カラスのいとし京都めし 3 (フィールコミックス)

著者 :
  • 祥伝社
3.56
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本棚登録 : 69
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396791278

作品紹介・あらすじ

「カラスのいとし京都めし」待望のシリーズ第3巻!

感想・レビュー・書評

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  • ハトとカラスがどんどん仲が良くなってるのが良い。
    猫矢もいいなぁ。

  • ほんと、美味しい漫画だ
    じんわりと旨味が口の中に広がるんだが、ずっとは残らず、次の一口が入れやすい

    あくまで、私個人の印象だけど、この『カラスのいとし京都めし』が良い、と感じられる理由の一つには、紙の本で読んでいるってのがある
    私は紙の種類に詳しくないが、この表紙の手触りが読んでいる時にあるからこそ、ストーリーが頭と心の中へ、スッと、抵抗なく入るんだと思う

    また、桁違いに長生きしている鴉が人の姿に変化している、その基本的な設定に胡坐はかかず、活かすストーリー展開にも、魚田先生の地力が高い、と感じられる
    鴉が人の姿だからこそ楽しめる食事を満喫しているだけでも、それなりには面白いが、カラスに関わる人との絆や、ハトとの友情、弟との確執が絡んでくる事で、メインの食事シーンに厚味が出ているのだろう
    このバランスの良さと言うのか、メインの支え方は勉強になる

    この(3)では、カラスの兄としての覚悟が問われ、彼は腹を括って、道を外してしまった弟に再び、立ち向かう決断を下す
    果たして、カラスは大切な弟を闇の中から引っ張りだせるのか
    甘い期待かも知れないけど、兄弟一緒に、美味しい物を食べられるようになってほしいものだ

    また、この巻では、かすみに馴れ馴れしく近づいてくる新キャラ・猫矢正晃も登場しており、続きがますます、楽しみになる
    底抜けに明るく、良い意味でバカな正晃だが、彼は彼で、結構、重い物を抱えているようだ

    この(3)で、カラスたちが食しているものは、どれも美味しそう
    その中でも、私の食欲をイイ感じに刺激してくれたのは、39話「ダンディズム肉洋食」で、鷹彦が柴田と席を共にした、肉洋食オオタケさんの、あらびきハンバーグ
    三十路になっても、未だに、美味しいハンバーグにはテンションが上がってしまう
    やはり、男と言うのは、肉の塊に弱いんだな
    それにしたって、ほんと、鷹彦さんは読めない御人だ

    ストーリーの方で、お勧めを選ぶなら、40話「夜市的点心デート」だ
    人間よりも遥かに長く生きている存在であっても、時には、人の言葉や感情に、救われる事もある
    そんな「当たり前」を、しっかりと描いてくれるのが嬉しいんだよなぁ

    この台詞を引用に選んだのは、ハトのカラスに対する、篤い友情が感じられ、グッと来たので
    こうやって、背中を押してくれる友達は大事にしたいものだ
    「ーさっきの話、お前は周りを動かす。お前が気づいた変化は、お前だけのものではなかったはずだ。そして、お前の言動は良くも悪くも、弟には、とくによく響くものなのだろう。だが、最後に選ぶのは、自分だ。俺は、変わりたい、と思って変わった。俺が選んだ、今の俺を後悔してはいない(お前が・・・俺に、いつも全力だったからだ。その自覚は無いのだろうが・・・)今、共に悩めるのも・・・俺とお前が生きていて、前に進んでいるからだ。助けてやれ、あいつが待っているのは、今も昔も、お前だけだ」(byハト)

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