なんでも屋ナンデモアリ ─ アンダードッグ (1) (ディアプラス文庫)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403521157

感想・レビュー・書評

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  •  まだBLにはなっていない話。

     敦は父の死と共に、父が作ったリストランテを引き継いだけれど、お客さんがすっかり減り、閑古鳥が鳴いているありさまだった。
     潰れる直前のその店に、昼夜のコースを食べにくるちょっと変わった男。
     高額のワインを頼み、年間で三千万を使う男――
     けれど、一言も男と一言も会話をしたことはない。

     店の財政はどんどん悪くなっていき、いよいよ店を閉めようかという気持ちが、敦の中に湧いてきた。
     しかし、たった一人の客である男を無視できなくて――

     という話でした。
     下町のリストランテの料理のうまくないシェフのお話で。
     そこに集まってきたのは、料理のできないシェフ、元四番バッター、ピアニストのなりそこないの3人。
     今回の話は、それぞれがそれぞれの挫折を話して、ではこの3人で何かを始めよう! というところまでで終わっています。

     タイトルに「1」って書いてあるので、動き出すのはこれからなので、評価はそこからかな? という感じでした。
     楽しみに続きを読みます。

  • 売れないシェフと謎のリッチな客
    キュンもHもドキドキなくて…(*_*)

  • 初出 
    負け犬の食卓:CD「負け犬の食卓」(角川書店)をノベライゼーション 
    あれは十九の夏だった。:CD「負け犬の食卓」(角川書店)付録ブックレット掲載のものを加筆修正

  • 笑えてほろり。
    いつもうまいなぁ!

  • このなんでも屋シリーズは色々メディアミックスされていて本当に何でもアリだ。
    小説のほかにラジオドラマや漫画もある。いつかアニメにもしてもらいたいもんだ。ドラマでも面白いかもしれん。誰が演じるのかは知らんが。
    アンダードッグというサブタイトルが示すとおり負け犬のお話。漫画版では既になんでも屋を始めているが、本書は開業までの経緯を書いたもの。
    美味しい料理が作れないリストランテのシェフ・敦とその幼馴染で元高校球児で甲子園の夢を果たさせなかった寅さん、それにピアニストになりそこなり、作曲家まで辞めてしまったバツ2のミキちゃん。三人はそれぞれに過去を抱え、負けてしまった後の人生を歩んでいる。
    成功する人もいれば、失敗する人もいる。しかもその判断基準は酷く曖昧で冷たい。
    就活最中に読むものではなかったかも知れんが、今だからこそ良かったのかもしれない。
    試験が終わっても、学校が終わっても、就活が終わっても、ゲームが終わっても、その先にはまだまだ人生が続いている。
    目先のことに精一杯だけど、ちょっと一息ついて山の向こうを見てみるのもいいかもしれない。その先に何が広がっているのか、偵察に行く時間も必要だろう。

  • なんでも屋になるまでの話。ラジオドラマの脚本をノベライズ化てことで、色々話があるらしい。ふーん。カンコちゃんと話す主人公青年は危ないっす。そんなのと仲良くしちゃ駄目だ。がんばったけど駄目だった人たちの話。なのかな。努力すれば夢が叶うなんて、けっ!ていう(笑)。もうちょっと甘酸っぱい話かもしれない。カテゴリ一応BLにしたけど要素無し。

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著者プロフィール

福島県出身、在住。 2月2日生まれ。小説、漫画原作、エッセイ、戯曲を執筆。『毎日晴天!』シリーズ(徳間書店)、『色悪作家と校正者』シリーズ、エッセイ『海馬が耳から駆けてゆく』シリーズ(ともに新書館)等、『硬い爪、切り裂く指に明日』(河出書房新社)。『シェイクスピア警察 マクベスは世界の王になれるか』(集英社)等、著書多数。

「2021年 『しずく石町の法律家は狼と眠る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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