Don't Touch Me(ドント・タッチ・ミー) (ディアプラス文庫)

  • 新書館 (2010年5月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (242ページ) / ISBN・EAN: 9784403522390

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

潔癖症という特異なテーマを背景に、心温まる恋愛模様が描かれています。主人公は過去の影響から潔癖症になり、そのために恋愛に苦しむ姿がリアルに表現されています。物語の中で、彼の潔癖症が恋愛にどのように影響...

感想・レビュー・書評

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  • 潔癖症BLです(ナニソレ)

    ここまで潔癖症な人って、実際にはなかなかお目にかからないなと思いつつ、なぜ彼が潔癖症になったのかという過去のできごとには息を呑んだし、潔癖症だからこそジレジレしてしまう恋愛模様にはハラハラしました。そしてタイトルの意味がわかった時、グッと泣けますし、後半の章タイトルがDon't leave meなのも泣けます。

    人によっては、もしかしたらお嫌かもしれないので、ネタバレになりますが注意喚起。猫ちゃんが傷つく描写があります。でも、ちゃんと生き延びて元気になります。そこは大丈夫。

    R18も複数回ありますが、そこも含めて二人の関係が進展してゆくので、読み飛ばさずに見守りたくなります。

    お話の展開だけでなく、表現も素敵なものが多いので文章を読むのが楽しい作品でした。

    一穂作品の特徴として、ひょんなことで知り合った二人が…という関係性のものが多いように思います。本作もそういう出会いで、大して深くない縁なのになぜか途切れない二人、そしてそれを不思議だなと思っている描写があります(「人間関係なんて、少なくともどちらかがつなごうと努力していなければすぐに立ち消えてしまう」本文より)。それはこの作品に限ったことではなくて、関係の浅さ深さにも関係なくて…と常日頃から考えていることなので心に残りました。

    以下、蛇足的超個人的感想。
    あとがきに、この作品が生まれた経緯が書かれていて、なんだか意外で書き方が面白いので吹き出して笑いました。

    本文中に「恋とか愛とか、そういう類のもの」という表現が出てきて、あの作品を思い浮かべました。そして、このすぐあとに読みました。

    Kindle Unlimitedで読んだよ!

  • BLに登場してない職業ってないんじゃないか…!
    特殊清掃員と製薬会社員のお話。面白かったけれど一穂さん独特の繊細で柔らかい美しさがなくて残念。でも一穂作品として、ではなく見ると、面白くてきゅんとしてうまくまとまってるお話だと思う。

  • 特殊清掃人(死体のあった部屋やら腐敗物のある部屋やらそういう
    特殊なところのお掃除屋さん)の攻めと、超潔癖症の受けのお話。

    潔癖症で、歴代の彼女には結局引かれ、傷ついて生きてきたせいか
    開き直ってズケズケモノも言う受け。
    攻めの職業を聞いた瞬間こそ、酷いことを言って攻めを傷つけたりも
    したけれど、側に居て何故か心地良く、おおらかで、受けのトゲトゲも
    受け止めてくれる攻め。最初は友人として急接近する。

    『雪よ林檎の香のごとく』が好きな人なら、気に入るんじゃないかと思う
    ポイントは、2人の会話。『雪よ~』のように、ぽんぽんと心地良い会話で
    2人の気持ちが近づいていく様子に萌えるあのパターンなのだ。

    願わくば、同人で番外書いてくれないかなあ・・・。

  • 一穂さんの書く文章が大好き。
    心情の細かな移り変わりが素敵に表現されている。
    一文一文噛み締めて読みたくなる。

  • ★3.5。特殊清掃員×潔癖症。
    それなりに可愛げがあるけど、やっぱりこういう性格の受けは苦手なので…ノンケふたりが気のおける友達以上に発展したのには謎。
    でも、お話にうまく合わせててお上手だなぁと思った。

    特殊清掃という職業…(孤独死などの現場の清掃とか)。それに従事している攻めが、儀式のように身を清めているお風呂シーンはぐっとくるものがあった。
    この職業でなければ果たして受けとどうこうなっていたか分からないな…と思うと複雑ですがそれも又面白い。

  • 特殊清掃員と潔癖症のオゾン層研究職。
    仕事とアイデンティティがうまく絡み合った絶妙な人物造形と会話のテンポの良さ、情景と心理を絡ませながらするする進んでいくドラマ仕立てが心地よい。
    恋に溺れる二人だけにフォーカスが絞られず、同僚の妙子の存在がよいアクセントになっていていいですね。
    いけすかない男、と呼ばれる連は確かにその通りですが、徹底したマイルールで他者を招き入れず生きてきたあたりは計にどことなくキャラクター造形が似ているなと再読していて気づいたり。
    ほんとうの意味で心の奥に触れて欲しくない深い傷を抱えていたのは長谷川の方だったのかな。
    ごくごく自然にするりと惹かれあっていく様にはBLの楽しさが詰まっています。

    そう! これ! 一穂節!!! と、これがまさしく読みたい、の絶妙な言い回しとテンポと流れるような文章がひたすら心地よかったです。とにかく文章のトーンが好きでその勢いに夢中なまま読み通した感がありありと。
    それぞれの空白やいびつさがすっぽり収まりあうようにするりと心を惹かれあっていく様と、飾り気のないテンポの良い会話が心地よいです。
    この男同士ならではのざっくばらんなノリがとても楽しい。
    BLでしか書けない最高に面白い話(でもちゃんとBL)のさじ加減のバランスがとても好きです。

    後半パートで明かされる長谷川の胸の内と二人のざっくりした愛の告白が最高にキュートで好きです。

  • 「20代後半男性の穏やかな日常BL」を読みたい人にはオススメかもしれない。

    ストーリーというよりも、なんでもない日常のシーンや会話だけをひたすら繋げているだけ。

    文章もあまり読みやすいとは言えない。

    これは好みかもしれないが、段落終わりを締める文章のセンスも私と合わなかった。

    キャラクターの口調も一定じゃなくどこか不安定。

    恋愛に発展する流れにもドラマを感じられなかった。
    「BLライトノベルだから」という前提ありきで進んだ展開。

    使う単語や会話の内容を、無理にいまどきの若者風にしてるような雰囲気も受けた。

    総括して、小説を書く能力がそれほど高くない。2010年の本だから、いまはこの作品よりも成長なさってるのだろうか。

  • 特殊清掃員・長谷川×潔癖症・連、最初は連をどうしても好きになれなくて困った… でも読んでいくうちに少しずつ可愛いかな?と思えるように、少しですけどね。長谷川が寛容すぎる、と思ったけど後半の長谷川目線のお話しを読んで、優しくて寛容なだけじゃないんだよなぁと、そんな長谷川が良かった。

  • 潔癖症受けが大らかな攻めに絆される・・・
    って話かなと思ったけど、
    そうでもあったような、そうでもないような。
    最終的には本当に潔癖だったのは
    攻めの方だったんじゃないのかな、と思いました。
    実に生きづらそうな生き方をしてる受けの方は
    徹底したマイルールの元に生きているだけで、
    実はとても単純で、大らかなところもあるのかもしれないな、と思いました。
    特にドラマチックなことが起こるわけでも、
    熱く愛を語り合うわけでもないけれど、
    エッチの時も甘い言葉をささやくでなく、
    むしろ言い合いしながらだけど、
    それが不思議に微笑ましく可愛らしかったです。

  • 【※BL注意】

     製薬会社でオゾン消臭剤の研究をしている連は、潔癖性気味。
     そんな連が同僚の代理で無理矢理合コンに参加させられる。
     けれど、女性たちの連にとっては見ているだけで「気持ち悪い」と感じる行動に行動とお酒に悪酔いした連は、同じく代理で合コンに参加していた長谷川に介抱される。
     翌朝、長谷川宅で目覚めた連は気まずさは覚えたものの、潔癖性の連には珍しく、彼の笑顔も家も居心地よく感じる。
     思いがけず楽しい時間を過ごした連だったが、数時間後、仕事相手として長谷川と再会した連は、彼の仕事が「清潔」とは程遠いものだ、と知って……

     という話でした。
     どうしても許せない自分の個人的な問題と、相手も譲れない仕事と……。
     二人の中に横たわる溝は大きいけれど、それでも惹かれていかざるを得なくて……という感じで、何だかじわじわ沁みて行く感じの暖かい物語でした。
     柔らかい物語がとってもよかったです。

     作者さんの書く文章の雰囲気とか温度ってあると思うんですけど、この物語はちょうどそれが「体温」って感じられる物語で中身が何であれ、あったかいなあ……って感じました。そして文章が呼吸のように中に入ってくる。
     とってもいい話でした。
     ほのぼのした話がお好きな方には是非、オススメします。

  • 潔癖症ツンデレ可愛い(*^ω^*)

  • 職業やパーソナリティの設定が面白くて、気持ちの揺れ方や互いへの思いがちゃんと見えるいい作品だったと思う…

    けど、ちょっと読みづらかった。目線は一定で、話で切り替わったけど、どっちのセリフなのかすんなり入ってこなかった。
    文脈なのか雰囲気なのか。

  • ずっと積んでてやっと読んだ。一穂さんの本は何故だかさらっと読めないというか、いい意味で構えてしまうというか。連は身近にいたら大変そうなタイプだけど憎めないかわいいやつ。一穂さんの作品にしては少し物足りなさも感じたが、ポンポンとはずむ会話とか、やっぱり好き。

  • いつもながらなかなかマイナーな職業の設定で驚かされる。
    連のクセがあるけど憎めないキャラが好きー。

  • 特殊清掃員長谷川×潔癖症の連。一穂さんの作品にしてはサラッと読んでしまった(;^ω^)読解力がないので途中前に戻って確認した所があるけど結局わからなかったwwwまた読み直そう…。エチシーンはほぼなくて、これが二人の関係をよく表してる気がします(^O^)挿絵の位置が(°д°lll)ってなる所があって残念。

  • 触って欲しくなかったのは潔癖症の連だったのか、それとも長谷川だったのか・・・恋をするというのはままならないねぃ。
    久々に自分が好きなパターンの一穂作品だった。満足。

  • えぇと…文庫本じゃなくてこれがもし新書で発売されてたら、金返せ、
    な勢いで紙が白いです。ページの下半分ってあったの?ってくらい、
    薄っぺらいのでさらっと読めてしまいます…。
    軽快でテンポのいい会話も、いつもなら読みやすくセンスが光る言葉
    を選んでいたのに、今回はもう本当にそのへんにいそうなチャラ男な
    高校生のようです。



    この人達曲がりなりにも社会人、しかも御年27でございます。
    その辺が現実感がなかったせいか、話にも入り込めませんでした。
    桃色中に会話しまくる話が苦手な人にはNG。

  • 特殊清掃員×潔癖症
    合コンで具合が悪くなった蓮。助けてくれた長谷川はすごくイイヤツだったけれど、仕事を聞いてひいてしまい・・・。

    話も面白かったけど、長谷川の仕事のこととかやっぱ現実には重かったりするんだろうなってそっちが気になったり。
    蓮は普段傲慢だけど、長谷川に対しては失敗するたびにうろたえて。そんな蓮のことを長谷川はひろ~い心で受け止めてます。
    さらに潔癖なことも「個性」くらいに捉えてくれてるとこがね!いいね!
    どこまで赦せるかってことと、愛情が比例してる感じがいいです。

  • 特殊清掃員・長谷川×製薬会社研究員・連
    潔癖症気味な連は、悪酔いした合コンの夜、長谷川に介抱される。

    いつもの一穂節。
    真摯な仕事ぶりと、ダメダメ人でも魅力的な人物設定。
    海の匂いとか、結核や猫やなにもかものエピソードが、お話にとって絶対に要るって感じ。
    普段はスルーしてるけどこうして文章で目にすると、あ~凄く共感できるって日常とか。多分誰の中にもあるけれど、当たり前すぎて表に出ない感覚が新鮮な感じで伝わってくるのが気持ちいい。

    高久尚子氏の挿絵もピッタリ。

  • 特殊清掃員×潔癖症の研究員。

    受の潔癖症具合に軽く引いてしまいました(笑)
    でもかわいい。
    終盤の猫を持ってる受が本当に可愛かったww

    あと子どもの頃の体験が人格形成にこれほど影響があるのかーと思いました。

    この作者さんは主人公以外の人物(特に女性)もちゃんと書いてくてるので
    違和感のない世界観だなーと感じます。

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著者プロフィール

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門候補になる。著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』など。

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