さらってよ (ディアプラス文庫)

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  • 新書館
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403521867

感想・レビュー・書評

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  • 普通に楽しく読めました。
    当て馬の元カレがいい感じに悪者。もっと絡んでくれても良かったのにー。

  • 地味かもしれないけど、読んで良かったなと思える作品でした。
    年上で穏やかな攻めが好きな人はかなり萌えるかも。

    有元(攻)の優柔不断だったり、ちょっとヘタレだったりする部分がリアルで実際にこういう人いそうだなーって思いながら読んでいました。

    "もう二度と僕以外の人に恋をしないと誓いなさい"

    いつもは穏やかな有元の命令口調にキュンとしてしまいました。
    こういう不意打ちやばいですね〜(笑)

  • 初めて好きになった先輩・平尾を相手に、ずるずると都合のいい恋人を演じていた三木。平気なふりをしながらも平尾の身勝手さにひっそりと傷ついている三木の心の慰めになっているのが、仕事先で知り合った年上で穏やかな有元だ。初めに自棄で有元に関係を迫って失敗して以来、有元は困った顔をしつつも三木を拒まない。そんな付き合いが心地よかったのに、突然有元に抱きしめられ…? ずるくて切ない大人の恋
    出版社より

  • 発売されたときに読んで、また読みかえしてしまった。2013.7月
    42歳公務員有元×25歳会社員三木
    ゲイの三木は、十年来の腐れ縁の男との不毛な恋心に嫌気がさしているところで出会った有元に安らぎを求めているうちに、本当に好きになっていく。有元は、有元で若い三木に振り回されまいと、一歩引いた感じで逃げようとしてなかなかうまくいかない。
    三木がやっと本心を言えた時は、よかった~と思っちゃいました。

  • へたれをとおりこしてます。

  • わたし的には2.5☆くらいです。年の差カップルで『さらってよ』という表題から連想するシチュエーションはすっごく萌えを感じるのに、実際は意外と地味な普通のお話だった。あくまで個人的な好みの問題だと思いますが、真面目な公務員でおじさんの攻もさみしがり屋で流されやすい受もバイで浮気性のロクデナシ当て馬(元彼)、どれをとっても今いち魅力に欠ける。そもそも元彼の受に対する執着が中途半端だなぁ~・・・結局何が望みだったの?と。もっとヤンデレで逃げられた途端喰らいついていってもよかったんじゃん?的な。
    表題の『さらってよ』というのはストーリーの山場で登場する受のセリフなんですが、なんかそこなの?っていうポジションです。『さらって欲しい』『奪い去りたい』みたいな、例えばロミジュリ的な制約のあるふたりなら、このセリフも生きてくると思うんだけど。普通に生活してる人たちの告白の中で登場するとそこだけ浮くね。だって普通に付き合ったらええやん、誰も邪魔したりせえへんでっていう状況なので。攻のセリフで『もう二度と僕以外の人に恋をしないと誓いなさい』ってのがあって、なんかこれも時と場合によっては素敵って思う気がするんだけど、ビミョー・・・なんか野暮だな~と敬語萌えなわたしでもダメだった。。

  • う~ん、すれ違い加減が好きだなー
    受けも攻めも、どっちも狡くて自分勝手で臆病で寂しがりで・・・・二人出会えて良かったねって感じ(笑)

  • 良かった?と聞かれれば、良かったよ。と言えるし、ほんとに?って聞かれれば、う~んって感じ^^;
    ストーリーは良いんだけど・・・受けも攻めも何か煮え切らない^^;

  •  初めて好きになた先輩・平尾を相手に都合のいい恋人を演じている三木。
     平尾は、三木と初めて関係を持った翌日に、他の女の子とキスをし、その時に強がってしまってからずっと、三木は「浮気しないでほしい」とは言えずに、物分りのいい恋人のフリをしていた。けれど、本当は三木はひっそりと傷付き続けていた。
     そんな三木の慰めになっているのが、仕事先で知り合った年上で穏やかな有元だ。
     三木よりも十八も上の有元は、三木が初めに自棄で関係を迫って失敗して以来、三木の性癖を知りつつも決して三木に対しては性的な興味を示さず、それでいて困った顔をしつつも三木を拒まない稀有な人間だった。
     関係を持たないままで三木の性癖を知って尚、三木に優しく接してくれている有元の優しさに三木はすっかり甘えていて、そんな関係を心地よく感じていた。
     ところが、そんな有元に突然抱きしめられて……

     というような話でした。

     三木は、自分が本当に好きだと思った相手には浮気をされ、他に手を出している女の話をされ、素直になれない自分を常々悲しく思っていた。
     その寂しさを埋めるために三木は、行きずりの男と一夜限りの関係を持ったり、その気もないのに、仕事で知り合った有元に相手をしてもらう日々を過ごしていた。
     そんな日々の中で、もはや好きだったはずの平尾のことが今でも本当に好きなのか、それともただ意地で付き合っているだけなのか、もうすでにわからなくなってきた。
     そして、有元の優しさに次第に惹かれていって……という大人な恋の話。
     有元は四十代で、中学生の娘がいるBLにしてはかなり高齢の設定。
     でも麻々原さんの絵ではかなり若く見えるので、その辺りのことは個人的にはまったく苦痛じゃなかったです。
     なんというか……
     三木と有元との話だけだったら「枯れてるなー……」というか、渋い感じの話なんですが、三木のもう一方の関係が結構派手で華々しいので、そんなに地味な感じはしない話でした。
     何となく、純文学を読んでいるような気持ちにちょっとぎゅっと切なくなる話でした。でも、それよりも文章は大分読みやすいですけど、これ文体と性別変えたら純文学の内容でも十分に行けると思うんですが……と。
     でもそれやっちゃったらBLではないので、このままでこの話は十分よかったと思います!

     ただ、個人的にこの作者さんはもっとギュッとなる話を書ける人だと思っているので、そういう意味ではもうちょっとぎゅっとなりたかったなー……と思います。
     私のツボがこの話についてはずれていただけだと思うんですけど。

  • 今日、木原音瀬さんの「深呼吸」を読んで、
    日本家屋に一人で住んでるおじさん。という萌え要素を発見。

    この本はそんなめったにないジャンルのど真ん中。
    大好きな本です。

    こんな風にゆっくり時間を過ごせる空間を作り出せる人は
    魅力的だなぁと心底思います。

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