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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784403250620
感想・レビュー・書評
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2002年刊。ハイデッガー哲学のガイドブック。
様々な筆者の短文の寄せ集めで、第1章のハイデッガーの生涯に関するところもトピックの連なりで、通史的な見通しは無い。が、ハイデッガーのナチスへの加担が追及されており興味深い。
第2章は主要な著作についての解説、第3章はハイデッガー思想のキーワード集だが、独特な用語はもっとあると思うので、ちょっと物足りない。
第4章はハイデッガーに関わる哲学の先達や同時代人の紹介で、さまざまなハイデッガー批判のありようが窺われて面白かった。やはり、ナチスに加担し、戦後もまるで反省をしなかったハイデッガーは、単に人間としての短所というに留まらず、その思想そのものにも重大な欠陥があったのだという疑いが色濃い。私もハイデッガー哲学が「他者」に到達しないことを歯がゆく思っている。個々の他者との「関わり」を通り越して、ハイデッガー的自我はいきなり「世界」「歴史」と合体しようとするので、そこに独善的な・ともすればファシズム的暴虐と結び付きかねない危うさを抱えているような気がする。
とはいえ、だからその哲学はダメだと棄却しきるより、さらにその思想の力強さと精緻さを解析してゆく必要性を感じる。
とりあえず通読したが、本書はハイデッガーの著作に当たる際、折々に参考とする事典としての使い方がふさわしいだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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