あなたのことはそれほど 6 (フィールコミックス)

著者 :
  • 祥伝社
3.08
  • (3)
  • (7)
  • (18)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 144
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・マンガ (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396767181

作品紹介・あらすじ

離婚届を書いた美都と涼太。
家を出た麗華と、別れたくない光軌。
W不倫の果てにーーー

累計100万部(紙+電子)のW不倫劇
ついに完結!!

「これで本当にさよならですね」
離婚届を提出したという涼太の言葉を
にわかには信じられない美都。
誕生日だからと最後の乾杯をして別れた矢先
涼太から母が倒れたと聞かされる。
一方、光軌は家を出た麗華から
「今は離れていたい」と突き放されーー。

夫婦2組、それぞれの選択とは?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 完全に健全な人間なんていない。誰でも何かしら歪みを抱えている。
    運悪く相性の悪い人間と親密な関係になった時にその歪みが酷くなるのだと思う。
    美都が有島と再会しなければ、そもそも涼が美都と結婚しなければ、異常行動することもなかった。
    確固たる自分があるようで、周囲の人間や環境に影響されて、いかようにも変容するのだ。
    正しさが揺るがないはずの麗華が心乱れる自分を発見して驚いていた。
    誰のことも”それほど”と思えれば楽に生きられるのにね。

  • やっと完結したー!!
    間を空けながら読んでいたわたしは、何が何だかな時もありましたが、いくえみ綾さんのこんな切り口の話が読めて、ただただ楽しかったなあと思います。
    この巻収録のサイドストーリーが結構好きだし、有島の「あこしゃ〜」のくだりは毎回好きでした。

  • この作品を読みはじめた時は、
    「あなたのことは、それほど『好き(でした)』」なのか
    「あなたのことは、それほど『ではない』」なのか
    どっちに落ちるか気になってました。

    読んでて不思議に感じたのは、有島みたいなちゃらい男を高校生の頃から知っていて結婚したっぽい麗華が、有島の浮気にあんなに心乱れるものなんだなあと。予想出来そうなもんじゃんと思うんですけど、案外そうじゃなかったのか、それとも有島妹の評価等々を真に受けて麗華に奢りがあったのか。どうして嘘を通してくれなかったのかって確かに悪いのは夫だけどもはや八つ当たりじゃ無いですかね。麗華も自分の価値観を揺るがすような事態に困惑していましたが、人が成長出来るのって、価値観揺るがされてそれを受け入れたり許せた時ですもんね。有島や三好は柔軟そう(軽そう)なのであまり心配ないと思いましたが、麗華や涼ちゃんが変化するには少し時間かかるだろうなあ。

    熱かったものが喉元を過ぎ去った時に、それほどのことではなかったと思えるか、それほどだったと思い出すのか。4人の立場や性格はそれぞれ異なるけど、そんなことをふと考えた作品でした。

  • ついに完結か…
    感無量なものがある。
    思えば4年前ゲオのレンタルが出逢いだった。
    初めの1,2巻の高揚感はすごかった。
    その後まさかのTVドラマ化。
    いくえみ作品も読みあさった。
    ある種女性漫画の最高峰だとおもう。
    いくえみ男子は女性漫画の
    最も理想の男性像だと
    僕は思ってる

    ただこの作品は僕にとっては
    尻すぼみの印象だった。
    TVドラマで美都役の波瑠ちゃんが
    キライなキャラとインタビューで
    言っていたが
    なんだか分かる気がする。

    不倫は難しい題材だと思う。
    作者もあとがきで
    「もう不倫はこりごり」と言っているが
    さもありなん

    ただいくえみ作品に出逢えたことや
    その間ベッキーのゲス不倫や
    ドラマ『昼顔』とか
    不倫話が世間を騒がせたことなど
    「不倫」という意味でタイムリーであり
    僕にとっても記憶に残る作品だった
    ---------------
    同じ不倫で言えば
    先日読んだ渡辺ペコの
    『1122』(2)のセリフが印象的だった

    P42
    「わたしは
    わたしたちのことを
    二人だけの秘密だと思って
    大事にしてきたの」

    不倫とはそういうものなんだと思う

  • 主要キャラクター
    渡辺美都(みつ)有島光軌(こうき)
    渡辺涼太 有島麗華 飯田香子(きょうこ)

    不倫が軸になっている作品だけれど、それを機にそれぞれの生きる道を再確認する物語。全6巻。

    既婚者同士のW不倫。世間の物差しには当てはまらない、当事者の気持ちが巧妙に描かれていて、悲しい物語を上手く表現している純文学性が高い作品。
    渡辺家と有島家、どちらも元々夫婦仲がはかなげで、どこか満ち足りていない感が漂っていて、だからこそ始まってしまった不倫関係。控えめな互いのパートナーたちの心の乱れ様。育った環境が違ったら、再会のタイミングが違ったら、そんなことが頭をよぎる中、結局決断を下すのは自分自身なのだと、人生を受け止めている姿が印象的です。
    こじつけのハッピーエンドを求めているのなら、読まない方が良い作品。リアルに心に響く良作と言う意味で、評価の星は4つ。実際に似た様な立場にいる人が読むのも、何かのヒントになって良いかと思います。

  • 終わりかた、思いの外あっさりしてたなー。自業自得だけど、これから美都には幸せになってほしいなー。
    有島くんがなんだかんだでいちばんもうけた感じ?夫婦のきずなも深まったような…。

    涼ちゃんのサイドストーリーがおもしろかった!上の階のお姉さんとなにか起きるのかな?それはそれでおもしろいけどw

  • みんなどこかで誰かを裏切りながら、優しくあろうと頑張っている。
    そんな弱さがつかみどころなく描かれている。
    怠惰な優しさの連鎖こそが、きっとそれぞれの毎日なのだ。的な。
    いくえみ綾節満載。

  • 不倫関係は解消され、夫とも離婚出来て精算はされたけど、結局「元夫が怖かった」しか印象に残らず…

    あまり好きな作品ではなかったです。

  • 原作を読みながら、ドラマを鑑賞していたのですが、原作が完結する前にドラマが最終回を迎えてしまったので、ドラマの結末と原作の結末は違う、ということになりました。

    ネタバレ有りです。

    結論から言うと、私はドラマのラストの方がしっくりきました。
    涼ちゃんが美都に対して「あなたのことはそれほど(大事じゃなくなった。好きじゃなくなった)」という着地点に落ち着き、涼ちゃんの気持ちの整理がついた模様。
    勧善懲悪というか、不倫をした美都がフラれる、自業自得、という流れ。
    (それでも美都はめげていないというか、反省していないというか、あっけらかんとしていた気がしますが。不倫する人特有?のしぶとさを感じました。)

    一方マンガの方は、最後まで涼ちゃんが未練たらたら。

    「僕ともう一度夫婦になろう。お義母さんができなかった「夫婦の絆」を僕たちで…」
    とか
    「もし僕に出来ることがあれば、いつでも力になります。友人として…」
    など、よりを戻したい気持ちでいっぱいのご様子。

    美都の方は、離婚したことを有島君にメールで伝えて、「うちは絶対別れません」とばっさりフラれ、「了解です。謝る必要はありません」と返す冷静な対応。
    お母さんの入院に伴い看病の日々を過ごすうちに、「有島君て誰だっけ?」という心境にまで不倫や有島君への想いが過去のものに。

    美都の心の移り変わりは、女って切り替え早いな~現実的な生き物だな~という典型でした。
    涼ちゃんは男性の典型。

    「Side story」で涼ちゃんの新しい恋人候補の女性が現れるお話があったので、涼ちゃんが報われればいいな、と思いつつ、彼女も一癖ありそうなので、大変そう(笑)
    いずれにしても、涼ちゃんには幸せになってほしいです。

  • あとがきで「不倫をテーマにしたかったわけではなくて」と言われているけれど、最終的には、
    「自分の人生にどうケリを付けるか」ということがテーマだったんじゃないかな、と思った。

    自分の生まれや、性格や、恋愛や、そういうことはどうあれ、
    最終的に自分の人生に責任をとって、折り合いをつけるのは自分自身なんだ、という。

    子どもが親を選べないのと同じように、
    自分の人生を選んで生まれることはできない(もしくはその逆)。
    それでもなんとかやっていかなきゃいけないし、
    きっとそのうち、この人生も「それほどには」悪くないと思える時がくるから。

全15件中 1 - 10件を表示

プロフィール

いくえみ綾(いくえみ りょう)
1964年生まれ、北海道名寄市出身。ペンネームは、くらもちふさこ作品『小さな炎』『白いアイドル』『糸のきらめき』三作、各登場人物の名前に由来する。
1979年、14歳のとき『別冊マーガレット』「マギー」でデビュー。2000年『バラ色の明日』で第46回小学館漫画賞、2009年『潔く柔く』で第33回講談社漫画賞少女部門を受賞。
代表作はのきなみ映画・ドラマ化されている。実写映画化された作品として、2013年に長澤まさみ・岡田将生主演の『潔く柔く』、2018年に小瀧望(ジャニーズWEST)と黒島結菜主演の『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』。テレビドラマ化された作品としては『あなたのことはそれほど』があり、2017年ドラマ化。内容と、主演の波瑠、助演の東出昌大が高い評価を受けた。
愛猫家としても知られ、コミックエッセイ作も描く。

あなたのことはそれほど 6 (フィールコミックス)のその他の作品

いくえみ綾の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
羽海野 チカ
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする