いしいしんじの音ぐらし

  • シンコーミュージック
4.17
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本棚登録 : 30
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784401639939

作品紹介・あらすじ

ビートルズからボブ・ディラン、ディープ・パープルからジミ・ヘンドリックス、ピンク・フロイド、ローリング・ストーンズ、ザ・フー、ブルース・ハーク、坂上弘、ロバート・ジョンソン、クラッシュ、そして我らがクレイジーケンバンドまで。作家いしいしんじがこよなく愛する古今東西の音楽たちが奏でるシンフォニー。電子書籍版『ミュージック・ライフ+』に連載された人気コラムに、書き下ろし他を加えた珠玉の音楽エッセイ集。『ミュージック・ライフ+』スピン・オフ第1弾!

感想・レビュー・書評

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  • 音楽雑誌への連載エッセイをまとめた1冊。
    いしいしんじさんの音楽への、レコードへの情熱がほとばしり、読んでいるとだんだん気持ちよく酔っぱらったときの感覚になっていきました。

    しかるべき機材があれば、自宅でも怒涛のような音に飲み込まれることができる。
    ジョンが、ポールが、目の前で歌っているような音楽体験。
    オーディオ機器はまったくの門外漢の私でも、蓄音器やレコードプレーヤーで聞く音楽はそんなにもすごいのか!…とどきどきしてきます。
    特にピンク・フロイドの「See Emily Play」についての文章に圧倒されました。
    すぐにYouTubeで検索して音を聴いてみたけれど、いしいさんの聴いた音はこんなもんじゃないはず…悔しい。

    いしいさんの息子・ひとひ君は産まれてからずっと、こんな音楽体験をしているとのこと。
    毎日、ひとひ君の選んだレコードを父子一緒に聴くのが習慣になっており、2歳にしてお祭りでのこどもDJデビューを果たしたのだとか。
    現在5歳のひとひ君が、これからどんな風に成長していくのかも、楽しみです。

  • 蓄音機欲しくなっちゃうなあ!
    「まず、過去のある時、あるスタジオでの空気振動が、SP盤の原盤上にダイレクトに刻まれる。(…)レコード盤をはさんで、過去のある一点の空気のふるえが、版画のように、いまの空気にじかに転写される。」「蓄音機とは、きいたことのないひとがイメージする『ノスタルジアの機械』や『おとなの道楽』みたいな気色悪いものでなく、現在と過去を音楽によって直結し、火花をあげる、タイムマシンだったのである。」

    「殴られるのはつまらない。殴るのもつまらない。けれど、いちばんつまらないのは、殴りも殴られもせず、『現場』を遠巻きに9テレビかなにかでぼんやりと眺めていること。」…『クーツェ』だ。ほんとうにそうだ。貯金とか温存とかしてないで、どんどん外に出ないと。

    いやまあ現実、蓄音機どころかレコードだって難しい。それよりは、一回限りの、いま行けるライブに行ったらいい。そうだ。

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