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Amazon.co.jp ・本 (193ページ) / ISBN・EAN: 9784400344155
みんなの感想まとめ
テーマは、歴史的背景を通じて人間の存在意義や社会のあり方を探求することです。著者は、二つの世界大戦の経験を経て、キリスト教神学者として共産主義を否定せず、むしろその中に人間の課題を見出しました。特に、...
感想・レビュー・書評
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難しかったですが、2つの世界大戦を通してフロマートカと言う人がなぜキリスト教神学者として共産主義を否定せず、むしろそれを肯定していった理由が理解できました。
チェコの民族的な土着性、イギリス・フランスと言った西欧へ失望、アメリカの自由主義や合理主義でも解決することができない現実と言う経験に加えて、キリスト教徒も教会の中だけでなく世の中の事をもっと考えるべきだと言う使命感を感じました。
日本では自由民主主義は成功し共産主義は失敗したと習い、多くの日本人はそう思っているのかもしれません。
フロマートカは当時から自由民主主義でも解決できない差別や貧困と言う問題を見据えていて、現代でもそれらが形を変えて貧富の差と言う問題として残っています。
私には現代はお金持ちが自分の都合の良いようにルールを作る、まるで王様や貴族が治める封建主義の世の中になってしまったように見えます。
しかしもはや死に至る貧困と言う問題は多くの人にとって身近な問題とは言えず、無自覚にパンとサーカスを求めるだけの存在になっている状況は、フロマートカが生きた当時とは別の意味での平和的な社会主義社会と言う世界になったのかもしれません。
それはフロマートカが求めた人間が真に人間としての課題に向き合う社会ではありませんが、もはや世界が多くの人にとって「人生をいかに生き、その短い人生にどんな意味を求めるかと言う問いが問題にすらならない世界」になったからとも思いました。
最も印象的だったのは、社会主義社会にこそ献身的態度・個人的参与・真の友情を持った交流が必要と言うところです。
これらは人間が社会生活を営む上でイデオロギーに関係なく必要な態度であり、フロマートカはキリスト教徒こそが社会生活で必要な態度を体現しなければならないと言い続けています。
私はキリスト教徒としてこの本を読みましたが、私自身が「塩味を失った塩」にならないように生きていきたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
チェコの民族意識が生んだ「赤い神学者」による幻の自伝。先の二つの世界大戦と、共産主義に染まった祖国の検閲制度がいかに著者の人生を波乱万丈なものにしたのかがよく窺える。訳者の佐藤優氏が影響を受けた神学者だということで手に取ってみたのだが、内容は難しかった。当時の時代背景や神学観を理解して再び読んでみたい。
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『ぼくらの頭脳の鍛え方』
書斎の本棚から百冊(佐藤優選)22
宗教・哲学についての知識で、人間の本質を探究する
いくら高邁な理想があっても、それが現実に活かされないならば、何の意味もないと考える。
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