甘い針 (Feelコミックス オンブルー)

著者 :
  • 祥伝社
3.34
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本棚登録 : 242
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396783051

感想・レビュー・書評

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  • オンブルーで新装版が出たのを知りませんでした。
    昔購入して、あまりの痛さに手放してしまったコミックスでした。
    他の著作を読んだら懐かしくなって、再度購入。
    決して大好きだとは云い切れないんですが、この雰囲気がじわじわと癖になるのが不思議です。
    痛いのも嫌ですし、BLはどちらかといえばすっきりハッピーエンド派です。
    結末も感情の行方もぼけていて、救いがないのかあるのか分からない短編ばかりが詰まっていて、苦手な筈なのですが何故か引き込まれてしまう色気があります。
    愛も救いもないという感想を良く目にしますが、表現の仕方が歪んでいるだけでどれも愛はあったような気がします。「ビジネス」だといっている話も、そういう事で自分を誤魔化しているだけなのではないかと思っています。
    どれも掛け違えたボタンばかりで、すれ違っていくのが切ないです。
    いわゆる皆が思うSM的な事をやっていても、きちんとSMの精神性を描けている希有な短編集ではないでしょうか。まあ、やってるだけといってしまえば確かにそうなので、そこに何を見いだせるか難しいところではありますが。

    明治さん、もしかしたら自分はとても好きなのかもしれないです。
    けだるい雰囲気の短編映画が好きな方にはお勧め出来ると思います。

  • タイトル通り!って内容でした。
    いつまでも心のどこかに刺さってるような印象深いストーリーばかりでした。

  • エロとしては、結構私の萌えをついてました^^近親相姦に無理やり。
    だが、絶対的に受がかわいすぎる…残念。

  • 「正さん 僕のこと好きなの?」
    「そんなの関係ないだろ」

    友人達に身体を弄ばれていた孝也は
    年上の聡明なイトコ・正に助けられる。
    以降、正に依存していく孝也だったが、
    その代償といわんばかりに身体を奪われてしまう。
    正は自分を好きではないのに
    なぜ抱き続けるのかーー?(従兄弟同士3部作)

    心ゆさぶる珠玉の8編のほか、
    描きおろし番外編と、
    幻の短編「埋葬」「受難の日々」を収録!

    【収録作品】
    さくら色のあと
    さかなの目
    浮躁
    夏の風景
    (従兄弟同士3部作にまつわる番外編)
    綾人
    志乃
    春のまえ
    蜜月期
    埋葬(新規収録)
    受難の日々(新規収録

  • 旧版に新たな描き下ろし「晩夏の家」と、未収録だった古い作品「埋葬」「受難の日々」を加えた新装版。
    仄暗くて痛い系の、とってもJUNEちっくな短編集です。

    現在の世の中の流れでは、まず作品として出さないだろうなという系統ですよね。がっつり描いても特に何も言われなかったのは、とってもマイナーな極小規模のマニアのためのものという認識が当たり前だったからなんでしょうか…
    今じゃとてもじゃないけど。
    新装版で出すことができたのは、やはり明治カナ子センセのネームバリューと修正大幅増にあるんでしょうね。
    それでも、今なら絶対禁忌な領域でかなりえぐいエロが繰り広げられています。受が女の子みたいな外見でショタっぽいのもやけに目立ちます。攻はどれもちょっと不気味なかんじ。

    SM、緊縛、お道具、ピアッシングとどの作品もSMぽいけど、それほど酷く感じないのは愛をどこかに感じることができるから。
    直截的な表現はなくとも「好きだから」というのがわかるのが、“甘い針”たる所以で、どの作品もなんとも切ないです。
    どう相手に自分の気持ちを伝えたらいいか判らなくて、結局身体にぶつけてしまう…みたいな理不尽さがあります。
    そこにひきつけられてしまうんですよね。痛いものを扱っていても読後感がそんなに悪くないのも強味です。現在のセンセの作品と同じものが根本にあります。
    エロ見たさに興味本位で読み始めても、いつの間にかセンセ流の世界にまんまと引きずり込まれることになるような短編ばかりです。

    昔はお約束だった「禁忌」として描かれる近親相姦や緊縛SMに懐かしさを感じてしまいました。とにかく、あの頃は男同士のイケナイ関係という危険で後ろ暗いところがよかったんですよね~腐腐腐

  • 全体的に仄暗いというか耽美色強め。
    耽美というかJUNEの時代ってこんなかんじだったなぁと懐かしくもあり。
    ほぼハピエン皆無だけど、少年たちの目力のおかげでそこまで酷い読後感ではないのが印象的だった。
    死んだ魚の目をしていても力は感じられる。

  • 翻弄される未熟な性…未熟で幼いからこそ、いい意味で前向きな姿に見え、悲劇性が薄れて感じられる。

  • 表紙通り暗くてかなり病んでます。
    とりあえず(ほぼ無理やり)ヤッてることしか思い出せんwwww
    エロが結構なまなましいので、苦手な人は苦手だと思います。

  • やっぱりこの人の昔の作品の方が結構好きだったりする。
    話のドロドロ感が堪らないです。

  • 読む段階になって帯が京山さんだったと気づいた。今更。やっぱり作家さんて的確だなー。確かにあんまり非て感じはしない。でも酷いとは思う。雑誌が雑誌だっただけにSMだからね。どれも。旧版読んでたので知ってて買いました。知らないで買うときついかも。特に「志乃」は。縛ってベルトで殴られて鼻血出てる上にJUNE的な終わり。志乃が可哀想で胸が痛いです。でもこの終わりの表現方法やっぱり巧いなと思いました。仕事と思った事はなかったのに、か。長めの最初3作はどれも物扱いされてる受の話。でもどれも違った結末なのが面白いです。物扱いで酷い話かと思えば志乃除いてちゃんとハピエン。表題はもっとらぶくなっていいと思うよ!雑誌の廃刊さえなければ読めたと思うと。一応今回ちょいらぶ描き下ろし数頁ありました。この2人にしては大分らぶかもね。最後2つは初めて読みました。お蔵出し初収録。
    濡れ場だらけなんだけど時勢のせいか修正がきつめというかで、画面汚く見えました。そこ見たいとかでは全然ないけど旧版知ってるだけに残念。もっとキレイな修正の仕方はなかったのですかね。
    全体的に暗めの中での延々濡れ場で結構体力削られます(笑)あと今よりも更に線が太いというかがさがさ?なせいと描写が容赦なくて顔が怖いです。恐怖や痛みに怯える顔が鬼気迫ってて怖い。そしておっさんが今よりも容赦なくおっさん(笑)

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