いつかお姫様が (新書館ディアプラス文庫 242)

著者 :
  • 新書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403522420

感想・レビュー・書評

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  • 高校生青春もの
    お互いの友人である梅本が失恋し、慰める中で親しくなった佐山と市村。
    佐山はガッチリ系のそこそこイケメンだが、中身が三枚目。一方、市村は中性的なキラキラ王子様系。そんな市村がやたらと佐山に優しい。恋人か!ってくらい優しい。そんな優しさがくすぐったいけど嬉しい佐山。どんどん親しくなって、優しい市村が嫌じゃない。でもある日を境に市村の優しさが一歩引いたような雰囲気に。
    何故?という気持ちと共に苛立ちを覚える佐山。
    市村は可愛い子に優しくしてきた。でも…

    自分より身長も高くて、見た目も精悍系の佐山に可愛いと言うキラキラ王子様。
    見た目逆やん!ってなるけど、やたらと王子様な市村はサラリとやっちゃいます。
    でも自分がちょっと変わってることは自覚していて、でもやっぱり佐山は可愛くて。

    後半は受験シーズンの繊細な心情と、2年間ずっとプラトニックだった2人の抑えきれない衝動がせめぎ合うお話となっております〜

  • イメージしてたのとは違う話だった。
    男前、ガッチリスポーツマンタイプが受とは!
    ほわほわしてる話ではなかった。

  • 見た目が男前(中身は乙女)なお姫様と、まさに一見、完璧な王子様。(でも実は…)これはタイトルの如く、王子様が理想のお姫様に巡り会う可愛らしい内容♪王子様の溺愛っぷりにもう終始、きゅんきゅんしっぱなしでした!頬が緩んで転げ回るレベルに甘い…(笑)胸きゅん&あまあまが読みたい人には最高です。

  • お、お前がお姫様かー!(第一声)
    高校生同士のピュアな恋でした。
    美形な方が王子様だった・・・
    いかつい方がお姫様だった・・・
    ものすごく乙女チックなお話でした。
    読みやすくてサラサラっと読めました。

  • 割れ鍋に綴じ蓋w
    初めての久我さんでしたが面白いじゃないかっ!
    ヒコさんの挿絵もマッチ♡

  • タイトルとあらすじの“キレイ系王子様攻×オトメ系男前受”の文句につられて買いました。
    色素薄めで繊細な印象さえ与える整った容姿に当たりもソフトで親切。まさに“王子様”という言葉がぴったりの市村。
    180にも届きそうな長身。広い肩幅に長い手足。浅黒い精悍な面立ち。文句なしに男前の佐山だが、中身はどちらかというと三枚目。
    そんなふたりが共通の友人の失恋をきっかけに仲良くなる。
    見た目の印象そのままに優しく穏やかな市村に、同じ男ながらも憧憬の気持ちを抱く佐山。
    市村は佐山をいちいち“お姫様”みたいに扱ってくれる。
    歩く時は必ず道路側。急な夕立ちが降れば心配だから送っていくと言い出したり。自分に向けられる微笑みまでなんだか特別な気がして、ひとりドギマギする佐山。
    男前な見た目に反して、とってもオトメ思考なのです。
    『市村めちゃめちゃカッコエエ。何で俺が赤なんねん。
    おかしいやろ』とひとり脳内ボケツッコミを繰り返すww
    実は市村は一般的にカッコいいと言われるタイプが“めちゃめちゃかわいい”と思えて、好きだから優しくしたい守ってあげたいと心を尽くすと気色悪がられるという残念な嗜好の持ち主。
    佐山はそんな自分を受け入れてくれる初めての子。
    なんか色々かわいらしいふたりでほのぼのした。
    普通は見た目的にポジショニングが逆かな~とも思うけど。それはそれで、また一興です。
    市村が優しくて紳士で正真正銘の王子様なのだけれど、ちょっとヘタレ気味。
    私は王子は王子でも、もっと腹黒いくらいな方が好きだな。

  • 広い肩幅、長い脚、切れ長の双眸と隆い鼻、だが中身は三枚目寄りの二枚目半。
    それが世間の開士に対する評価だが、市村だけは違った。
    焦げ茶色の柔らかな髪に象牙色の滑らかな肌。
    彼の方こそよほど綺麗な容姿をしているくせに、開士をまるでお姫様のように大切に扱ってくれるのだ。
    最初は戸惑っていた開士だが、いつかそれにドキドキしている自分に気付き……!?

  • 乙女な男前受け。なんでもない日常を積み重ねて恋をする可愛らしい話。攻めも王子様で甘やかす描写がいい。属性はツボだしとても好きなお話。

  • 王子様綺麗系ヘタレ攻め×見た目格好いい中身乙女の男前受け。
    ちょっぴり珍しい組合せでした。

  • 見た目と受攻が逆のcpですね。美形で受タイプの王子攻と一見かっこよくて攻タイプな受ってのは、個人的にどうよ?と思ったけど、読んだら意外にすんなり受け入れることができました。すべては関西弁のなせる技かも。

    二人の会話も開士のモノローグも関西弁だったせいか、話が変に重くならずとてもよかった。
    とにかく市村の王子っぷり、すばらしいです。あんなふうにとことん優しくされたら、誰だって腰砕けかも。
    おそらく体格も背丈も市村に勝っているであろう開士が、それこそメロメロになってしまう気持ちも理解できます。
    そして、開士の乙女な気持ちも微笑ましいし、かわいい。
    優しく大切にしたい、されたい願望のせいで、二人の間にすれ違いや誤解が生じたりもするけれど、かえって互いの絆が強くなるところなんか、羨ましいくらいでした。

    ストーリーも高校生活のエピがいろいろあって、読んでいて楽しかったです。欲を言えば、「白雪王子」でもう少し盛り上がりというか、ヒネリというか、そんなものが欲しかった。少し物足りない感がありました。高校生だから、もうちょっとHに対するガキっぽい好奇心とか笑えるものも見てみたかったし、初めてのHはもっとドキドキ感あったら嬉しかった…
    ★が少ないのはあくまでもBL的エロ方面のことで、物語としては秀逸だと思います。

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著者プロフィール

(くがありか) 2003年ディアプラス文庫『キスの温度』(新書館)にてデビュー。BL各社で活躍する小説家。

「2020年 『君と狸と幸せごはん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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