神学の起源: 社会における機能 (神学への船出 (03)) (シリーズ神学への船出 3)
- 新教出版社 (2013年5月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784400300038
感想・レビュー・書評
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・多くの人は、キリスト教と一言で言っても、自分の信じているあるいは所属している宗派や教会しか知らないので、それがキリスト教だと思い込むのである。それが一般的な宗教との接し方であり、間違いとは言えない。ところが信じるという行為は自らの人生をそれに重ね合わせ、全てを委ねることであるから、他にもキリスト教があるという事実を受け入れることがなかなかできなくなる。
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「ああ、神学も、また」―「神学とは何か」という問い:
伝統的な「神学諸科解題」という答え
神学「入門」
私たちの時代の「神学」観
「神学」という学問の社会史
「イエスが宣教したのは神の国の到来だったのに、やってきたのは教会だった」のか?:
神学がなぜ必要になったのか
終末の遅延
神の国思想の大改造
神学の誕生
二つの神学観
キリスト教的ヨーロッパの成立と神学:
中世という舞台設定
ヨーロッパのキリスト教化
中世の神学の誕生と、「となりの哲学」
神学論争としての普遍論争
科学としての神学
神学と政治
中世的神学の終わり
宗教改革と中世の終わり方:
中世の終わりと近代の始まり
宗教改革と呼ばれる出来事
宗教改革の終わり方
神学とナショナリズム
一七世紀イングランドの改革と神学の市場化:
革命の理論になる神学
アングリカンとピューリタン
ピューリタンの登場と神学の性格の変化
レ・ミゼラブル―フランス革命と神学:
教会的ではないが、宗教的なキリスト教の登場
キリスト教を教会から切り離す
宗教の私事化としての世俗化と神学の新しい姿
大革命からライシテまでの道のり
教会の神学と「教会嫌いのキリスト教」の神学
プラグマティズムとしての神学:
自発的結社の国アメリカ
ブロードウェーでの神学?
プラグマティズムと神学
第8講 神学のアクチュアリティー
教会での神学
神学は必要なのか
過激な相対化 -
神学自体を対象にしていて分かりやすい。