夜と霧の明け渡る日に

  • 新教出版社 (2019年6月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784400310891

作品紹介・あらすじ

戦後の新たな人生を歩みだそうとするときフランクルは、何を感じ、考えていたのか。
いま明かされる名著誕生の背景。

強制収容所からの解放と帰郷という、フランクルの人生において最も重要な時期の伝記的な事実と、当時の中心思想の一端を、未公開書簡と文書を用いて再構成する。
名著『夜と霧』誕生の背後にあった個人史と時代史の二つの文脈が、初めて明確に交差する。
編者は、膨大なフランクル文献に最も詳しい、ウィーンのヴィクトール・フランクル研究所所長アレクサンダー・バティアーニ博士。

感想・レビュー・書評

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  • 功名心、出世、いい生活なんてものは、もし与えられるのであれば喜んで享受すればいいのです。でもそれがなくても、僕の心の目の前には、小さな森で、ひそかに間に合わせの墓に葬られた強制収容所の仲間たちが経っています。僕と同じぐらいの歳の人、僕よりずっと若く有能で優れている人たちで、こんなに素晴らしいたくさんの友が墓の中で朽ちていっていると思うと、自分がまだ息をしているのが恥ずかしくなってしまいます。こうしたこと全てが、僕たちみたいな人間の将来にとって、この世のあらゆる幸福と苦悩に対する目に見えない距離をもたらしています。でもこの距離感は人を麻痺させるものではなく、むしろその逆で、何かを成し遂げた場合にのみ、自分は人生の恩寵に値するものだと感じさせてくれます。

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著者プロフィール

翻訳家。上智大学文学部ドイツ文学科および慶應義塾大学文学部卒。ノンフィクション、人文・思想、文芸など、さまざまなジャンルの翻訳を手がける。主な訳書に『東西ベルリン動物園大戦争』(ヤン・モーンハウプト著、CCCメディアハウス)、『精神療法における意味の問題』(ヴィクトール・E・フランクル著、北大路書房)、『人生があなたを待っている――〈夜と霧〉を越えて 1・2』ヴィクトール・フランクル評伝(ハドン・クリングバーグ・ジュニア著、みすず書房)、『ピネベルク、明日はどうする!?』(ハンス・ファラダ著、みすず書房)、『沈黙を破る者』(メヒティルト・ボルマン著、河出書房新社)、『NSA 上・下』(アンドレアス・エシュバッハ著、早川書房)ほか多数。共訳に『ゲッベルスと私――ナチ宣伝相秘書の独白』(ブルンヒルデ・ポムゼルおよびトーレ・D・ハンゼン著、紀伊國屋書店)など。

「2023年 『フッサールの遺稿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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