言ノ葉ノ世界 (新書館ディアプラス文庫 240)

著者 :
  • 新書館
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感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403522406

感想・レビュー・書評

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  • 前作が個人的にあまり萌えず、長いこと敬遠していました。
    実際読んでみたら前作とあまり関連なく、こっちの方が好みでした。
    ほんのり「恋のはなし」を彷彿とさせましたが。
    この作者の愛情迷子の悪い男主人公が好きなのかも。

    表紙と口絵と麻雀描写から30代だと思っていた主人公が実は25歳でしばらく混乱しました。
    混乱といえばもう一つ、某前作彷彿キャラに関して作者さんがあとがき補足してくれてよかったです。
    何度も名前を確認して首をかしげてしまったので。
    本編言及はされなかったのですが、携帯電話の誤解はお迎えの人に解いてもらえてるといいなと思います。

  • 仮原が酷いと思うこともあったけれど、周りの人の心の声が聞こえたらそうならないとも言いきれないかも。と思ってしまった。思っていることと違うことを言葉にしているのを知ってしまうのは怖くなりそう。そんな仮原が心と声が同じ藤野に惹かれるのも当然なのかも。今まで自分の能力を利用してきた仮原が、藤野との関係で臆病になっていくのが印象的だった。全く違う2人が穏やかに過ごしていく姿をもっと見たくなる。

  • CD既聴。好き。

  • 人の心が読める主人公シリーズ、2作目。クズみたいなにいちゃんだったけど、先生のピュアさに引きづられて、好きだと言う気持ちに気付いて学んでくれて良かった。途中で何度も逆戻りしそうな気もしたけど好きの気持ちは正義だから。
    次の巻はホームレスの彼???

  • 前作は、地味なふたりのじんわりラブだったので
    シリーズものとして食指伸びなかったけど、
    これ・前作よりぜんぜん良い。
    クズちんぴら攻めと善良な大学教員のカップル。
    藤村さんが心の声と発声がいつも輪唱のような、と
    喩えられるところ、酷い男の本性と真実を知って
    傷つく藤村さんの心を取り戻そうとやっきなるところ
    本気になる恋愛に怯えるところがすばらしい文章と構成で、楽しんだ。
    エロは文章が上品だけど濃厚で読みごたえあり。

  • 『言ノ葉』シリーズの二作目。人の心が読めることを利用して生きていた攻が、初めて心と言葉が同じ受と出会い変わっていく…。攻の性格が悪くいわゆる攻ザマァを想像しましたがそうではなく、ゆるやかだけど確実に変わっていき受を愛するようになる流れに胸が熱くなりました。物語としては単純に見えるけれど、本質的には簡単なことではない流れを自然に表現してみせる筆力に脱帽してしまいます。さらに萌えもしっかりあり、砂原さんだと思って買った人の期待を裏切らない素敵なお話でした。ありがとうございます。

  • 「言ノ葉ノ花」のスピンオフだそうですが、
    未読でも問題なく読めました。
    人の心の声が聞こえてしまう攻めと、
    生真面目で心と口で発する言葉が
    同じ人間。
    心の声が聞こえるがゆえに人に疎んじられて
    ひねくれた攻めと、
    生真面目さがあだになり、人に利用されてきた受けと
    それぞれの寂しさを埋めようとするようなカップルだなって思いました。
    どちらも心情も理解できて読みやすくて
    面白く読めました。
    あと、三池ろむこさんの挿絵が好きでした。

  • 読みやすく、でも軽い感じがしなくて楽しめました。仮原くんが酷いやつで『うわぁ…』と引いた場面もあったけど、うまーくフォローされてて読後感は良かったです。切なくなったり泣けたりほんわかできたりで満足!砂原さんの小説は初めて読んだけど結構好きかも( ´ ▽ ` )ノ

  • もし人の心の声が聞こえたら…人間不信になってひねくれるだろうなぁ…。前作も今作もよき相方に巡り会えてよかった。

  • ピュアなろくでなしさんのお話。表題作のラスト、泣いて縋るところが良かった。前作より好きかも!占い師の正体にびっくり><

  • 心の声が聞こえてしまう故に人を信じることができない攻め。だけど彼が一番「人を信じること」を渇望していたのでは?

  • 前作の言の葉の花も良かったけどそれ以上に良かったと思う。
    BL云々を抜きにしても、恋愛だけでなくこの世界で生きていく以上、言葉にしなくても分かってもらおうなんてのは甘えで、きちんと言葉にしなければ相手には伝わらないこと、相手の言葉を、相手を信じられなければ、疑心暗鬼に陥ってしまうだけだと実感できた。

  • こっちのお話の方が好きです

  • 前作が良かっただけに期待しすぎてしまったかもしれないなあ。
    でも普通に面白かったです。

  • 前作言ノ葉ノ花のスピンオフ
    前回とは違い、今度は生まれつき心の声が聞こえる仮原
    仮原の駄目っぷりにイライラする所もあるのですが、どこか憎めない(笑)
    そして、どこまでもお人よしな藤野
    どうしてここまでいい人なのか!と突っ込みたくなるくらいお人好し
    でもそんか藤野だから仮原も惹かれたのかな、と
    少しづつ変化していく仮原の心情がとても丁寧に描かれていると思います
    所々に出てくる占い師も重要なポイントです
    前作の方が好きな私はラストで号泣してしまいました

  • 個人的には花よりこちらのほうが好きです。

    今度のお話は攻めのほうが他人の心が読めるお話です。

    攻めがどうしようもなくダメな奴なんですがどこか憎めない。
    なんだかんだで受けが攻めを受け入れて愛してしまうのもわかるような。

    攻めが遊びのつもりだったのにどんどん受けに惹かれていき、
    空回りしてもがく様が素敵でした。

  • もし他人の心の声がすべて聞こえてしまったら・・・?『言の葉の花』のスピンオフ。前作とは全くリンクしてません。生まれた時から他人の心の声が聞こえてしまうロクデナシ仮原が、心の声と口に出す言葉が完全に一致する藤野という人間に初めて出会い、心ならずもどんどん惹かれていってしまうお話。シリーズ2作ともに共通しているのは、すべて聞こえてしまうのは、決して幸せではないということ。そして欲しいものは、聞こえたところで必ずしも手に入るわけではないということ。本当に大切なのは人を信じることだというテーマ。設定は完全に異世界だけど、変に浮ついたファンタジー感はありません。今まで、人の気持ちなんてどうでもよかった仮原が、好きだ、知りたいと思える藤野に出会って初めて、人の心の声を聞くのが怖いと感じるまでの葛藤もきちんと描かれています。個人的には、何度も読みたい名作とは思わないけど、
    しっかりした読後感が得られる良作かな。

  • 前作のスピンオフ。前回の余村と違い、生まれつき心の声が聞こえる
    仮原のお話で、攻視点。お人好しで、口に出す声と、心の声が同じ藤野に惹かれていきます。。

    個人的には前作のが好きだったかな、と。
    攻の仮原がね、すっごい性格が悪いんですわ。ヒトは騙すわ嘘つくわ。
    『声』を利用して、そういう狡い行いをするっていうのが、ちょっと受け付けなかった。
    とはいえ、受の藤野に萌えポイントをいくつも見いだしたので、それなりに
    楽しめました。
    物語中盤あたりに、前作を読んでるとそうとうショッキングな出来事が起こるんですが、そこは流石砂原さん。なるほど、と安心しました。
    長谷部も余村も、幸せと知って、ほっとする。

  • 生まれつき人の心の声が聞ける仮原は、それを利用してずる賢く生きてきた。
    ある日、車と接触してケガをする。その車に乗っていたのが大学准教授の藤野だった。
    仮原が初めて出会った心の声と口で発する言葉が全く同じ人間。
    まるで輪唱のように響く藤野の“声”と言葉を心地よく感じ、そんな自分に苛立った仮原は、
    藤野がゲイであると知り、偽りで彼に「好きだ」と告げるが……。

  • 言ノ葉ノ花がすごく好きだったので続編が連載されていると知ったときはとてもうれしかったんですが、個人的には花のほうが好きだったかな、と思った。挟み込まれた余村たちのエピソードがなんのために存在しているかもイマイチわからず…

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