異人街シネマの料理人(1) (ウィングス・ノヴェル)

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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403220944

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  • 祖父が亡くなり、天涯孤独となった桃。祖父の経営していた映画館を残したい、と少々危険なバイトを始めるが……。桃を援助してくれる人が現れるのですが、彼が桃にめろめろになるのではなく、かえって操る側に回るのが、さすが嬉野さんと思いました。

  • 嬉野君さんの待望の新シリーズ。
    相変わらず、「奥の奥までしっかりと練られている」感に唸ってしまう。
    一癖も二癖もありそうな登場人物達に魅了されてしまうのも変わらない。
    一巻ではまだまだ入り口という感じで、これからどうなるか全然読めないのだけど、どうか良い意味で裏切り続けてほしい。
    早く二巻が出てほしい!

  • 育ての祖父が急逝し、彼の映画館を取り戻すため高校へ進学するのを諦めて働くつもりでいた桃。怪しげな店でアルバイトという名目でやってきた桃だが、そこで売り飛ばされかける。そこへ兄と名乗る二人の男が現れて助けてくれたことで、新しい家族ができる。甘い顔立ちながら会社を運営する冬基、無口でほとんど話さないカイとの共同生活が始まり、喜びを感じる桃だったが・・・。

    ようやく嬉野先生の長編が読めてとても嬉しい。金星特急と同じように謎に包まれた設定にわくわくします。気になりながらもページをめくる手が止まらない。二人の兄はいったい何者なのか。特に血のつながりがないカイがどう変わっていくのか。まだ1巻なのでこれから徐々に秘密が明かされていくのでしょうが、今の段階では全く読めない展開です。映画には疎くて全然知らない作品ばかりなのですが、読んでると観たくなりますね。出てくる食べ物も相変わらずおいしそうでおなかがなる。イラストもかわいい。真礼にはすっかり騙されたぞ、冬基まじで何者だよ(笑)

  • 『金星特急』も面白かったけれど、こちらも違うテイストでなかなか。二人の兄たちもクッキリ表裏あり過ぎで、ただの良いお兄ちゃんではなさげなうえ、主人公の桃だって無自覚な女優気質っての?平気で人に取り入る才能があるみたいだし、可愛いお話と油断してたら意外な展開になりそう。今は冬基がカイや桃を操ってるみたいな状態だけれど、いつか桃にしてやられそう。

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著者プロフィール

うれしの・きみ
長崎県出身。魚座・B型。『小説ウィングス』2006年夏号『パートタイム・ナニー』にてデビュー。著書には講談社文庫『妖怪極楽』のほか、『ペテン師一山400円』、『金星特急』シリーズ、『異人街シネマの料理人』シリーズなどがある。世界放浪とお酒が好き。

「2016年 『黒猫邸の晩餐会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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