としたユーモアの感覚や間合いも好き。男性の愛嬌、女性のしたたかさ、やるせなさも繊細に描かれている。

  • コミックナタリー - 市川ラクが「香料と女」描く新刊、帯は寺田克也&三宅乱丈
    http://natalie.mu/comic/news/100900

    祥伝社のPR
    「香料をテーマに紡がれる
    7編のオムニバス・ストーリーズ。

    収録作品
    No.1 ムスク[麝香] 男子高生を見つめるゲーセン店員・鹿取(かとり)
    No.2 アンバーグリス[龍涎香] 出産間近の幼なじみを羨むアラフォー
    No.3 シベット[霊猫香] 場末の美人ダンサーの起死回生策とは?
    No.4 ダマスクローズ[薔薇] 豆腐店の看板娘に春来たる♥
    No.5 カストリウム[海狸香] モデルレズカップルの出世道
    No.6 サンダルウッド[白檀] 笑顔で男を転がす小悪魔な女流画家
    No.7 組香 三十路の香道講師が惑う久々の恋

    「バラ渡しながら告白する人 現実に居るんだなァ」
    てまりが働く豆腐店に、最近新しい客が現れた。
    ローズ臭をムンと匂わせる健也(けんや)だ。
    てまりにバラを渡しながら
    「付き合ってください」と告白してきた健也。
    ホストのような彼は、いったい何者──?(「ダマスクローズ」より)

    香料をテーマに紡がれる7編のオムニバス・ストーリーズ。
    耽美な絵柄で、どこかおかしみ漂う人間像を描き出す
    新鋭・市川ラクの初オリジナル単行本。」

全5件中 1 - 5件を表示

市川ラクの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×