人魚姫 (アンデルセン童話集 2)

  • 新書館 (1994年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (134ページ) / ISBN・EAN: 9784403031021

みんなの感想まとめ

この物語は、犠牲と悲恋だけでなく、エゴや救済、赦しといったテーマが織り込まれた大人向けの深い作品です。アンデルセンの「人魚姫」は、幻想的な挿絵とともに、繊細で美しい風景描写が印象的で、特に海の青さや夕...

感想・レビュー・書評

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  • これを読んで、「人魚姫」が犠牲と悲恋ばかりでなく、エゴと救済と赦しを描いた、じつはかなり大人向けな作品だったことを初めて知りました。

    アンデルセン童話の三編に、エドマンド・デュラック(1882-1953)の手になる見事な挿絵がつけられています。
    「人魚姫」、「夜なきうぐいす」、「パラダイスの園」を収録。

    アンデルセンの代表作である「人魚姫」は、あらゆる意味で見事。
    海の青さを巧みに捉えるとともに、アラビア風の衣装や背景がエキゾチックで幻想的な魅力を添えたデュラックの挿絵の素晴らしさは勿論のこと。

    教会の鐘楼が印象的な人間の町や、空一面を金色に輝かす夕暮れなど、アンデルセンによる、繊細かつ緻密な風景描写がとても美しい。
    何より意外だったのは、実は純粋一途な王子への恋心ばかりでなかった、人魚姫の欲やエゴが描かれていたこと。
    そして、人魚姫といえば泡になるラストですが、そこで終わらないのもこれまた意外。
    「その後」が描かれています。


    図書館の児童室で借りたのですが、漢字が多い割にはふりがなも少ないし、「鐘楼」だの「燐光」だの「大理石」だの、小学生以下にはわからないような言葉が使われていたりと、色々な面でとても大人仕様の作品集でした。

  • 夜なきうぐいす ナイチンゲール
    パラダイスの園

  • 夜の空気をこんなに美しく描いた本は知らない。母が買ったんだと思います。

  • 星のひとみ/絵のない絵本/バルテルの冒険/スイレン/こわいことをおぼえるために旅にでた男の話/ブレーメンの楽師たち/白雪ひめ/小人の「鼻」/金のさかな/二ひきのカエル/もえる心/ことり/め牛/めくらの馬/カキ/百まいのドレス

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著者プロフィール

作家・翻訳家・博物学者。京都国際マンガミュージアム館長。
平井呈一に師事、平井から紹介された紀田順一郎とともに、怪奇幻想文学の日本での翻訳紹介に尽力。のち活動の幅を広げ、博物学をはじめとして多ジャンルにわたって活躍。
主な著書に『妖怪少年の日々』、『帝都物語』シリーズ(ともにKADOKAWA)、『世界大博物図鑑』(平凡社)、『サイエンス異人伝』(講談社)、『江戸の幽明』(朝日新書)など。『怪奇文学大山脈』Ⅰ~Ⅲ(東京創元社)を編纂。

「2021年 『平井呈一 生涯とその作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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