- Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
- / ISBN・EAN: 9784401621897
感想・レビュー・書評
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正直、読むのがしんどかった(笑
『ボーリング・フォー・コロンバイン』を見てもわかるように、彼は非常にクレバーな人物だと思われるし、自己プロデュースも秀でているし、独特の芸術センスもたいへんタイプではあるが、(偽悪趣味がかなりあるだろうが)本1冊となると飽きてくる。
やはりミュージシャンは音楽を聴くほうがいいな。
とはいえ、以下のような鋭い洞察力は本を、やはり読まないとわからない。
「ぼくはいつも、個人としての人間は頭がいいんだと信じてきた。バカなのは集団としての人間のほうだ、と」
「デヴィルは存在しない。悪魔主義は自己を崇めるものなのだ。なぜなら、自己の善悪は自分に起因するからだ」
「悪魔主義におけるもっとも大きな罪悪は、殺人でもなければ、親切心でもない。バカであることなのだ」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校の頃からファンですが、いまいちアーティストの自伝的なものに興味を持てず、読むのが今になりました。濃い。むちゃくちゃ濃い。てかよくこんなに昔のこと覚えてんなと思いました。
彼のようなハードな音楽をやっている方は、幼少の頃にひどい虐待を受けて育っているケースが多いと認識しているのですが、本書を読む限りは、彼はそうではないようです。意図的にそう言った記述を排除している可能性はありますが(両親に関するストーリーがほとんどない)。
私は彼の音楽を心底イカしてると思っているので、もっとバンド活動の裏話を聞きたかったなと思いました。どうやってbeautiful peopleは生まれたのか、なぜ竹馬に乗っていたのか、などなど。幼少時代の話は面白かったけど、バンドが売れてからの話はドラッグとファックばかりでつまらない。
マリリンマンソンとは、メディアが作り出す虚飾に踊らされることなく、自分自身の考えをもって行動している聡明な方なのだとよく分かりました。キリスト教の妄信的な側面を子供ながらに疑問を抱き、「マリリンマンソン」という架空のキャラクターを創り出し、演じることを通して、「みんなもっと自由に生きていいんだぜ?」と伝えることに使命を持っているんだなと感じました。
今ではすっかり落ち着いてしまいましたが、生涯好きなアーティストです。太り過ぎなところだけが気に入らないので笑、頑張って痩せて欲しい。 -
マリリンマンソンは青春時代から今でも聴き続けているので、読みました。
彼のファシスト=独裁主義と、マンソン自身が経験したことや目にしたものが、仮に本当だとしたら、ある種の波乱万丈な人生を歩んできたんだなと思いました。
アンチクライストが受け入れられない時代のせいでしょうか?
キリスト教信者を崇拝するのもまた、独裁国家なのではないかと思うなあ。
そのアンチクライストを世間の風向き酷い中、貫いてきた信念に完敗です。
噂のページは娯楽としてかなり楽しめました。
あと、たまにですが
男の馬鹿は世界共通
なのは分かりました笑
天才と馬鹿は紙一重と言いますし、マリリンマンソンはもしかしたら、その素質があるのかもしれません。 -
私が制服を着ていた頃、勉強を中心に悩んでいた時偶然出会ったのが彼の音楽で、アルバムやライブDVDだけに留めておくつもりだった筈が、いつの間にかこの自伝にも手を出していたから今でも本当に不思議でならない(^_^;)。本文は彼が表でパフォーマンスとして表現している以上の壮絶過激で変態的な生い立ちや私生活等で溢れているものの、本来は優秀でジャーナリスト志望だっただけあって文才であったり、文学や映像作品等に関する教養が感じられる一面も。何せ謎だらけで、危ういくせに親しみやすくて面白い人。だからこそ全部含めて好きなんだけど(^-^)
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音楽も強烈だけど、人生も強烈。
好きな人しか読めないし、読まない本かなと思う。 -
私は高校生の頃この本の購入を図書室にリクエストして成功、新しい本の棚に表紙が見えるようにして置いてもらいました。
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何処迄真実で何処から捏造か それはさておきヴィレッジヴァンガードに「教科書捨ててこれを読め」というポップがあったのを思い出します。日記は目から鱗の発言多々。
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何故日本版が絶版になったのかはわからないが、<br>
彼の思想にはただただ唖然とさせられる・・らしい。<br>
一番ナチュラルな彼の言葉を聞きたいのなら、日本版は買わない方が良い。<br>
というか、絶版になっているので買うこと自体難しいが。 -
自伝を出せるような人生ってすごい。むしろ自伝にはできないような内容だとおもうけど。
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マンソン自伝
ここまで自分について思いだせて語れるとはスゴイ。
読み応えたっぷり。