生きているジャズ史

著者 : 油井正一
  • シンコーミュージック (2001年12月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784401617128

作品紹介

1950年代中頃、ミュージック・ライフ誌に連載され、その後1冊にまとめられた名著が、装丁も新たに復活。発売当時「鋭い視点でジャズをとらえ、わかりやすく歴史をつづった名著」と絶賛され、それぞれの時代の視点からアップ・トゥ・デイトなジャズを語り続けた本書は、まさに「生きているジャズ史」である。ジャズの魅力を、これほどまでに粋な語り口で解説した本は類を見ない。ジャズ初心者も、名うてのマニアも、まずはこれからジャズを読もう。

生きているジャズ史の感想・レビュー・書評

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  • 油井正一、野口久光、植草甚一という第一世代の評論家はやはりはずすことのできない先生だった。とりわけ油井の新潮文庫版『ジャズ ベスト・レコード・コレクション』はいまだにページを繰ること頻繁である。油井には例えば第二世代にあたる相倉久人や平岡正明のような政治性がない。ディキシーからウイントンまで実に大人(たいじん)の気風で持って公平に受け入れる。ジャズに対する愛情は一通りではないが、かといってジャズ以外の音楽を排除するわけでもない。そして結構下世話である。それがとてもよく出ていて、長屋のご隠居風語りの妙技は、この本を「作品」に高めている。52年から雑誌に連載されたものが元になっているが、67年と88年に書かれた補稿がある。前者はオーネット・コールマンを語って、ヨーロッパ音楽からの自立を支持し(アメリカ黒人の歴史と明治以降の日本人を重ねた優れた論考)、後者では『ビッチェズ・ブリュー』の複合リズムがブードゥーの多神教に由来するものであることを称揚した。
    中村とうようも菊地成孔もこのヴァリエーションであることは間違いない。
    膨大な油井コレクションは母校の慶大で保管をしているそうだが、菊地が管理人ということだ。

  • 「jazz」という言葉が生まれる前のジャズから「Bitches Brew」でモダンジャズの歴史に大きな区切りが打たれるまでを、軽妙な語り口と豊富な資料、経験で綴った本です。ジャズが好きな人に特にお勧め。

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