妄想炸裂

著者 :
  • 新書館
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感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403220425

感想・レビュー・書評

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  • 妄想…それは小説家にとってとても大切な、五感にも匹敵する必要アイテムなのかもしれない。
    先日読んだ、妄想大好き・森見登美彦氏に次いで今回の三浦しをん氏。想像力豊かなお二人のエッセイを続けて読めた私は、ここ最近の猛暑でヒートしそうな頭と心を心地好く溶かしてもらえた。
    しかも偶然にも森見氏のエッセイで登場された漫画家・羽海野チカ氏が今回も話題になるばかりか、装画も担当…羽海野氏も妄想好きに違いあるまい。

    暇なとき、金がないとき、暇で金がないとき。徒然なるままにヒグラシは鳴き、妄想に励む…というしをん氏。
    時に身悶え時にニヤリとほくそ笑み時にうおおおーと雄叫びをあげながら、深く静かに都合のいい妄想を一人加速させるしをん氏、恐るべし。

    ちょっとショックだったのは私の大好きな『風が強く吹いている』の原型がしをん氏が新年早々にうはうはと妄想したホモ物語だったこと。そういえばそう思えなくもないシーンがあったっけ…。

    表題通り、しをん氏の妄想炸裂の日常を赤裸々に綴ったエッセイ集。
    合い言葉「サイボン」でまたお逢いしたい。

  • 図書館でぶらついているとカワイイ表紙に目がとまり借りました。思わずニヤけながら読んだ部分多数。20年ほど前のエッセイ?妄想譚?ですが、いつも読ませていただいてる三浦しをん先生ってこんな方なのかとか、他の作品の原点的なモノを感じました。

  • まだ初期のエッセイなのか、後の大爆笑とまではいかないものの、随所に笑いが散りばめられた作品。

  • どう転ぶのかわからない。
    止まらないおしゃべりを続けていたら、一冊読み終わっている、そんな本です。


    いつも繰り返していますが、疲れたときには三浦しをん氏のエッセイを読むべきだと。
    だって、たった今の今まで怒っていたと思ったら、次の瞬間には好きな俳優さんの話をしていて、かと思ったら、その俳優さんとの妄想話が始まって………と、とにかく忙しい!!


    文字を辿るというより、これはもう、ものすごいスピードのおしゃべりに近い、きっと私はしをん氏とおしゃべりしているに違いない、そんな妄想を抱かせてくれる素敵な本だと思います。

  • 三浦しをん若いなぁ~、2000年代初頭の日本ってこんなだったなぁ~。バクチクにブランキージェットシティかぁ~。
    手軽に読めて良かった。

    「風が強く吹いてる」のプロトタイプが惜しげもなくネタにされている。ヤオイの人たちがこのエッセイ読んでから小説読んでたら別な意味でムッサ楽しめただろうなぁ~

  • おもしろかった。抱腹絶倒。ただ10年以上前の話なのが残念。

  • 妄想炸裂。三浦しをん先生の著書。三浦しをん先生によるユーモアたっぷりのエッセイ。最初から最後まで笑いどころが満載で楽しくて時間を忘れて読んでしまいました。妄想炸裂のタイトルのとおり、三浦しをん先生の妄想世界にいつの間にか自分まで引き込まれてしまいました。大変な文才をお持ちの三浦先生だけれど、お茶目でチャーミングなところがあるのが人気の秘訣なのかもしれませんね。

  • 久しぶりに笑わせて頂きました、しをんさんのエッセイ。こんなに赤裸々に語っていいのかしら、と心配になります(笑)。私も妄想を楽しむ性質ですが、しをんさんの妄想は楽しいですね。

  • 初三浦しをんさんエッセイ。妄想に次ぐ妄想、漫画、本、BL…!趣味に邁進するたくましい姿。

  • ■ 1517.
    〈読破期間〉
    2015/2/5~2015/2/8

  • しをんさんって、貴腐人なのね…。
    貴腐人の妄想は止まらない。貴腐人までには、熟成しなかった私もニンマリしてしまう妄想ぶりです。
    BLダメな人には勧めません。

  • (221P)

  • 三浦さんBL大好きなんだなぁ、独特な妄想が楽しかったです

  • 羽海野チカさんの表紙が可愛い♡

    羽海野チカさんが同人誌で描かれている頃から目をつけていたなんて、さすが。

  • 面白いんだけど、興味の範囲があまりにも私とは違うんで(BLとか漫画とか)、どこからどこまでが妄想なのか判別つかず。やっぱこの人のは小説の方がいいや。

  • 「呪われろ、世界」にしびれました。
    まだ弟ネタは少な目です。

  • いつの間にか三味線始めてた。
    それ以外はいつもどおり妄想と漫画とバクチクに明け暮れてた(すき)

  • ストレートなタイトルだなー。こっちの方が「しをんのしおり」より早い発行なのに、笑えるとこが多かった。つーか、弟の話が好きなんだよなー、やっぱ。ブタさん、は当初から呼ばれてたんだな。三味線習ったり、服にお金使ったり、私と似てると思ったけど、やっぱ違う部分が多い。そもそも私はこんなにBLとか漫画に命をかけていない。漫画と言えば、表紙の絵が羽海野チカなのだ。この人も同人誌で描いてたそうで。ハチクロにも触れられていて、さすがと思う。確かにしをんさんの好きな青春群像劇だもんな。またハチクロも読みたくなった。やっぱ漫画もたくさん読みたいなー。読みたい本もいっぱいあるし、やはり、早く仕事をセミリタイアせねば。

  •  箱根駅伝からの流れで、「風が強く吹いている」の原型(?)の妄想が書かれている箇所があるのですが、あの感動が、色々台無しでした(笑)
     私は好きだけれど。
     しをんさんのエッセイ面白い。電車で読むと大変です。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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