- 祥伝社 (2015年10月8日発売)
本棚登録 : 436人
感想 : 28件
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Amazon.co.jp ・マンガ (256ページ) / ISBN・EAN: 9784396766566
作品紹介・あらすじ
8年ぶりの新作ストーリー!!
これぞ安野モヨコ!
舞台は20世紀初頭のパリ。
変態が集う娼館で、
生きるために交(まぐ)わい、殴り、書く。
「他の女のとこに行かれるくらいなら
お金を払った方がまし」
それが、“ヒモを待たせている娼婦 (あたし)”のルール——。
豪華仕様の特装版も同時発売!!
みんなの感想まとめ
20世紀初頭のパリを舞台に、娼館での生き様を描いた物語が魅力を放っています。華やかな絵柄とともに、派手で享楽的な世界の裏に潜む現実を描写し、登場人物たちの生きるための苦悩や喜びが丁寧に表現されています...
感想・レビュー・書評
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本が溢れてきたので処分しようと本棚から出したらつい読んでしまった。
パリの娼館で繰り広げられるさまざまな物事。最初読んだ時は絵は華やかで綺麗だが中身が希薄という印象を受け、それで今回処分しようと思ったのだが、2回目に読んでみるとなかなか面白い。漫画だから2回でも3回でもさくさく読める。
楽しくて派手なもの、高くて綺麗なもの、享楽的で刹那的な世界、これは現代の私たちの話でもある。
あと1回読もうかな、と本棚に戻した。
結局片付かない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人物から細かい調度品までとにかく絵が綺麗。
ストーリーも面白い。 -
公認の娼館で働く女性の、生きるための交わいの物語。明るさと生きるための泥くささ、さすが安野モヨコ先生です。
表紙だけでも、面白さが伝わって来ます。 -
変態とは何かを感じることの出来る作品でした。下品と上品の間を行ったり来たりしている感じがたまらないなと感じます。そしてこの作品から漂う息苦しいこの密度の濃い感情がなんとも言えませんし、女も男も快楽という名の底なし沼にズブズブと浸かりまくってるなと感じました。ある男は、女をテーブルに見立て食事をしたり、またある男は清純なことりになって女達から純潔を奪われたりと。屈折した性癖の人物達も多数登場しますが特に棺桶野郎の最後の葬儀は、ネジ曲がってるなーと感じました。
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何て言うか家具とか背景がすごく細かくて、それだけを眺めるだけでも楽しいかも。
コレットがこの先どうなるのか気になるなー。
客も女も変態で脆くてでも強いなーって思う。 -
大好きな汚くて美しい女の世界
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美しい絵。名言ばかり。
変態とは
目を閉じて花びんの形を両手で確かめるように
自分の欲望の輪郭をなぞり
その正確な形をつきとめた人達のことである
欲望の為の物語は完結しない
ただ興味を失われて放置されていくのだ
本当の変態とは
名付けることのできない欲望を抱えた人間のことを言うんだ
(このときの「棺おけ野郎」の表情も可笑しい。滑稽なのに真剣) -
書棚より
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艶めかしくて切ない
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20世紀初頭とおぼしきパリの娼館に出入りする様々な男女をめぐる物語。
まるで文学作品のような格調高さ。
学園青春もの、ラブコメ、児童向けファンタジー、男勝りに働く女性のお仕事もの等々、非常に幅広い作品を描く作者の範囲がさらに大きく広がったことに驚嘆した。
まだ、下巻が出てないようだが一日も早い出版を望む。
あと、本書とは全く別作品だが「監督不行届」も続巻でないかしら・・・。 -
またこういうやつか…
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「変態とは
目を閉じて花びんの形を両手で確かめるように自分の欲望の輪郭をなぞりその正確な形をつきとめた人達のことである」
変態ってのは自分の中のニッチな欲望についてとことん追求するある種求道者の様なもんで、往々にしてマジもんの変態は自分で自分をまともだと認識しているし、そうでなく「自分、変態かも」と自覚する人に限って別段取り立てて騒ぐ程の性癖を持たない。よね。
みたいなとっから話が始まり、基本的には錚々たる変態達が軒を連ねて奇妙なプレイの数々を披露し、同時にその変態性の発露をドラマチックに描く、みたいな流れなんだけど
同じ娼館モノ(何だそのジャンル)としては今だ未完の「さくらん」同様、性産業に準じる女性達の悲喜こもごもが描かれていて、私はやっぱり作者のこのテの作品が好きだなぁと改めて。
特に作中に出てくる「娼婦なんてのは贅沢が好きで部屋も散らかし放題うんぬん」みたいな一文が至言だなと思いました。 -
“本当の変態とは名付けることのできない欲望を抱えた人間のことを言うんだ”
舞台は20世紀初頭のパリだけど、中に書かれていることは普遍的で今にも通じる。いつだって人は見る側か見られる側のどちらか立ち、薄紫色の煙の中で絶えず闇を求めてる。それは多分、一人一人が選んだそういうプレイなのだ。 -
8年ぶりの新作、とのこと。個人的には、働きマン、再開してほしいなあ、と思うのですが、紙媒体をめぐる状況も変わり、難しいのかなあ、と。今回の舞台は20世紀初頭パリ。娼館と娼婦たちをめぐる人間模様。大丈夫、自分が異常だっていう人ほどまともだから、本当におかしい人は、自分のことを「まとも」だと思ってるの。自分の欲望の輪郭を明確に知っていてそれをなぞることができるものの快楽とすがすがしさといったら。そして、地獄のような女。ふらりと現れた日本人作家サカエが堕ちてゆくどうしようもない退廃。典型的なごろつきでろくでなしでヒモなレオン、けどあふれんばかりの魅力に惹きつけられるものは跡を絶たず。見る者、見られる者の対比。最後に気になるのは、上巻とあるけど、次は中巻なのか下巻なのか。より長くこの世界にひたっていたいようにも思う。
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著者プロフィール
安野モヨコの作品
