パーム (15) 愛でなく <6> (ウィングス文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403500596

感想・レビュー・書評

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  • 「みんな『愛』と言って、まるで1つのもののようにいうけれど、それぞれに形が全部違う」だから、「それは、自分自身で考えて行動しなければいけない。」

    アイリーンとシドのやりとりが、とっても、好きなんですよ。
    はじめて、自分の弱みを人に見せるアイリーン。彼女に、ジェームズとの別れを完全に決心したシドが話すというのが、言葉以上に、「それぞれ違う」ということを強調しています。

    しかし、ケリーは、アイリーンのどこがよかったんでしょう?
    それは、アイリーンでなくても、そう思う。
    でも、「どこがよかった。」、「どこそこがよい。」というそういうことではなく、全部うけいれたからこそ、アイリーン自身も、ケリーが彼女のことを思っているということを感じたのだと思います。

    そして、シドが行ってしまうことを決心してはじめて、

    「とても愛してる」

    というジェームズ。

    なんか、いろいろな話が一気に終わりに向かって動いていくこの感じは、すごい気持ちのいいものです。

    文庫版「愛でなく」は、これで完結。

    アンジェラとノーマンの恋愛がかかれなかったのが、心残りです。

    しかし、王様のジェームズへの申し出は、ビックリしました。
    良く読めば、この結末は、「愛でなく」がはじまった時点から、また、王様に出会ったときから、あんなに明確にしっかりと物語で語られていたし。推理できるはずなのに。
    なんか、虚をつかれた感じがしました。それと同時に、その場所こそ、彼がいるべき場所だという気も。

    彼自身にとまどいがあるのは、自分の寿命が長くないことをしっているからでしょうか?
    でも、だからこそ、急がなければならないとも思ったり。

    目を離せない展開です。
    すぐに、コミック版の続きを読もう(笑)

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