地下の国のアリス (挿絵=キャロル)

  • 新書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403030338

感想・レビュー・書評

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  • 図書館に『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』の横に見慣れない『地下の国のアリス』とゆう本を見つけて手に取りました。すでに5冊借りてしまったので図書館で読んできました。

    読んでいると『不思議の国のアリス』の話とそっくりでした。これは、その原型になった本だったのです。
    1862年7月4日金曜日の午後、テムズ河で3マイル程上流に漕ぎ上がる舟でリデル教授の3人の娘達にせがまれて即興で語り聴かせた話が始まりだったんです。当時30歳のルイス・キャロルは数学の教師だったとか。片道2時間のボートの中で馬鹿馬鹿しいほどに面白おかしく冒険物語を聴かせたのが、次女のアリス(当時10歳)はいたく気に入って本にして欲しいとせがんだようで、挿絵を描いて世界に1冊しかない手書きの絵本を作りクリスマスプレゼントとしてアリスに贈ったのが原本の『地下の国のアリス』だったのです。
    1864年11月26日のことでした。
    最後のページにはアリスの似顔絵を描いたのですが気に入らず、思い迷って楕円に切ったアリスの写真を似顔絵の上から貼って隠してアリスに渡したそうです。
    原本は大英図書館に保存されてるそうです。

    世界中で愛されているアリスの物語は今から160年程前に、たった1人の女の子のために書かれた絵本だったとか、2日続けの雨で気分は滅入りそうでしたが、無茶素敵なエピソードじゃないですかっw すっかりキュン死状態です!
    その後新たな挿話を追加して『不思議の国のアリス』として発表し、続編の『鏡の国のアリス』も発表すると原本の『地下の国のアリス』も出版される運びになったようです。

  • 4-403-03033-5
    c0097¥1400E

    地下の国のアリス

    2005年2月25日 初版第1刷発行
    著者:ルイス・キャロル
    訳者:安井泉(やすい いずみ)

    発行所:株式会社新書館

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    この発行所からは ルイス・キャロルの本として
    ・不思議の国のアリス
    ・子供部屋のアリス
    ・少女への手紙
    ・ヴィクトリア朝のアリスたち(ルイス・キャロル写真集)の4冊の広告が本の最後にありました。
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    ん・・。不思議の国のアリスとして広く知られているお話の原作と、その拝啓についても少し書かれています。
    私が知っているお話の最後は、「アリスは目を覚ましました。おかしな出来事は夢でした」というものでしたが、これには姉のことが書かれていました。アリスが長子ではないことは知っていました。(つまり、姉がいるということも)その姉が、アリスが走り去った後、しばらくそこにいたということはしらなかった。

    その本についても、アリスの挿絵だったり、写真だったりの件やその後の手紙やメッセージについても書かれていた。
    実は「少女への手紙」を持っているので、この作者が手紙として書き送ったものを見るのは初めてではないので、新鮮さも薄かった。

    何かを期待しすぎていたのか、鈍くなってしまったのか、あまり楽しめなくて残念でした。でも、目を通したので気が済みました。

    この本には、トランプの兵隊や、クリケットの場面は合ったけど、「狂った帽子屋」が出てこなかったし、お茶会のシーンもなかった。

    岩波の少年文庫の「不思議の国のアリス」にはお茶会も狂った帽子屋もでてきている。きのこの上で水煙管をふかすイモムシはどちらにも出ている。

    別の情報から、「3月うさぎ」は3月はうさぎの発情期に当たること。
    「狂った帽子屋」というのは、当時の帽子屋は、それを作るときに水銀を使い、水銀中毒になったものが多かったため。という情報があった。

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  • 「ルイス・キャロル」がまだドジスンであり、Oxfordで数学を教えていた頃、ボート遊びに連れ出した三姉妹にせがまれて、即興でおとぎばなしを紡ぎ出す。次女アリスを主人公に、すべては金色に輝く午後から始まった。
    実際にアリスにプレゼントした本の最後のページ、折れ目に隠された謎を発見した、この本の解説をする安井泉さんの興奮が、生々しく伝わってくる。

  • <Alice's Adventures under Ground>
      
    装幀/SDR(新書館デザイン室)

  • 『不思議の国のアリス』の原本です。作者が少女たちへ語った物語を書き起こし、挿絵を描き、少女(アリス)へプレゼントした状態を再現していて内容も少し違います。巻頭の献呈詩はなく、代わりに「序文」「復活祭の挨拶状」「クリスマスの挨拶状」が収録されています。

  • メディアブック付で地下の国のアリス (押絵キャロル) 作者のルイス・キャロルの作品です。

  • [江戸川区図書館]

    ルイス・キャロル×芹生一訳で探していたんだけれど「不思議~」と「鏡~」しかやはり見つからず、そのままルイス・キャロルの一覧を見ていて見つけた本。訳が違うだけなのか、本当に違う話なのか?と思って他の方の感想を見てみると、どうやら「不思議~」のプレ版、もとになったお話らしい!もとになったお話としても「不思議~」とはやや異なる描写らしいし、こちらの方がより子供向け(短いのか?)ともあるので、ものは試し、借りてきてみよう。

    これを読む前に「不思議~」を読むべきだった!粗筋程度にしか覚えていなかった私には、正直「不思議~」との違いがまったく分からず。これを「不思議~」として読んでも全く違和感ナシ(笑)そのうち同訳者、もしくはそれぞれの原書を同時に見る機会があったら見比べてみたいな。

  • なるほどプレ『不思議の国のアリス』。描写があっさりめだったり『不思議の国』にはないシーンがあったりでなかなか楽しかったです。

  • テニエルの挿絵もかわいいけれど、
    キャロルの絵もシュールで、思わず吹いてしまった。
    最後のアリス・リデルの似顔絵もかわいい!

  • 図書館で見かけ借りてみた。不思議の国のアリスの下敷きになった物語。
    不思議の方は最近文庫で読んだはずなのだけど、全然忘れてて並べて読んだ笑 文字組が読みやすいし、何よりシンプル!子供に読ませるならまずこっちって感じ。

    あと「神話が考える」でもおもったけど、ルイスの作品はすごい愛されて研究されてるのだなぁと。あとがきの写真の話はついていけない濃さだった笑

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著者プロフィール

ルイス・キャロル (Lewis Carroll, 1832-98)
イギリスの作家。本名Charles Lutwidge Dodgson(チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン)。チェシャー州の牧師の家に生まれ、オックスフォード大学クライスト チャーチ学寮に学び、卒業後、同大学の数学講師となる。『不思議の国のアリス』(1865)、『鏡の国のアリス』(1872)の作者として最もよく知られているが、本来の数学者・論理学者としての、また最初期のアマチュア写真家としての功績も高く評価されている。

「2021年 『鏡の国のアリス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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