パラスティック・ソウル ~はじまりの章~

著者 :
  • 新書館
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本棚登録 : 319
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403220654

感想・レビュー・書評

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  • 購入してから3ヶ月ほど寝かせてしまったのだが(木原作品は気合入れないと読めないという思い込みがある)、読み始めたらとまらなかった。すべての物語が少しづつリンクしていて、それが一つの線に収束していく様は見事。どの登場人物も様々な顔を持っていて、善の部分もそうじゃない部分も読み終わってみるとすべてがいとおしい。

    もうね、こういう作品がこの世にある限り、私の人生はしあわせなんだと思う。

  • 《出版社より》
    新書館発行のコミック&ノヴェル誌、小説ディアプラス、ウィングス、小説ウィングス、カグヤ、ディアプラスをすべて渡り歩いた話題のシリーズがついに単行本化!!
    舞台は近未来。
    とある天才科学者の作った願いの叶う薬から始まる、五つの"愛"の物語――。
    【収録作品】
    プロローグ
    第1話<fake lovers>
    第2話<dear brother>
    第3話<eternal friend>



    謎過ぎて不思議な物語。

  • 2012年。BLレーベルだけど「BがL」に終わらない木原作品。三編はある研究者の葬儀に集まった人々が最後の晩餐でもらった「何でも望みが叶う薬」を巡り切なく絡む。モフ受けカプ、義兄弟、ジョン(犬)と無垢な美少年ニコラス。それぞれの薬の使い道に嫌な予感しかできずそれが的中してもバッド落ちだけではない愛しさが残る。凄いなぁ。ジョンとニコラスの話がやはり一番衝撃的で切ない。

  • 同じ世界観の短編詰め合わせ。
    そこそこBLっぽい話から始まって、どんどんBLから離れていって、最後にまたBLっぽくなる。この流れが木原さんっぽいなと思う。(読んでる最中BLなのを忘れるけど最後にまた思い出す的な)

  • BLだと思って読んだら何か違う…。でも素晴らしかった。どの話も切なく、救われないような…ハピエン好きとしては好みではないはずなのに読後感は悪くない。舞台は国と国境制度が廃止され、犬の耳としっぽを持つビルア種という人種が全人口の10%を占める近未来。とある科学者の葬儀に参列した4人に形見分けとして配られた”願いの叶う薬”にまつわる物語。それぞれの話がリンクしてて、読ませ方が上手く引きこまれた。

  • ファンタジー色が濃くなっても、木原音瀬の簡素で無駄のない文体が変わらない所がいい。八尋とジョエルの章しか音声化されてないのが非常に残念だ。まだ「おわりの章」を読んでないが、個人的に犬のジョンと発達遅滞の少年ニコラスの話が秀逸過ぎる。ネタばれになるのでぼやかすが、ニコラスの少ない誤謬、舌足らずな喋り方が何故なのかが解った時の衝撃。願いの擦れ違いの悲しさ。イノセンスなニコラスと、ニコラス以外の人間に感情移入しないジョンもまた、ある意味酷く純粋である。祁壜のエピソードを第2話に持ってきている所が憎い。
    ドラマCD聴いたのに声が蘇って来ないと言う事は聴き込みが甘いのか。ケモ耳&尻尾萌えはないんだが、こうして自分の範疇外が木原作品のお陰で破られていくよなぁ、尻尾に触れて安心したいジョエルの気持ちは痛いほど解る。

  • 第三章の犬の話が切なかったです。

  • 絵師さん買い。文章に慣れれば普通に面白いです。薬を使われる方の目線で語られる感じや、4組が意外なところで少しずつ交わっているのが好きです。でも同じ世界観を何度も語られるのは少々面倒でした。
    読み終えて、各話とも展開が衝撃的でラストはいつも感動的で悲しくなってしまいました。下巻も楽しみです。

  • 木原さんの作品は導入部分から引き込まれるものが多い印象を抱いてるのですが、今回はなんだか辛かった…。説明的すぎるのと視点がころころ変わりすぎてるように感じるのと、あとは登場人物+専門用語の多さのせいか、初めてイマイチだなあと思いました。でもそこさえ過ぎればいつも通りの面白さだったので、眠くなっても切り抜けて欲しい。 用語ももう少しなんとかなると思うんだけどなあ、FF13のファルシやルシがどうのっていうあれに近いものを感じました…。
    肝心の内容は見事に三話とも持ち上げてから落とす感じ。安定の鬱! なんて救えないんだとしょんぼりします。特に三話目w 一番露骨にBLしてるのは一話目で、あとはどちらかといえばストーリー重視。後半にいくにつれて用語にも読み辛い名前にも慣れてくるのでディストピア的な世界観や薄暗い要素が好きなら楽しめそうです。下巻これからだけどどう締めるのか予想付きません。冒頭の彼の呟きに全てが繋がってくるのかな。

  • 冬の寒い朝、一人の老人が死んだ。
    葬儀に招かれた4人は『願いが叶う』という薬をもらう

    読み進めていくと繋がる そして明らかになる真実。 そして想い

    オムニバス作品です。

    2話の兄弟の話が何度読んでも胸が締め付けられて何とも言えない気持ちになるのだけど、1番好き。(好きという表現で良いのか…哀しくて、切なくて、愛おしい。と思った。)悪は悪である けれど哀しい2人の間の、
    すれ違いと
    歪ではあるんだろう、けれど確かにあったはずの兄弟愛がただ切なくて哀しい でも好き…

    最後がマジ…

    他の話、3話も読んでるし ジョンのいうように 自分が他人にしたことが回り回って戻ってきただけ そう言われてもしょうがない。
    わかってるけど
    2話の後半読んでると、2人で逃げて幸せに、なってほしかった…
    やり直してほしかった…
    と、思ってしまう。 

    取返しのきかない 後悔が ただ、かなしい

    3話も途方もなく…。。

    ジョンの怒りや悲しみ 
    途方もない真実に 気が遠くなるような
    いきばのない思いが 痛い


    好きな木原さんの中でも(1、箱の中、檻の外)
    2番目のお気に入りになってしまった。


    ※BL作品です。

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著者プロフィール

高知県生まれ。1995年「眠る兎」でデビュー。不器用でもどかしい恋愛感情を生々しくかつ鮮やかに描き、ボーイズラブ小説界で不動の人気を持つ。『箱の中』は刊行時、「ダ・ヴィンチ」誌上にてボーイズラブ界の芥川賞作品と評され、話題に。『美しいこと』はコミカライズもされ、幅広い層の人気を博している。ほかの著書に『コゴロシムラ』『嫌な奴』『秘密』『ラブセメタリー』『捜し物屋まやま』など多数。

「2020年 『罪の名前』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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