- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784401619382
感想・レビュー・書評
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『どこまで行っても聞く人の立場になって、
その人が共感出来る曲を書くべし。』
今まで独学でしかやっていなかった作詞制作。
独学とは言え自分が気に入った曲の歌詞を分析し、アーティストが出演しているラジオや本、インタビュー記事などから、どんな事を意識して作詞しているかを学びながらこれまで制作を行ってきた。
それを踏まえてこの本を読んだ感想は
「やっぱりそうだよね」と言わんばかりの
作詞に大切な事の総まとめのような本だった。
興味深勝ったのは自分と違って著者が「作詞家」と言うこともあり、それぞれの章で
「作曲家と作詞」「ボーカリストと作詞」
と言った他者と音楽を作る上で意識している点が記されていた部分だった。
自分は作詞・作曲・歌を全てするので(最近は曲によって相方に作曲してもらう時もありますが)その部分はとても新鮮味があって読んでいて面白かった。
ちなみに「ボーカリストと作詞」の章で「ボーカリストはどこまで行ってもボーカリストなので〜」の部分は「お?こいつボーカリストイジってるか?笑」と思いながらも言い当てられている部分もあったりなど、節々にボーカリストのクセの強さに苦労してきた事や、ちょっと嫌ってそうな部分が垣間見れて面白かった。
音楽理論を踏まえての言葉選びや時代によって変わる聞き手側の価値観など、細かな部分で学べた部分はあるけれど、基本的には4年の作曲活動期間を経て学んだ事を集約されたものだった。
これから作詞をする人には良い商材だとも思ったが、持論を言うと結局実際に数を作っていって、人に聴いてもらって反応を見ながら学ぶことが1番だと思う。
音楽って楽しいね。
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作詞家と作曲家の共同作業(もちろん、同一人物の場合もある)で歌が生まれる。
言葉は、ボーカリストに歌われて初めて、歌になる。
リスナーに聴かれて初めて、歌として成立する。
歌は世につれ世は歌につれ。
作詞は、音と言葉を追究して表現する、面白い行ないだと心得るべし。 -
実用的です。