かしましめし 2 (フィールコミックス)

  • 祥伝社
3.56
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本棚登録 : 238
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (152ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396767464

作品紹介・あらすじ

負けても泣いても
ごはんを食べる。
恋をする。

男女にぎやかおウチごはん。それぞれの恋も動き出す同居編スタート!
簡単レシピもたっぷり収録!!

「一歩踏み出した時、拍手をするためにそばにいる」

心が折れて仕事を辞めた千春(ちはる)。
バリキャリだが男でつまずくナカムラ。
恋人との関係がうまくいかないゲイの英治(えいじ)。

たびたび家に集いごはんを食べる仲だった3人は、
千春の家で同居生活をスタートすることに。

仕事のこと、結婚のこと、セックスのこと。

にぎやかな食卓で、ただただ聞いてほしい話をしよう。

それが明日を生き抜く力になるはずだから――。

感想・レビュー・書評

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  • そういうよりの戻し方!?
    前巻も展開が急だと思ったけど、今回も急におわったなー
    しかし、相手の男相当悪いな。彼ってってか、三人とも悪い男に引っかかるタイプだな。

  • 手間暇かけた料理、
    心が豊かな人達である。

  • 好きなもの作りまくって、おいしいおいしいって笑い合って食べて、干渉しない。
    外の世界では嫌なことがめちゃくちゃあるもんね、おうちはありのままの自分でいられる自由な空間でなければ。
    癒される…

  • 異世界ものばかり読んできたから、たまにはこういうのもいいな。そこに流れるほろ苦さが、時に胃液のようにせりあがってきて、それが大人好みの味なのだと思う。

  • 英治が昔先輩に言われたと言う、
    カミングアウトする時は特に親に「楽しい人生」を演じ続ける覚悟がないとダメ
    生き方違う人が他の価値観を受け入れる術は幸せそうに楽しそうにしているか、それが”オリジナルな生き方”を通す方法
    というのが、なるほどなと思う。
    でもそれに縛られて、辛いと言えないのもきつい。

    時間は包んで熟成する。良い方にも悪い方にも。

    3人が同居することになる。
    大人だって甘えたい時はあるし
    それは別に子供のように抱きついてべたべたしたりしたいのではなくて
    誰かがいる気配を感じながらそれぞれ自分のことをするので
    十分だったりする。

    仮初めの生活でも、何か3人が前に進める種になると良いなと思う。

    ナカムラの元カレはかなり最悪だけれど
    だからこそ吹っ切れて引っ越し後の荷解きもサクサク済ませて
    変な時間にご飯を食べてお酒を飲んで楽しければいい、
    と笑い合えるのが良い。
    ”昔話よりこれからの話を”が良い。

    卓上フライヤーでみんなで揚げ物をするのも楽しそう。
    毎週末こんな楽しみがあるの、幸せそうだ。

    キクヨさんのエピソードがちょっとリアル。
    同級生で同じ道を歩いていると思っていたのに
    彼女はアメリカでアーティストとして成功していて
    自分には何かが足りなかったのか、頑張った
    努力したつもりだったのに道の途中で他地区している自分。
    でもキクヨの方は、自分が入れなかった会社に入って
    自分に挫折を味わわせた人間として千春を認識している。
    キクヨは別にゴールして千春たちを置いていったわけでもなくて変わらなくて。
    人生って結構こんな感じだったりするものだ。

    キクヨとナカムラの会話で、会社じゃなくて個人に振り回されるというのは本当にそうだ。
    会社じゃなく営業担当個人がクズなばかりに
    うまく仕事が回らないということは割とある。
    それで失敗されてツケを回されるのはフリーの人間。
    『「俺」のやり方に巻き込まないでほしい』。
    「俺」を持ち出すくせに都合が悪くなると会社のせい。
    「いつか私に仕事をちょうだい」
    「おうよ!偉くなって予算たんまりつけるわ!」
    が勢いの良いやり取りで好き。

    去り際も慌ただしくて、でもじゃあねまた今度、ごちそうさま、美味しかったとブンブン手を振っているキクヨが可愛らしい。

    お花見に行った時のナカムラの
    みんなが幸せそうでなにか泣きそう、というのに共感。
    ”清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢ふ人みなうつくしき”。
    与謝野晶子の歌の引用も綺麗だ。

    帰宅した時2人が料理を作っているのを見て
    お皿やビールを用意している英治が良い。

    謝罪する時に昼休みにやってきて待ち伏せるのが成功率が高いとも、
    相手の印象が良いとも思えないし、あざと過ぎてバレバレな気がするが
    謝罪はすり減るから徹底的に謝って駄目だったらすぐ退け、というのは
    とても良くわかる。

    「方言喋ってよ」というのは、地方出身者だと分かると
    大体の人が受けている洗礼だと思う。
    相手には大抵の場合悪気が無いのだが、こっちはオウムじゃないんだよ、
    という気持ちになる。
    怒りそびれ、辞め時を逃し、取り返しがつかなくなる時まで笑いながら
    過ごすのだろうか、という不安もとても共感する。

    悩みや相談ではなく、ただ話を聞いて欲しいという時はある。
    良いことがあったり、寂しい時だったり。

    ラストの「いつでもご飯を食べに来て」のモノローグが染みる。

  • ご飯が美味しそうな本ですよ、と1、2巻貸してくれたのですが。
    何分もう若くないので(笑)大勢でガー、ワーっと食べる料理にあまり食指を動かされないというか… 家飲みならチマチマ色々作ってちょっとづつ食べたり飲んだりしたいなぁ~

    登場人物は皆ふわーっとしていてなんとなく大丈夫かなぁという感じの人達だなぁと思いました。

  • 2019.4月。
    おいしそう。おいしいもの幸福感。こんな関係の友がいるっていいなあ。

  • 3人の同居スタート。
    わーっと作業して、わーっとごはん作って、
    わーっとカンパイを重ねて…その勢いが楽しい。
    人と共にいる安心感。入り込みすぎない心地よさ。
    こういう生活、少し憧れてしまいます。
    でも、「長くは続かないんだろうな」と感じる、
    作者さんもそう意図している、そんな描かれ方。
    心地いい。今を何とか生きられるだけの幸せ。
    でもどこかで心は未来に「何か」を求めている。
    きっとみんな、何かが動き出すのでしょう。
    その先に、より幸せな時が待っていますように。

  • かりそめの場所に救われることって結構あるよね

  • かりそめだから、いまだけだからこそ、いまご大事。美大の同級生だった3人の同居ライフ。昔話よりこれからの話を、いろいろ具材串揚げで楽しく、突然来訪の情熱大陸に取り上げられるほどの活躍の同級生とも、話してみたら、皆、道の途上だったり、臆病だった恋路に少しずつ踏み込んで行ったり。個人的には英治の上司の謝罪メソッドに感銘。先乗りして人の目のあるロビーで徹底的に謝罪してその後に代案。誤ってダメならさっと引く。謝罪で自分をすりへらすな。謝罪を目的にするな。何らかの目標のために謝罪はある。

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著者プロフィール

1967年長野生まれ。関西育ち。多摩美術大学卒業、博報堂制作局入社。デザイナー、CMプランナーの仕事に携わりながら漫画家デビュー。2000年、結婚を機に退社。現在3児の母。代表作に『渋谷区円山町』(集英社)、『サプリ』『&—アンド—』(ともに祥伝社)など。

「2012年 『だって、女子だもん!! 雨宮まみ対談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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