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Amazon.co.jp ・本 (361ページ) / ISBN・EAN: 9784400300021
作品紹介・あらすじ
聖書とは何か、どんな成り立ちをしているのか、聖書に収められている諸々の書物は何を伝えているのか、旧約と新約、ユダヤ教とキリスト教の関係は――等々、聖書に関する基本的な疑問に、気鋭の聖書学者が徹底的に答える。
また41個の強力「コラム」は、一歩踏み込んだ知識を提供し、聖書の奥深さを面白く伝えてくれる。聖書解説書の決定版であり、最強の入門書である。
《シリーズ 神学への船出》
00巻=佐藤優『神学部とは何か』、
01巻=辻 学『隣人愛のはじまり』に続く、
待望の続刊!
【目次から】
はじめに
序 章 「旧約聖書」と「新約聖書」
――ユダヤ教とキリスト教
第一章 ユダヤ教の成立とモーセ五書の編纂
――民族アイデンティティの危機とその克服
第二章 ユダヤ教の展開
――ヘレニズムとの邂逅
第三章 キリスト教の成立と新約聖書
終 章 「神学」とはなにか
――「神」という「言葉」の問題
【41個の強力なコラム】
フラウィウス・ヨセフス/使徒信条/「聖典」と「正典」/文書資料仮説/全知全能の神?/神名ヤハウェ/二つの選民思想の同一化/レビ記、民数記、申命記/「歴史」とは/哀 歌/申命記と申命記史書/正義と倫理の陥穽/預言者たちのダビデ王朝イデオロギー/苦難の僕/ユダヤ教の祭司職――大祭司、祭司、レビ人/四書、六書、九書?/文化的覇権主義の系譜/聖書の中の女性性/「宗教」概念とキリスト教/エチオピア語エノク書(第一エノク書)/黙示思想/コヘレトの言葉とキリスト教/死海文書/メシアと「人の子」/祭司系メシアと二人のメシア/洗礼者ヨハネ/終末待望と宗教的敬虔という不信仰/贖罪論/パウロに関する絶対年代/「永遠の生命」というエゴイズムと倫理的完全主義/「信による義」/十字架の神学/獄中書簡――フィリピ書、フィレモン書/パウロの救済史/日本におけるマルコ理解/「神の国」と「天国」/やもめ/グノーシス/シオニズム運動と国民国家/自由主義神学と原理主義/女性の牧師・同性愛者の牧師
みんなの感想まとめ
聖書の成り立ちやその背景を批判的に探求する内容が魅力の一冊で、旧約聖書と新約聖書の関係を丁寧に解説しています。著者は、ユダヤ教の歴史やモーセ五書の編纂過程、新約聖書におけるイエスの教えと教会の成立、さ...
感想・レビュー・書評
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・「歴史」を学ぶ意義は、過去を美化して現在の自分たちに表層的な「誇り」を植えつけ、自己を正当化することにはない。むしろ過去のあやまちを反省的・批判的に吟味し、その根源を検証することにある。それはよりましな未来を展望するためであり、それによって新しい「歴史」を形成するためである。キリスト教に、あるいは「聖書」に批判的な立場というのも同じ目的を持つ。批判的思惟こそが「神学への船出」である。
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シリーズ神学への船出 002 の本。
聖書とは何かということを、否定ではなく、批判的にまとめた本。今までもこのような本はなかったわけではないが、最近神学の本が少なくなっているので、発行年での神学の現状を加味して、書いてあるところがよい。また、信仰があることを前提に書いていないところも好感をもった。
旧約聖書については、ユダヤ人の歴史や背景とともに、それぞれの聖典がどのようにして成立していったのかを、モーセ五書とそのほかで解説している。新約聖書については、イエスと教会の成立、パウロの神学について、そしてそのほかの聖典についてまとめている。
最後に、神学とは何かという題での考察もしている。内容は400ページ弱に詰め駒中ければならないので、どうしても1つ1つのことが薄くなるのは仕方がないが、全体をおさえること、キリスト教の負の部分もまとめて知るためには良い本ではないだろうか。
個人的には最近、図解の本が増えていたので、せっかくならば図解で説明してもと思ったところが何回かあった。まあ、仕方ない。
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